第235話
ママンが楽しそうに
奴隷獣人、亜人の孤児院で
みんなと遊んでいるのを遠目から
護衛しながら眺めているオレ。
すると近くにいた、鳥型魔物も遠目で不自然に
オレと同じく奴隷孤児院を眺めはじめた。
監視か?
ママンに危害を加えるなら許さんぞ!
と、思いオレは漆黒を操り
黒いモヤを不審な鳥目掛け放出し
捕まえ引き寄せた。
引力を用いたのだ。逆に弾き飛ばすことも
できる。
漆黒の引力、斥力だ。
捕まえた鳥が
ぴゅいぴゅいと鳴く。
「お前普通の鳥ではなかろう。
テイムされているな?テイマーを呼べ。」
あまり動物虐待、いや、危害は加えたくはないが
ママンになにかするなら容赦はしない。
ぴゅいぴゅいと鳴き拒む鳥
うーん…
魔力を辿れば術者、テイマーの居場所は
わかる。だが面倒だし
今はママンの護衛中だ。
勝手に離れたらママンが心配するかも知れない。
テイマーはとりあえず後日始末すると
していまはこの鳥型魔物を殺すか…
だが目的がわからないな…
「最後通告だ!
テイマーを呼べ、呼ばなければお前を殺す!
そして後日テイマーも殺す!絶対にだ!」
オレは漆黒で捕まえてる鳥に殺気を放ちそう言う。
鳥はオレの殺気に当てられ気絶した。
死んではいないが仕方ない…
テイマーは後日殺すとして、
鳥型魔物はいま殺すか…
すると
「ま、待ってくだちゃいでちゅ…」
やっとテイマーが来たか…
かなり小柄な黒ずくめの…
女児か?
いや小学生より幼いか?
が、転移しオレの前に現れた。
「この鳥型魔物を使い何をしていた?」
と幼子に聞く。
「…」
オレはまた漆黒を使い
引力で幼子を引き寄せ首を掴んだ。
「ぐぇぇ…」と嗚咽する幼子
可哀想だがママンに危害を加えるなら生かして
おけん。
「答えよ!!」
とオレは叫ぶが
幼子は口を割らない。
そして口から泡を吹き始めた。
くっ!ここまでか…
せめて一思いに苦しまず殺すべきか。
出来たら幼子に手を掛けたくない
だが…
っと、一瞬殺すのを躊躇うオレ。
だが幼子の首を掴んでる腕にチカラを
入れようとした瞬間
オレの腕に手が置かれた。
「なりません。」
黒騎士バージョンのオレを諭すような
優しい鈴の音のような声色
ママンだった。
オレはすぐ幼子の首を離し
抱えながらエリクサーを振りかけたのだった。
− − − − − − − − − − − − − −
読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
☆ ♡ コメント など
いつも本当にありがとうございます。
励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。
思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m




