第18話

王執務室

「ふう…」クソデカため息をするパパン王

「お疲れ様でございます」

「ふぉっふぉっお疲れじゃ」

とメイド長　じいやが、労う。

「いやはや、なんとかペット飼うのを引き換えに

大会出場にこぎ着けれたか…

あやつは言う事聞かぬから大変だ！」

「全くそっくりな親子でございます。」

「ふぉっふぉっまるで幼かったときの

王みたいじゃぞ」

「じいやそれは言うではない…自覚はある

ただあそこまでひどくはなかったぞ！

まあ、なにはともあれ　貴族　民衆

他の属国にもある程度、息子のチカラを見せれば

我が息子が王になったときに脱税　裏金　性犯罪

など犯罪率は格段に減った今を維持できよう

むしろ根絶やしなるかもしれんしな！」

「いいことでございます。本当にこの国　

いえこの世界は王が統治してから　

平和にてございます」

「ふぉっふぉっ皆　

王からの過激な粛清を恐れておるゆえな」

「あやつの気まぐれで焦土とならん国が

あるくらいなんだがな。　

小さい犯罪はまだあれど、盗賊など　

ここ2.3年一度も聞いたことないわ！

バカ息子が宝物庫にある漆黒の甲冑で

盗賊相手に遊んどるみたいだな。」

「ただ坊ちゃまは魔力が0

この世界はどうしても魔力でしか

忖度できないバカ貴族がまだまだ世襲で

なんとか地位を維持したり　

属国に逃げたりと盗賊に落ちたりと

極少数ではありますがおりますゆえ

坊っちゃまの支持は未だ低いまま…」

「ふぉっふぉっゴキブリ並みのしぶとさじゃの

バカ貴族共は！

して殿下は今日も甲冑遊びしてきたのかの?」

「だな。

我すら、いまだ装備ことはできん

創世神のみ扱えたという漆黒のフルプレート　

我が中央国　

初代王の代から封印してあると言い伝えでな。

まさか幼少のころから宝物庫に侵入し

盗み着て山賊と遊んでるとは…

さすがに思わなんだ…」

またクソデカため息をするパパン王

　

「ふぉっふぉ　大会の優勝は殿下ですが

王は殿下に勝たれるので?」

「あ、ああ…　もちろんだとも

まだまだ父親として、

王として舐められるわけにはいかんからな！」

鼻息の荒いぱぱん王

「もうだいぶ舐められてますよ」小声のメイド長

「ふぉっふぉっ王よ、

でもどうやって勝たれるつもりですじゃ?」

「ま、まあ息子は手加減はしてくれるだろう…

基本的に殺人以外はなんでもありだが…

あやつだけには魔道具や武器一切禁止と

伝えておこう。

そして試合時間は15分と伝えるが

じつは7.8分に終了のゴングがなる。

なんとか時間を稼ぎに稼ぎ　

判定に持ち込もう　

もちろん審査員は全員買収済だ！」

まじかよ…と、ちょっと引いたメイド長

「ふぉっふぉっ

端からみたら王が劣勢なのに判定勝利などしたら

皆　疑わんかのう?」

「ま、まあ　息子だしちょっとあまり

完封勝利しては大人気ないからなあと

声高々に言うさ！」

まじかよ…　と、じいやも引くのだった

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