第223話
ノーネームの拠点
異世界、西国の帰らずの森
最奥。
玉座にふんぞり返ってるノーネームのオレ。
今回はなんで謁見の間に呼ばれたのかな?
とりあえずいつも通り増えた全構成員200名に
漆黒の覇気で威厳を見せといた。
と、恒例行事が終わり…
「ノーネーム様に謁見をご希望の者がおり…
ご拝謁よろしいでしょうか?」
獣人ワン
「構わん!」
偉そうに言うオレ
「連れてきて!」
獣人ワン
「はっ!」構成員
と…
一縄のロープで三人身体をぐるぐる巻に
されて目隠しもされている…罪人か?
が、どこか高貴なというか
豪華な服に王冠、
マントのヒゲオヤジ。
次は奥さんかな?
豪華なドレスにティアラ
次は娘かな?
コレまた純白なドレスにティアラ
金持ち一家が盗みでも働いたのかな?
とオレは思った。
オレはそんな三人に
「オレの足元で跪けい!!!!
面をあげることは許さんぞ!!」
覇気を三人にピンポイントで当てた。
盗人なら反省くらいはしようね。
三人はガクガク震えている。
娘かな?と思った人物からはチョロチョロ…
と水が滴る音が
ん?
漏らしたんか?
トイレ我慢してたんか?
さすがに尊厳は大事だ。
とりあえずすぐ覇気を消すオレ。
「その女性を今すぐ介抱しろ!
戻って来てから話を聞くとするか。」
「はっ!」
と獣人ワンが構成員に命令し
娘を着替えにいかせた。
その間はただただ
重苦しい沈黙。
いまだずっと平伏してる
高貴そうな夫婦。
汗がずっとおちており
床には小さな水たまりが
出来そうなくらい。
目隠しされても顔面は蒼白とわかるほど
そして5分くらいし
娘と思われる人物が急いで着替えを済ませ
目隠しとロープにつながれながら
オレの足元に平伏した。
「ふう…目隠しを解いてやれ。
弁解の余地があるか、貴様らの言い分を
聞いてやろう!感謝せよ!
お面をあげろ。」
目隠しが解かれた、盗人一家。
うん、なんか高貴そうなオーラあるな
ダンディなオヤジ、
色気があるマダム、
美人な娘。
なんで盗みなんかするかね…
金持ちそうなのに。
いや金持ちだからか庶民の生活に戻れないのかな?
「ま、まずは謝罪を…
この度はノーネーム殿の領地とは
つゆ知らず…」
土下座をするダンディなオヤジ
「そうか、二度とするなよ!」
「誠に、誠に申し訳ない
我の処分はいかようにも…
ただ、家内…娘と妻、いや国民の命も
許してほしい…
お頼み申す…」
さらに土下座するダンディオヤジ
ん?国民?
いや盗みで関係ない人、殺害してたら
ただのシリアルキラー、
異常快楽殺人者じゃん。
オレがそれだと?失礼な!
「いや、さすがに命までは取らない。
もうしないというなら
帰っていいぞ。」
「感謝を…
貴殿に感謝を…」
と再度頭を、下げるダンディオヤジ。
「話は以上だ!
きちんとこの者達を送り届けよ!」
とオレは言い、隣の家
自分で作ったログハウスにワザワザ
カッコつけて転移し
謁見の間から姿を消した。
「ノーネーム様の寛大な処置に
感謝することね!」
獣人ワン
「ああ…もちろんだとも…
あともちろん西国は渡す…我は王の座から
退こう」
ダンディオヤジもとい西国の王
「あ、あなた…」妃
「お父様…」王女
「懸命な判断ね!
ただノーネーム様が王になられるかは、
わからない。
今はただの傀儡でいなさい!いいわね!
とりあえずは属国でいなさい!
ウチたちは国の運営にも基本的には
口出ししないから。ただ度が過ぎれば…!」
睨みを効かす獣人ワン
「も、もちろんだ!
かの御仁の慈悲は無駄にはしない!
かの御仁…ノーネーム殿は神か?」
西国王
「ウチ達にもわからない…
けどウチは神なんかよりも
絶対者だと認識してるわ!
神は祈っても助けてくれない。そうでしょ?」
獣人ワン
「ワンワン!」
そうだと吠える飼い犬、
神狼フェンリル
「し、神狼様!ははぁー」
神狼に対し平伏する西国王。
急ぎ平伏する妃と、
王女
西国は神狼様を守り神と初代国王のときから
祀っていた。何代も何代も…
神狼様は建国のときからの守護神。
ただ度重なる人間の欲望、争い
醜くさに呆れ…
守り神をやめ、
西国帰らずの森に隠居したのだった。
そこにノーネームが現れ
飼い犬として一緒に生活するようになったのだ。
西国の王達は
無事帰還した。
そして、暗躍組織
ノーネームの属国となり
異世界の自国中央
主人公の父親のパパン王からの
独立を宣言した。
この異世界は全て
パパン王が武力で支配している。
そこから西国は独立し
帰らずの森をノーネーム神国と
認めたのだった。
自国 王執務室
コンコン
「入れ」パパン王
この異世界を武力で支配してる王
主人公の父親
「失礼致します。」メイド長
元エリートアサシン
鬼人オニ、エルフミミ
飼い犬と交戦中
ノーネームに助けてもらい絆され
謹慎となっていたが、
じいやと東国の密偵から帰還していた。
「ふぉっふぉっとんでもないことになったわい。」
幼少の頃、王子の教育係
じいや
「ああ…
とりあえずは東国の密偵ご苦労。
いまだ東国の姫は行方不明か…」
「…」
「ふぉっふぉっ、ノーネームは現れたが
奴隷獣人の開放だけじゃったわい!
構成員は一人討ち取れそうじゃったが
メイド長がやられたもんでのう」
東国の任務
ノーネームと猫人ニャンコで、
悪党侯爵が売り捌いていた
奴隷を救助していた。
そこにじいやと猫人ニャンコが交戦。
じいや優勢だったが、
ノーネームとメイド長はイチャイチャしてて
メイド長が果てた。
じいやは撤退を余儀なくされたのだ。
まあノーネームの頭領がいるから
はじめから構成員を討ち取れるとは思ってなく
ただ実力を見ていただけだった。
「そうか…だが東国はもうよい!
国主より、無事だからほっといてよいとな。
家出みたいだ。
して、西国の独立か…」
東国の姫は王子を追い今、日本へいる。
「ノーネーム神国…」メイド長
「ふぉっふぉっ、
表舞台に出てきた途端
帰らずの森とな! しかも国盗りまで
すんどるとは!」
「属国を奪われたな…
我が国、中央より
ノーネームを選ぶとは…
我が国との戦争は免れまい…
これを許すと他の属国も反乱
するやもしれんからな」
「の、ノーネーム様と戦争…」
「ふぉっふぉっだが、先に西国は
隣国に宣戦布告されとる。
ノーネーム神国に下りいまは疲弊しとる
と見られたのじゃろう」
「ああ、それが終わり次第
西国を叩く。そして次はノーネーム神国だ!
戦争の準備をせよ!」
覇気を出すパパン王
「…」メイド長
「はっ!」といい膝をつくのはじいやだけ
だった。
− − − − − − − − − − − − − −
読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
☆ ♡ コメント など
いつも本当にありがとうございます。
励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。
思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m




