第241話
なんか知らないが、
オレの話を全く聞かず
王家直属部隊入団テストを受けるはめに…
落ちたら落ちたで
万が一受かったらすぐ辞退するか。
旅に出るとか言って…。
審査員はパパン王
不正監査員にメイド長とじいや
模擬戦相手に妹
妹のセコンドにママン
となった。
ちなみに一般人の野次馬、見物にと
騎士団やら魔法師団まで来やがった…。
王宮騎士団、魔法師団は各100名
計200名の在籍。
エリート中のエリートだ。
この中央。オレからしたら母国なのだが
敗戦は一度たりとて無い。
そのエリート中のエリートより
更に上が王直属部隊。
一騎当千、少数精鋭部隊。
騎士団長や魔法師団長
メイド隊、メイド長、じいや
で構成されている。
ちなみに騎士団長は親戚の叔父
魔法師団長はおばあちゃん
ガチガチの身内まみれ。
その王直属部隊の入団テストだ。
本来なら下積みをし、平団員から昇格
していくものだが、ママン王妃の推薦と
なりいろいろすっ飛ばしたのだ。
そしてここ何年間、王直属部隊の入団テストなど
なかったから
国はちょっとしたお祭り騒ぎになっていた。
とりあえず広い闘技場にはいる。
相対する模擬戦相手、次期女王の妹
魔力0のオレとは違い膨大な魔力を
有している。
「今より、王直属部隊の入団テストを開始する。
あくまでもチカラを見るだけだ。
負けても不合格ではない。
両者正々堂々、チカラを出し尽くせ。
殺害は一切禁ずる。重症ならば
医療班は待機しておるから、気にしないでよい!
では始めろ!」
と、パパン王が開始の合図をした。
そして、ゴーーン!
っと、ゴンドラが鳴る。
オレは旅人バージョン
無手
全身をボロい布で覆っている。
黒騎士のときはバスターソードだが、
身バレは避けるため無手を選んだ。
「旅人さん!ではいくよ!」
と、妹が何かを振る動作にはいる
手にはなにも持っていない。
ビュオッと風が吹き抜ける
音がオレの耳を掠めた。
「えい!!えい!」
腕を振る動作が段々早くなる妹
オレはひたすらに躱す。
そう、妹の風属性魔法だ。
さながら
かまいたち、といったとこか。
気づけば死角、上空からも
見えない風の刃が来ていた。
オレはボロい旅人っぽい大きな薄汚れた布で
全身を覆っている。
黒騎士とバレたくないから。
黒騎士のフルプレートは王宮宝物庫から
パクったやつだから、盗人とバレたくない。
だからオレは自身を覆うボロい布を
破られてもアウトだ。
さてどうするか…。
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