第250話 ブタオギルドカード
わたしは世界に一人しかいない
特級探索者クロノ様専属受付嬢。
軽薄探索者のナンパから、
ブタオと名乗る巨漢の人から助けてもらった。
なんとなくクロノ様の口調や佇まいに似てた。
少し騒ぎになったからギルド職員達が駆けつけ、
軽薄探索者はまずいと思ったのか去っていった。
「あ、先ほどはありがとうございました。」
わたしは頭を下げお礼を言う。
「あー構わん。初めてなのだが?登録とやらを」
ブタオ
「はじめまして、いらっしゃいませ。
新規探索者ですね、かしこまりました。
こちらの用紙に任意で大丈夫ですのでご記入を。
パーティーなど組むときの目安に、されたりもしますので」
と、本来ならクロノ様専用受付嬢だから
新規登録はしないのだけど
お礼の流れでわたしがすることにした。
「わかった。」
氏名 ブタオ
武器 肉弾戦のみ
魔力 極少
魔法 不明
前衛
パーティー 募集しない。
技能レベルや、功績 経験歴 0 初心者
最高到達階層 0
「ありがとうございます。
新人探索者に、なりますので
この名札をかけて下さい。あと、こちらがギルドカードです。説明はご入用ですか?」
「大丈夫だ。」
と言い、
デカデカと新人探索者と書いてあるプレートを
首からかけたブタオ。
ギルドカードうんぬんは
だいたいの異世界ものと一緒。
「とりあえず、今日はカードを作りに
来ただけだ。ではな。」
と、ブタオは足早に去っていった。
「あ、ありがとうございました!
わたし専属受付嬢ですが
仕事ないときなら受付しますから
ぜひ、またわたし宛にいらしてくださいね。」
と、わたしは感謝からそう伝えた。
けどやはり巨漢は好きになれないなあ…
クロノ様一筋だけど
やっぱり見た目も大事か…
いえ、クロノ様の中身も大好きなんだから!
けどクロノ様に会う前なら
ひょっとしたらブタオも有りだったかも
知れない。
確かに颯爽と助けられたのはカッコ良かった。
ブタオからなら中身から好きなる
可能性もあったかも知れないわね。
と、魔法少女に外見や功績しか
見てないと指摘され、
それが図星だったため、少し柔軟な思考になれた
わたしだった。
昔のわたしなら外見、身長、年収、地位
しかみてなかったのにな…
ブタオみたいな人なんて助けられても感謝
すらしないほどの見た目だったのにな。
今では、たまになら受付てあげるか。
くらい感謝出来るようになったのだった。
− − − − − − − − − − − − − −
読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
☆ ♡ コメント など
いつも本当にありがとうございます。
励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。
思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m




