第236話
ママンを監視していた鳥形魔物を、
殺そうとしたらその飼い主のテイマーが来た。
幼子を手に掛けるのは…と、オレが躊躇っていたら
ママンが急ぎ来てくれ止められた。
「なぜ邪魔立てした?
お前を監視していたのだ、目的も言わんのだぞ。」
と実の母親、王妃をお前呼ばわりするオレ。
黒騎士バージョンは偉そうにしないと
だから許して。
不敬罪はやめて!
ママンはなにも言わず首を横に振り、
オレから幼子と鳥形魔物を受け取ると
あやしはじめた。
まあ正直、殺さずにすんでホッとはしたオレ。
いや殺さなくてよかった。
今ではそう思えた。
オレは幼子や子供、女性は今まで
一度も手にかけたことはない。
中には悪人の女性や子供も
いたが騎士団に突き出したりと
一応自分のルールがあった。
だが愛する家族に悪意や害が、あるとなれば
話は別だ。
別だがやはり躊躇ったし、
殺害していたら後悔していただろう。
もう後戻りが出来なくなる。
なぜだかママンはそんなオレの葛藤を感じとり、
急ぎ止めに来てくれたのだろう。
汗だくだった。
「ん…ここは…
死んじゃったでちゅか…」
目を覚ます幼子テイマー
オレは多分怯えられるだろうから
幼子テイマーから離れた場所に行き、
ママンを引き続き護衛する
ママンに危害が加えられるなら
すぐ止めにいけるようにしとく。
殺害はだめとママンに言われたからな。
ママンは幼子を抱っこし
「あらあらうふふ」と、微笑むだけ。
ママンの肩には鳥型魔物もとまっている。
と、
「う、うーん、あ!鳥ちゃん!
無事だったでちゃか。
よかったでちゅ。ん?ママ?
あ、違ったでちゅ…ママはもう死んだんでちゅ。た、助けてくれたんでちゅか?」
ママン王妃を幼子テイマーの母親と
勘違いしたみたいだ。
幼子テイマーは遠くで見ているオレに気づき
ビクっとなる。
「と、鳥ちゃんも助けてくれてありがとでちゅ。
けど任務は言えないでちゅ。ごめんなちゃい。
も、もう行くでちゅ…鳥ちゃんおいででちゅ。」
と鳥型魔物は幼子テイマーの肩に乗り
転移で撤退していった。
すると急ぎママンの護衛、メイド隊が
ママンを追いかけてきた。
「お、王妃様!い、いきなりどうされ
たんですか?」
王直属部隊メイド隊が血相をかえ叫ぶ。
ママンは「あらあらうふふ」
と相変わらず微笑むだけだった。
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