第253話
僕はブタオ
信じてた好きな幼馴染に屋上で嘘告された。
そしてそれを生配信され、
クラスのみんなに絶賛笑われ中らしい。
僕は探索者カードファイルを片手に項垂れた。
すると…
「オメーみたいなキモデブが
告白されるのかっての!!
バカが!夢みんなブタ!」と
ヤンキーにカードファイルを引ったくられた。
「や、やめ…」
僕は怖くて声が出ないし身体が動かない…
「あ、ちゃんとわたしにも分前!」
と幼馴染が言う。
「あーしもあーしも!」
ギャル
「わかったわかった。だけど
先に今からヤラセろよな!!」
と、いじめっ子ヤンキーが
幼馴染、ギャルに向かって言う。
「も、もう!わ、わかった。」
「やったー、ウレピー!」
と、幼馴染とギャル二人の肩に手を回す
ヤンキー
ああ、そうか…
いまから抱かれるんだね…
やっと理解できた…
僕は大好きだった幼馴染と、
そして命より大事にしてた
カードコレクションを失った…
もう生きていても仕方ないや…
我慢して生きててもイイコトなんてない
全てを失った…死のう。
ちょうど屋上だしな。
僕の人生は一体何だったんだろうか…
本当に無価値だった
僕の好きだった幼馴染は多分最初から
カード目当て。価値を知ってたから、
僕に優しくしてたんだな。
そしていじめっ子ヤンキーとは
最初からグルか…
全てを失った僕は
もう未練が無い。
即、屋上から飛び降りた。
僕の何がいけなかったのかな?
教えてよ!
僕がなにかした?
チカラがあればよかったのかな?
それとも見た目?
ねえ?
教えてよ?
僕は怨み言をながら落下している。
特級探索者クロノみたいに強く、
付き添い最強の黒騎士みたいに強かったら…
醜くても、
違ったのかな…
憎い
憎い…
憎い!!
僕には、なにも与えなかった全てが憎い!!!!
なぜ?
なぜ?僕だけがこんな目に!
「答えろよ!クロノ!!!黒騎士!!!」
と、僕は地面に激突する寸前叫んだ!
魂の叫びだった!
すると、
いじめっ子ヤンキーに強奪された、
カードコレクションファイルが光輝く。
いや、クロノと黒騎士のカードだけだが。
付喪神
大事に、された物には魂が宿る。
ブタオの命よりも大事なカード。
そしてクロノと黒騎士のカードは光の中へと
消えていった。
「あれ?レジェンドレアカードねえじゃん!
ブタオあいつ、
1番の高額カード抜いて来やがったな!
クソ!まあいい、今度自宅に押し掛けるか!」
と、後に気づき怒りをあらわにした
ヤンキーだった。
「お前がわたしをいや、オレを呼んだ者か?」
知らない声がする…
(え?僕は飛び降りて死んだはずだよね…)
「お前の強い念に呼ばれて来てみた。
今はお前の身体に憑依していると
言ったほうがわかりやすいか?
安心しろ!いつでもオレはお前の身体から
出ていけるから。」
と、僕の身体は何者かに乗っ取られたのだった。
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