第209話
わたしは東国の姫
日本魔法探索者学園
2学年Aクラスに編入し
魔法少女が世界で一、二を争う強さをほこり
ドラゴンを飼ってると言う黒騎士殿のギルドに
下見に行ってみることになった。
もちろん依頼書を書くだけでも凄まじい数からの
抽選、厳選な審査が何回もあり、通過したら
やっと黒騎士殿に依頼書が届き、
そこから黒騎士殿が受けるか受けないか
決めると言う、しかも期限はないから
いつ受注されるかもわからないという
無理難題らしい。
もちろんわたしは抽選すらしてないから
依頼書を書けない。
けど、いつか依頼するかも知れないし
魔法少女とちょっと様子というか
下見に行くことにした。ドラゴンも
可能なら見てみたい。
王子もドラゴンに乗って東国に来てたしね。
禍々しい漆黒の鎧を装着していた
アーマード ドラゴンだったのを今でも
覚えている。
凄い迫力でまず人種では
誰も太刀打ち出来ない気がする。
そしていま黒騎士邸の門構え
入口へと来た。
「す、すごいね…」
「わたしも来るのは二回目だけど…
前は石像や、甲冑の騎士とかはいなかった。
門も更に立派になってデカくなってる」
と、魔法少女は言う。
魔法少女は以前は勇者パーティー在籍時に来たことがあると言っていた。
今にも動き出しそうな迫力がある…
ちょっと怖いくらい…
恐る恐る二人で敷地内に入るが無事に入れた。
アポはないけど大丈夫かな?
敷地内にはいると
高級旅館や訓練場
そしてギルドが離れてあった。
高級旅館のほうが黒騎士殿の自宅で、
一般解放されてるのは離れにあるギルドのほう。
すごく広い敷地を魔法少女と
ギルドを目指し歩く。
ギルドに入ると
受付の女性と小さい女の子がいた。
母親と娘っぽいかな。
人数は4.5人、広いギルド内で
依頼書を書いていた。
抽選に当選した人達だろう…。
混雑もなく、受付の母親が捌いていき
女児が片付けやゴミ捨てなどお手伝いをしていた。
「なかなか凄いギルドだね!
混雑もないし徹底的に管理されている
感じがあるわね。」
「わたしもギルド来るのは、はじめて。」
と魔法少女が言う。
依頼書の抽選は日本政府の
ホームページとなる場所に応募しないと
いけないらしい。
やり方がわからないから後で魔法少女に聞こうかな
と考えてたら…
「こんにちは。依頼書を出せれる方ですか?」
と受付の母親に尋ねられた
「あ、いえ、今日は見学というか…
下見に…抽選すらまだしてないの…」
「お姉ちゃん達こんにちは!」
女児
「「こんにちは。」」
「そうでしたか…依頼書を預かることは
出来かねますが、何かわからないことが
あればお気軽にお尋ねくださいませ」
と会釈し女児とカウンター内へ戻った。
「ありがとう」
「ありがと」
と、魔法少女と共に言い
ドラゴンもどこにいるかわからないし、
さすがに人様の敷地で散策するわけにもいかず…
「帰ろうか」とわたしは言う
「うん」と魔法少女
と二人でギルドを出た。
すると
「すみません!!
お待ちになってください!」
血相をかえ受付の母親が走って来た。
なんだろ?
「どうしたの?」
と、わたしは母親に尋ねる
「あ、あ、あの旦那様…
黒騎士様にご依頼があるのですよね?」
母親
「うん、わたしがそうだよ!
だけど依頼書を書く抽選すらまだしてなの。
また出直すとするよ。元々今日はただ
どんなとこか見に来ただけなの。」
とわたしは言う。
すると…
「黒騎士様があなた方二人にお会いに
なるそうで…別室、応接室に
案内するように指示を受けまして…」
え?なんでだろ?と
考えていたら
「あ、わたし黒騎士と面識ある。
前に命を助けてもらったこともあるし
勇者パーティー在籍時、ダンジョン同行も一回だけ
してもらえた。」
と魔法少女が言う。
なるほど、知り合いが来たから融通が
効いたのかな?
どんな人かも気になるし会ってみたい!
「よろしくお願いするわ。」
とわたしは母親に言う
「ではこちらへ」
と黒騎士殿の自宅と思われる高級旅館の方へ
そして応接室に魔法少女と案内された。
すごく豪華な部屋のソファーに
二人で座ってると
コンコン
「失礼いたします」
とメイド服を来た女性が
お茶を持って入室して来た。
「あ、お構いなく…」
とわたしは言う
「はじめまして、ご主人様…
黒騎士様のメイドをしております。
以後お見知りおきを
そしてそちらの
お嬢様はお久しぶりでございます。」
とわたし達にカーテシーをするメイド
(黒騎士が厨二病メイドと呼ぶ人物)
「はじめまして」
「ん、久しぶり」
魔法少女は前来たことあるって言ってたわね。
と、頂いたお茶を飲んでいたら
扉の前にずっと立っていたメイドが
「黒騎士様がお見えになられました。」
と言い扉を開けた。
カシャン カシャン カシャン カシャン
漆黒のフルプレートにヘルム
かなり身体もかなりデカく
凄まじい威圧感がある。
いや威圧感どころか神々しさまであった…
この人は本当に人種なの…?
一瞬昔の王子も、かなり身体がデカかったから
面影や、佇まいを重ねてしまい驚いた。
けど王子は、今、刀を扱うからか細マッチョ。
さすがに王子とは似ても似つかない。
雰囲気は少し似てるかもだけど…
とりあえず身体の大きさにびっくりしていた。
後ろには今日学園であった聖女と名乗る女性を
侍らせていた。
「待たせたな。して、わたしが
黒騎士と呼ばれてる者だ…依頼があると聞いた。
伺おうか!して魔法少女が一緒にいるとはな。
久しいな。」
「か、感謝を…」
「ん、黒騎士久しぶり。
今日は特別に依頼聞いてくれてありがと。
こっちの子が依頼あるの」
「そうだったか…して
内容は?」
ドカッと豪華な椅子に座る黒騎士殿。
その両隣にメイドと聖女を立たせている。
「お、お初にお目にかかれて光栄よ
黒騎士殿。わたしは遠い異国より
国主の娘、姫をしている者で
探し人を求めこの地に参った次第なの!
お話を聞いて頂き感謝を!」
わたしは立ち上がり頭を下げる。
この人には敬意が必要だと、本能で感じとる。
「楽にして結構だ!
して、異国の姫よ…
探し人は姫の元婚約者か?」
な、
な…
なぜ?
「な、なぜ!!
なぜ黒騎士殿がそれを知ってる!!」
わたしは先ほどの敬意などすっかり忘れ
大声をあげてしまう。
「なぜ…か…
わたしはな…姫のその元婚約者なる
人物を討ち取ったからだ…」
と黒騎士殿は言ったのだった。
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