第178話
オレの大切な家族である
メイド長が、
鬼人オニ、エルフミミ飼い犬、に痛ぶられていた。
救出し治療をして
お姫様抱っこしたまま立ち去った
ノーネームの頭領ことオレ。
「なぜ助けたのですか?」メイド長
「助けたいと思った…それだけだ。」
「あなたはわたし達の敵では?
わたしはあなた方ノーネーム討伐の
王命があります…。」
「オレの命を狙うのは構わない。
だが…もう争いはやめろ!」
「そ、それは出来ま…せん…。」
「オレはどちらにも殺し合いはしてほしくない。
大切な者同士なら尚更だ。」
「わたしが大事なのですか?」
「ああ。」
「なぜ?お会いは今回で2回目なのに
なぜでしょうか?」
「お前には死んでほしくない
ただそれだけだ…」
「な、な、だ、ダメですよ!
わたしには元王子…坊ちゃまの寵愛しか…
あ、い、いまは亡くなっておられますが…」
メイド長は坊ちゃま、元王子が生きてるのを
感覚で理解してる。
東国の姫同様、身体が繋がった経験があるからだ。
元王子の童貞を捧げたのがメイド長だ。
王族の性処理係としてだが…
ただメイド長は率先として立候補し
坊ちゃまに求められるのが
自分の唯一の癒しとなっていた。
だが表向きは戦争回避の生贄で王子は死亡したことにこの異世界ではなってる。
元王子はノーネーム
「元王子を今でも愛しているのか…?」
「はい、ずっと…ずっと…
幼少の頃よりお慕いしております。」
「そ、そうか…もう王宮まで送ろう。」
「…」まだ話しがしたいと思ってるメイド長。
情報もついでにほしい。
「もう歩けるか?一人で帰れるなら、オレはもう
立ち去るが?」
「歩けません!!」
「なら送るが…」
「あなたは一体何者で何をする
おつもりなんですか?」
「オレはノーネーム。
名もないし何者でもない。
何をする…か…オレは確かに
獣人、亜人を虐げるやつは許さない
だが獣人や亜人が人種を虐げるのも許さない
と言ったとこかな…」
「そうでしたか…政治を知らぬ
子供の夢物語ですね。
奴隷は貴重な労働力。なくなれば市場は混乱
どころか破滅し、さらなる被害が出ましょう。」
「そうだな…それは理解はしてるつもりだ…
だがオレは知ってしまった。
裏で奴隷達がどのような仕打ち
生き地獄を味わってるのかを。
もう黙って見ていられないさ…」
「けど、それは英雄王がきちんと
法律で!!」
「確かにそうたが、例をあげるなら悪党侯爵だ。
あそこには囚われていた饒舌し難い仕打ちを
受けた奴隷がいた。何度も死にたいと願って
いたが今は懸命に生きてる。オレは
そういう人達を守りたい
法律では守れない人達がいる!」
「それだと、このままいけば人族と本格的に
戦争になり被害はもっと拡大しますよ。
本末転倒では?」
「そうかも知れない…。
それも、どうにかしたいのだがな…無力なオレには
どうしたらいいか…ずっと悩んでる…。」
「あれほどお強いのに…」
「いや無力だから悩んでる。本当に強いなら
簡単に解決出来て悩んだりしないさ…」
「そ、そうなんですね…
わたしは少しあなたを誤解してました。
あなただけは賊と言った言葉、
訂正させて頂きたく…。」
「構わない。オレは賊だ。
国を乱す、大罪人だ。」
「…わたしにはあなたが悪人には
見えません…けどわたしには王直属部隊の
責務があり…あなたと敵対する道しかなく…」
「構わんよ。オレの首でお前が助かるなら
喜んで今差し出そう。」
「い、いえ、いらないです、
いらないです!あなたと敵対しない道を探すのも
有りかも知れないですね…」
「それは嬉しい。オレにはお前みたいな
美人は討てない。だから敵対しないでくれると
助かるよ。」
「な!さ、先ほどから
口説くような物言い!
わ、わたしの身体を狙ってるんですか?」
恥ずかしがり自身の身体を抱きしめる
メイド長
「はっはっはっ!そうかも知れんな
お前みたいな美人は抱けるなら抱きたいな。」
まぁ、オレからしたら久しぶりになるんだが。
オレが王子でメイド長がお世話係のときは
最初らへん毎日抱いてたからな。
本当に猿だった。ただ段々と自分の
性欲の捌け口にしてたことに申し訳なさや、
自分の浅ましさが恥ずかしくなり
間隔がどんどん空いていったからな。
嫌な役目をさせて申し訳ないと思ってる。
メイド長も仕事だからと割り切ってるし、
特別給金が出るから可能な限りしたいと
懇願してくるくらいだったからな。
どんだけ金ないんだよ!ギャンブル
でもしてるんか? まあお互い利益というか
合意の上だからよかったが。
嫌がってもなかったしな。
「そ、その、確かにあなたには
助けられましたが…わたしには坊ちゃまが…
その…」
「ああ、わかってる。気にするな。」
「ありがとうございます、ちなみにわたしが
大事と言われてましたが、もし…また、わたしが
窮地に陥ったら助けに来てくれるんですか?」
「当たり前だろ!必ず来る
絶対だ!!」
「けど、わたしには何も…
あなたに返せるものが…」
「構わない。
あえて言うならお前の幸せを
心から願っている、だから幸せになってくれ。
あまり危険なことはしないでほしい。
まぁ、危険になればどうせオレがくるから
安心だな。」
「う…やはり…わたしを口説いてますね…
う、嬉しくはありますが…」
「さ、もう良かろう…
王宮まで送る。」
「い、嫌です!」
お姫様抱っこされながらオレの首に
しがみつくメイド長
「な、なぜだ!
帰らねばなるまい?」
「そ、そうなのですが…」
「ほう…メイド長と名乗るくらいだ
オレにご奉仕でもしたくなったか?
自称ではあるまい?」
ちょっとメイド長をからかってみるオレ。
「な!な!
ま、まあ…今回、命を助けられた恩と
今後もわたしの窮地を助けてくださるから
その対価程度には…」
「殊勝な心がけだな。して
その対価とは?何を頂こうか?」
「そ、その先ほどわたしを抱きたいと
言われたのは誠ですか?」
「ああ!」
「そ、その…わたしには元王子の坊ちゃまに
操を立てており…」
「ああ…理解した」
「な、なので
なんといいますか、本番…
最後まではダメです!
それを約束して下さいますか?」
「ああ」
「わたしは元エリートアサシン
女傑の中で性技の訓練をしており
技術は修めております。
もちろん暗殺技術の一環で…」
「ほう…オレをご奉仕中に暗殺するのか?」
「はい!フフッ」笑顔でオレをからかうように
笑うメイド長
「構わんよ。お前ほどの美人に討たれるなら
本望だ!」
本心を言うオレ
そして、連れ込み宿。日本でいう
高級ラブホテルへ二人で転移した。
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