第247話
わたしは世界に一人しかいない
特級探索者クロノ様専属受付嬢。
20代半ば。
茶髪でストレートのロングヘア
胸は着痩せするけど実はGカップある。
そろそろ結婚しろだの
孫の顔が見たいだの言われる年。
見た目はお姉さん系で
ギルドの華形、受付嬢をずっとしている。
父親がギルドマスターだからコネで入社したわ。
だけどきちんと業務はしているし
コネだけど、見下されたりはない。
むしろ見た目からか探索者や同僚からも
憧れのマト。
探索者にはよくナンパされる。
そんなときクロノ様と出会った。
最初は弱そうで、けど身体が大きい
刀を差した好青年だった。
生き急いでるみたいにみえて
心配だった。親心ならぬ、お姉さん心からだった。
けどそんなのは杞憂で
どんどん頭角をあらわしていったクロノ様。
身体も剣士の最適化といって
細マッチョになり、すごくわたし好みだった。
正直外見から気に入ってしまった。
だからすぐ父親のギルドマスターに頼み
クロノ様専属受付嬢へとしてもらったの。
けどいつもお邪魔虫の妹みたいなポジション
魔法少女と一緒で、なぜか魔法少女が
憎たらしかった。
だからか、しょっちゅう言い争いになる。
けどそんな魔法少女がクロノ様を一瞬拒絶した。
理由はクロノ様が友人を殺害したと言ったから。
わたしは、ざまあみろと内心ほくそ笑んだ。
最低だけど人間である以上、当たり前の感情。
口に出さないだけマシと思ってほしい。
けどその日を境にクロノ様は失踪。
魔法少女は毎日ギルドでクロノ様へ謝罪
したそうに待ち続けていた。
日に日に顔色は悪くなり元々小柄なのに
更に痩せ、目の隈も尋常ではなくなり
さすがに見ていられなくなった。
確かに憎たらしいライバルだけど
死んでほしいとまでは思ってはいない。
だからクロノ様が来たら連絡を入れるから
もう帰り休みなさいと伝えた。
反抗されると思っていたけど
すんなり聞き入れてくれた。
多分身体も精神も限界だったのかしら。
しばらく月日がたつと
クロノ様がギルドに来られた。なぜか漆黒の
仮面をつけて…
会えて嬉しいけど、わたしは約束は守る。
きちんと魔法少女に伝えた。
やはり魔法少女はワンワン泣き、
クロノ様と揉めはじめた。
だから個室を用意しお節介をやいた。
やれやれ、わたしはやっぱりお姉さんなんだな。
わたしにとっても魔法少女は
妹みたいな存在だったわ。
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