第205話
わたしは東国の姫
中央、英雄王のご子息
王子と婚約していたけど…
東国と中央は戦争になりそうになり、
わたしを助けるために
王子を自害をさせてしまった。
本当なら、わたしが先に自害して
助けたかったけど止められた。
だけどまだ王子は生きてるって確信がある。
抱いてもらったわたしにはわかる!
残念ながら子は孕んでいなかった。
でも必ず探しだし婚姻し、
王子の子を孕んでみせるわ!
ずっとずっと秘密裏に捜索はしているが
見つからなかった。
おかしい…
本当にどこに行ったのかしら…
すると、
中央、英雄王からお触れが来てた。
その全世界指名手配中の
強盗集団ノーネームの頭領と
邂逅した。
王子が所有してた
友の一番隊組長が使用してた愛刀、
血塗られた愛刀をなぜかノーネームが所持してた。
わたしは王子の妻…になる予定だから、
…妻と名乗り血塗られた愛刀を返してもらった。
神器、雷神の刀を扱えるわたしですら
全く血塗られた愛刀は全く扱えなかった…
ちなみに家宝だった、雷神の刀は
わたしが自刃しようとしたら王子の素手で砕かれ
ちゃった…
ノーネームは更に真名まで解放できて、
完璧に扱えてた。
わたしは鍛錬をお願いしずっと
付き合ってもらってた。
異性だけど、なかなか居心地はよかった。
王子の次くらいには気を許してたかも知れない。
だけどノーネームに迫られキスをされそうに
なりわたしはビンタし拒絶した。
わたしは王子を諦めきれない…
確かにずっと会えていない…それでも…
王子への気持ちは冷めるどころかますます
大きくなっていた…
ノーネームを好きにはなれない。
決して嫌いではない…
むしろ居心地はいい。
けど…わたしはやっぱり…
そして悲しげにノーネームは
何処かへ行ってしまった。
「はあ…」
わたしは1人で鍛錬するが
全然うまくいかない…
ノーネームがいた時はちょっとずつ
前進できてたのにな…
「姫様、何回目のため息ですか?」
侍女
「い、いや…そんなことは…」
「元王子が偽装でお亡くなりになって
だいぶたち、
少しは元気出たと思っていたのに…
また逆戻りですか?
あのノーネームなる賊がいなくなって
からですよね?」
王子が生きてるのを知ってる
数少ない人物の侍女
「ま、まあ友達…師匠…
うーんまあ、仲悪くは…なかったわ…」
出来たらノーネームに戻って来てもらい
師事をまた仰ぎたい。
だけどわたしを求めてきたから拒絶してしまった。
さすがにそれで師事させるのは
都合良すぎだろうな…
と、思っていたら
なにやら外が騒がしくなってる…
すると
「ほ、報告がございます!」
家来
「何事なの?」
「あ、悪魔が…城下町に現れました!」
家来
「え?!い、いますぐ行くわ!」
「ひ、姫様!お待ちに!」
侍女
城下町にて
そこに転移の光が
ぱあって、明るくなる。
「ランダム転移成功か?」
まわりを見渡す角のある人族
翼もある
「ん?やっと成功したか…
いまは四天王亡き今
吾輩が手柄を立てる!」
と独り言、雑魚悪魔
この悪魔は初期勇者パーティーを壊滅にまで
追いやった四天王最弱より
さらに弱い雑魚悪魔
手柄が欲しくて、頑張って魔界よりやってきた。
「おい、貴様ら!
雑魚悪魔の吾輩の
力量に怯えるのは仕方なかろう
この星は偉大なる魔王様と、
この私がいずれ統べる
この星を案内せよ!」
「きゃー!」
「な、なんだあれは!」
「逃げろー!」
見た目だけは禍々しいから
一般人は蜘蛛の子を散らしたように逃げる。
「ちっ!雑魚悪魔の吾輩から
逃げ切れるとは猪口才な…」
舌打ちする雑魚悪魔。
本当は追いかけて追撃したいが
思ってたより一般人の逃げ足が速かったみたいだ。
そこへ
「あなたね!悪魔は!
一体どこから現れたの?」
と東国の姫こと、わたしは言う。
「なんだ貴様!ほう…美しいな…
人種だが、吾輩の妃にしてやるぞ!」
雑魚悪魔
「お断りよ!それにわたしは人妻だから!
で、一体どこから来たのよ?」
「吾輩は魔界から来た雑魚悪魔だ!
この星を献上し手柄をたて魔王様から
四天王へと昇格を狙っている!フハハハ!」
「ま、魔界…?星?」
「そうだ!そんなことも知らないのか?
このランダム転移の宝玉があれば
別次元の星へといける。だが本当にランダムだ!
そのまま帰って来れない悪魔もたくさんいる」
そこでわたしはひらめいたひ
これだけ探しても王子はいない、
別次元の星にいるんだと!
わたしはもう、いても立ってもいられなくなる。
「貴重な話をありがとう!
あなたを討伐するわ!」
と、血塗られた愛刀は全然使いこなせない。
以前使ってた、家宝
雷神の刀も、
わたしが自害しようとしたとき
王子に砕かれたから、
一番隊組長のもう一振りの刀を抜く。
王子が一番最初に一番隊組長から借りていた
刀だ。
「吾輩に勝てるかな?
人種は根絶やしにしてくれる!」
と雑魚悪魔は言う。
わたし抜刀の構えに
雷属性の魔法で
自身に赤い雷を纏わせる。
そして
雷の速さ
光速で駆け抜刀した。
踏ん張ってた地面はえぐれ
轟雷が響き渡る。
そして雑魚悪魔は真っ二つになる
「フハハハは! は…?あ、あれ…?」
切られてることに気づかない雑魚悪魔
そして徐々に身体ずれ
生命が維持出来なくなり魔石になった。
「ふう…何とか勝てたわ…
あ、ランダム転移の宝玉!」
わたしは急いでそれを拾う。
別次元の星に王子はいる!
そんな予感がした。
いや何故だろう…確信に変わっている。
ピーっと口笛を吹き、
伝書鳩を呼び寄せ手紙を
侍女と父上の国主宛に書いた。
しばらく王子を探す旅に出ます。
心配しないでください。
頃合いをみてたまに転移で帰ってくるからと。
ただ秘密裏にお願いね!
と、書き伝書鳩を飛ばした。
わたしは雑魚悪魔から奪ったランダム転移の宝玉に
願いを込める。
王子のいる別次元の星へ転移してと
すると異空間から
血塗られた愛刀が勝手に出てきた。
「え?な、なに?何で!」
戸惑うわたし。
血塗られた愛刀が
東国の姫の危機を察知したみたいだ。
ランダム転移
本当なら死の星へと
誘う予定だったが…
血塗られた愛刀の記憶をランダム転移に
呪力として注ぎ込んだ。
クロノと一緒にいた
日本東京ダンジョンの記憶だ。
わたしの腰に勝手に収まる
血塗られた愛刀。
一番隊組長のもう一振りの刀
二本を腰にさし
「な、なんだったんだろ…
ま、大丈夫そうかな?
待っててね!いまから会いにいくから!」
とわたしは日本へ転移していったのだ。
(ちなみに血塗られた愛刀は
東国の姫の所持している鞘に収まっている。
ノーネームが、意図してそうした。
結果クロノが、所持してる血塗られた愛刀とは
周りは気づけない。)
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