第184話 アメリカ少女ギルドカード
愛してる東国の姫に拒絶され
自暴自棄になっていたところをアメリカ少女に
救われたオレ。
アメリカ少女を
オレはダンジョンで無理に抱いてしまった。
本意ではないのにオレのためにと抱かれてくれた。
オレのそういう醜い部分も含め
受け入れてくれると言ってくれて嬉しかった。
だから次はオレがアメリカ少女のチカラに
なる番だ!!
黒騎士のとき
前に殺した四天王悪魔、ナンバー2の捨て台詞から
近々魔界から悪魔の軍勢がくるらしい。
アメリカ少女はダンジョンのパトロールを
するからオレはお手伝いで同行だ。
今は何よりこの子のチカラになりたい。
パトロールのため、階層の記録更新ではなく
適当にうろついていき、怪しい場所
転移してきそうな場所を見ていくとのこと。
アメリカ少女 ギルドカード
技能レベルや、功績 経験歴
光属性 両手剣
光の翼 レーザー(ホーミングレイ)
(アトミックレイ)
近距離〜遠距離までオールラウンダー
ベテラン上級者
最高到達階層 39 達成歴代パーティー3番目
ギルドランキング 1位
アメリカ少女とダンジョンへ行くオレ。
アメリカダンジョンは、はじめてだが
あまり日本と変わらない感じだった。
ただ定期的に間引かないと
魔物が溢れ地上に出てくるらしい。
「クロノサンがお嫌でなければ
配信してもいいデスか?」
「ああ」
配信用ドローンが浮遊する
「皆様こんにちは!
今日はダンジョン攻略ではなく
パトロール動画なのデスが…
世界にただ1人ら特級探索者のクロノサンが
お手伝いに来てくれました!」
「…」
同接は50万くらい。
大体、未到達最前線の攻略配信すると
同接は100万人くらいらしい。
ただのパトロールでこの数字だ。
アメリカ少女の人気が伺える。
(ハロー!)
(あれ?仮面クロノいるじゃん!久しぶり)
(クロノ!!お前武器の刀は?)
(素手とか舐めすぎだろ!)
(パトロールだからいいんじゃね?)
(お前が世界初特級探索者だと?!)
(クロノさんお久しぶりです!
アメリカダンジョンにいるんですか?)聖女
(パッとしないFクラスの補欠め!
ノコノコアメリカに行きやがって!
アメリカ少女ちゃんのおっぱいは
僕のものだからな!)勇者
(兄上久しぶり!兄上アメリカにいたんだ!)
生徒会長
(娘よ、見に来たぞ!おや?クロノ氏と一緒かい?)
大統領
「質問拾えるのは拾いながらパトロールしますね!
え、と…
あ、ワタシも気になります!
クロノサン!武器の刀はどうされたんですか?
あ、答えなくなかったら
スルーでいいですからね!
あと、卑猥な質問はNGです!
わ、ワタシの胸はもう、ク、クロノサンのデスから
諦めてください!」
「元婚約者が今それで鍛錬してる。
渡して来た…
今武器は無い。」
(ハロー!)
(マジかよ?仮面クロノ素手で大丈夫か?)
(クロノ!!お前婚約者いたんか?)
(元な!)
(魔法少女ちゃんのことか?)
(いや別人だろ?魔法少女は刀使えない!)
(お前アメリカ少女たんの胸揉んだんか?
許さん!魔法少女たんに言いつけてやる!)
(クロノさん元婚約者さんの
とこに行かれてたんですね?)聖女
(アメリカ少女ちゃんのふわふわおっぱいは
僕のものだからな!ふざけるな!ふざけるな!)
勇者
(だ、大丈夫かな?!修羅場な予感…)生徒会長
(娘よ、ついにいい人をみつけたか?
くっ…!、どこの馬の骨だ…!)
大統領
「あ、魔物をみつけたから駆除を優先します!」
武装したリザードマン10体だ。
日本では1体しか出現しない
深層34階層の魔物を
今回は群れで発見した。
一応異常ということになるのかな?
よくわからん…
「クロノサン!何体かお願い出来ますか?」
「ああ」
アメリカ少女は光魔法で翼を生やし空に浮かび
遠距離からホーミングレイ!
追跡する閃光を放つ。
武装リザードマン7体が被弾し、
ダメージを与えるが致命傷ではない。
どちらかというと一撃必殺ではなく、
かく乱技だろう。
先ほど駆除といったからオレが、
一気に倒してしまおう。
なによりこの子のチカラに今はなりたい。
オレは今、無手だが
実はそっちのほうが強かったり…
肉体は永遠と思えるような
時の中で鍛え上げているからな。
正拳突きの構えとり、
片手をパーにして正面に出す。
もう片手は腰の位置で拳を握る。
心を落ち着かせる。
不思議だ…
東国の姫に振られ、さらには拒絶され…
自暴自棄になり荒んだ心が
アメリカ少女を抱いたことにより
安心感からか今は通常どおり落ち着いている。
息を大きく吸う
するとオレの全身から漆黒のオーラが
立ち昇り、大気を振るわせる。
そして拳にそのチカラを集め
おっと…いかんいかん!
このまま繰り出したら
余波で壁が貫通し、ダンジョンが崩壊し
他の被害が出る…
だから遊び心で、漆黒のオーラを
龍の形に模し
「せい!!」
と軽く正拳突きならぬ黒龍拳を放った。
ドゴゴゴゴッッッッ
と地面をエグリながら拳圧が
武装リザードマンを貫通
そして次のリザードマンへと
さながら龍みたいにうねりながら
武装リザードマン10体を全てを飲み込み
消滅させた。
だがやはり、それだけでは収まらず
壁を貫通していき地震が起きる。
貫通した先には人種の気配はないから
一応大丈夫だろう。
かなりチカラをセーブし軽くやったんだけどな…
ここ初心者用ダンジョンだったのかな?
まあパトロールと言うくらいだし、
危険なとこにはいきなりいかないか。
「く、クロノサン…
す、すご過ぎデス…」
呆けるアメリカ少女
「一応チカラはセーブ
したんだが、お前の役に立ちたくて…
ちょっといいとこが見せたかった…。
あ、周りに人種の気配はないから
二次被害は大丈夫なはずだ。」
「う、嬉しいデス…。
ありがとうございマス。
あ、そもそも一般探索者は来れない階層だから
ワタシ達以外はいませんよ。ご安心を。」
頬を赤く染めはにかんでくれるアメリカ少女
「そうか」
と、魔石を広いながらパトロールをするが
黒龍拳の余波で
更に奥の魔物もすでに魔石になっていて、
その後、全く現れなかった。
ただ魔石の量が尋常ではなく
魔物氾濫を未然に防げたのは確実だ。
ただ、やはりいつもと違う現象から
悪魔の軍勢が来るのが確信へと
変わったらしい。
無事パトロールは終わり、
ギルドでアメリカ少女が受付をしていた。
魔石はお互い、いらないと言い合ったが
どちらも折れないから折半になったのだった。
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