第192話
聖女がなぜか報告のためにと
寝てるオレの布団へ下着姿で潜り込んできた。
寝ぼけながらセクハラをしまくってしまった…
とりあえず有耶無耶にしたく、
侵入者騒動のときに保護したとの女児の元へ行く。
救急と警察が来てるみたいだから
フルプレー卜にヘルムを装着し黒騎士になるオレ。
自室にいるときは基本装着してない。
ただ見バレしたくなりから顔には漆黒の
モヤがかかってはいる。
女児がいる室内に聖女がオレを案内する
「失礼します。黒騎士様が
お見えになられました。」聖女
「おはようございます。御主人様」
と頭を下げる厨二病メイド
「「お疲れ様です!黒騎士殿!」」
救急隊と警察のお偉いさんも
厨二病メイドに習い頭を下げる
「ご苦労!」
とオレは一言いう。
救急隊と警察のお偉いさんは
「「では、我々はこれにて失礼致します。」」と
早々に帰っていった。
なんでも、総理の息がかかってる
お偉いさんだったみたいだ。
「御主人様。まずこの女児は
小学1年生です。黒騎士様を訪ね
県外から一人で来たみたいです。幸いに
学校の名札をしており身元は
警察により調べがつきました。
また救急隊が言うには疲労のみと診断され
いまは点滴を打っております。時期、目が
覚めるでしょう。目が覚め次第警察に
引き渡しすことが出来ますが如何なさいますか?」
と厨二病メイドが言う。
「ふむ…、わざわざわたしを訪ねて
来たのだろう…話しくらいは聞いてやるか…
女児が遠路はるばる頑張って一人で来たのだから
それなりの理由があるだろう…」
「かしこまりまし「ん?ここどこ?」た。」
厨二病メイドがオレに返事をしようとしたら
目がさめた女児。
「ここは御主人様…黒騎士様の御自宅です。
あなたは門の外で倒れておりました。
そこを保護させてもらってます。」厨二病メイド
「そうだ!黒騎士おじちゃんに依頼しにきたの!
助けて!」女児
「わたしが黒騎士だが。何を助けて
ほしいんだ?」
「魔物!たくさん出てきた。
ママがケガして!助けて!はやく!」女児
「神奈川…横浜のスタンピードの件
かもしれません!」
聖女
「なるほど…被害に遭われたんですね…
各ギルドが対応しているとは思いますが、
対処仕切れてないみたいですね…
確かにこの子は横浜市立の児童です」厨二病メイド
「そうなのか…そういえば
日本の有事には総理から協力して
ほしいと言われてたな…今回はなにも
言われなかったが…」
「今回はまだ日本の有事と言えるほどでは
との判断でしょうか?確かに日本国が滅びる
ほどのことがあればパパの総理が黒騎士様に
お願いをするとは言ってました。」聖女
「はい、それに御主人様と特級探索者クロノ
という方は出動の権限をギルド、または日本国は
持っておりません。あくまでも最終手段に
お願いをする、という立場にございます。」
厨二病メイド
「なるほど、あまり頼み事をしすぎて、
最悪わたしの不興を買い、
日本にいなくなったら困るという訳か…」
「黒騎士おじちゃん!すぐ来て!助けて!」
女児が泣きながらオレ懇願してくる。
確かに助けるのは簡単かも知れん…。
だが特別に一人を助けたら次々とまた
やってきそうだ
最悪子供を利用して
さて…どうしたものか…
「あー助けに行くのは
構わない。だがわたしは無料では動かない!
ボランティアではないからだ!」
女児に諭すように言うオレ。
「依頼だからコレあげる! 宝物!!」
綺麗な石を差し出す女児
うん、いらね!
「あー、それはいらない!
宝物なら取って置きなさい…」
「うん…でも…
あげなかったら黒騎士おじちゃん
助けに来てくれない…」
そういやそもそも、
オレはおじちゃんじゃないんだが…
まあ今はいいか。
「助けに行く対価だが…
お前の将来を貰おうか!
将来なにになりたいんだ?」
「お嫁さん!!」
「…あー、それは勝手になって大丈夫だが…
お花屋さんやケーキ屋さんとか
ないのか?」
「うーん、わからない」と親指を
咥えながら返事をする女児
「助けに行った報酬は
お前をこの敷地内で働いてもらおうか。
一生だ!出来るか?」
黒騎士邸は厨二病メイドがいるから事足りるが、
確か施設内にギルドがあったな。
そこの掃除でもさせ、ある程度いろいろできる
ようになれば受付とか管理を後々させたいな。
まあ約束が反故にされたら、それはそれまでだ。
オレに見る目がなかっただけの話。
それに対価は一生の労働だ。
もちろん給料は出すつもりだが
あ、オレ金は無いから金策しないとな…
と、一生を対価にしたならおいそれとは
オレに気楽に依頼出来まい。
それくらいの覚悟があるか
女児に訪ねた。
「働くってなにするの?」
「最初は出来ることからだ。
掃除は出来るか?」
「出来る!お片付けもできる!
頑張る!だからお願い!」
「なにか将来なりたいことがあっても
我慢してずっとここで働くんだ。約束できるか?」
「約束する!」
「よし、いい子だ!なら今から
わたしが魔物共を蹴散らしてくれようか!!!」
女児の頭を撫でながら言う。
「はっ!」
「はい!」
メイドと聖女が跪く。
あれ?お前達も来るの?
オレ一人で大丈夫だが…
聖女お前学校は?
まあいいや!
「せっかくだ!ドラゴンに出撃準備させよ!
背に乗ってみんなで行こうじゃないか!」
「恐竜さんいるの?」女児
「ああ!
それにいまから乗ってお前のママを
助けにいこうか!」
「やったー!」喜ぶ女児
「直ちに準備致します。
総理、各方面に通達いたします。
5分お待ち頂ければ!」と言い
厨二病メイドは消えた。
ドラゴンが飛ぶからと、東京から神奈川の全航空域
封鎖を指示。また黒騎士様が任意で
横浜へのスタンピードへ出撃なさるとのこと。
それらを総理と神奈川県庁に通達したのだった。
めちゃくちゃ優秀な厨二病メイドだった。
ドラゴンの背に乗るオレ
厨二病メイド
女児を抱える聖女
残念だが門番のうごくせきぞうと
元ダンジョンボス、オーラ騎士はお留守だ。
「恐竜ちゃんカッコいい!」
はしゃぐ女児
「きゅおきゅお!」返事をするドラゴン
「そうだろう!そうだろう!
わたしの家族だからな!
では離陸せよ!ドラゴン!」
「ギャオオオオォォォォ!!」
と、凄まじい咆哮を空に向かってあげ
オレ達は横浜のスタンピードを
殲滅すべく飛びたった。
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