第237話
西国帰らずの森、最奥。
ノーネーム神国幹部会議室にて
神狼フェンリルこと飼い犬、
獣人ワン、
鬼人オニ、
エルフミミ、
猫人ニャンコがいた。
この国で1番豪華な建物はノーネーム様が
建てられた
最初のログハウス横にある謁見の間だ。
いまは増築に増築を重ね
500人ほど入れる大ホールと化している。
その更に横に
幹部会議室、50人ほど入れる部屋にて
「ミーの部下テイマーが
偵察に行った中央奴隷孤児院、
任務失敗したみたいニャん!」
と猫人ニャンコがしみじみ言う
「珍しい…いや、はじめてよね…。
任務失敗は…」獣人ワン
「次の幹部候補の子っスよね!?」鬼人オニ
「うん。幼いけど実力、いやテイムの
魔物もなかなか強かったはず。」エルフミミ
「ワンワン!」そうだ!と言う飼い犬。
「相手は漆黒のフルプレートに
ヘルムみたいニャん!!
気配を消すのに長けた鳥型魔物を派遣したのに、
わけもわからないまま負けたらしいニャん。
漆黒に引き寄せられ、首を押さえられ
殺される寸前に、中央の王妃に助けられた
らしいニャん。」
「そ、それって…」
「間違いないっス!!日本に調査行ったとき
に現れた奴と一緒っス!」
「あれはヤバい…。」
「くうーん」飼い犬もあれには
手も足も出ないと言っている。
以前鬼人オニ、エルフミミは日本で
調査中に漆黒のフルプレートと遭遇。
勝てないと判断し、飼い犬に救難信号を
送るも飼い犬もあっさり負け撤退したのだった。
「そうだニャん!飼い犬様も負けた
漆黒のフルプレートニャん!
いまは中央、王妃の護衛らしいニャん!」
「くっ!またしても…立ちはだかるのね…
ならノーネーム様以外は対処は無理そうね…」
「中央からは、とりあえず手を引いたほうが
よくないっスか?今のとこ獣人、亜人は
虐げられてなさそうだから後回しっス!」
「それがいい」
「ワンワン!」飼い犬も漆黒のフルプレートは
絶対勝てないし、もう会いたくもないから
後回しに賛成した。
「ノーネーム様にお願いするのは気が引ける
ニャん!なんとか自分達のチカラで
全世界をノーネーム様に捧げたいニャん!」
「そうね。情報がほしいけど
ノーネーム様を除きノーネーム神国一の
密偵があっさり見破られるなら、
今はとりあえず放置しか手はないわね…」
と暗殺組織ノーネーム幹部一同は
漆黒のフルプレートに頭を悩ませていた。
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