第158話 クロノギルドカード
深層40階層ボス
オーラを纏う騎士を倒し、消滅させずに
奈落41階層へと行ったオレ。
一応公式では未到達最高地点になる
非公式というか、
黒騎士で一人のとき散歩感覚で
最果て70階層ボス、いまはペットのドラゴン
が最高地点だが、誰も知る由もなく。
奈落41階層
デカいコウモリだった。
このコウモリは使役できるが
自分より弱い生き物や、不様な姿を見せたら
飼い主にでも怪音波を放つ。
自害したくなる作用があるらしい。
異世界で悪党執事が使役していた魔物だった。
オレに、なにか怪音波を放ってきたが
効くわけもなく… そしたらすり寄ってきた。
結局どっちつかずのコウモリだ。
そのままコウモリごと地面に、
血塗られた愛刀を突き刺す。
あっさり消滅した。
自分はコウモリみたいにならないようにと、
必ず自国の獣人、亜人問題にいずれ答えをそうと
思った。もちろん家族も裏切れないが…。
切りよくギルドへ帰る
「お久しぶりです!クロノ様
長らくお待ちしてました。その…前にお話しした
父に会って頂きたく…」
魔法少女がいない今がチャンスと
専属受付嬢
「ああ、いいぞ。前に言ってたな…
振りでお前の親に会えばいいんだ?
魔石は折半で頼む」
折半は魔法少女とパーティー組んでいるからだ。
一人でダンジョンへ行っても折半にしている。
あと専属受付嬢が、早く結婚しろと親に
せっつかれているらしい。
親を安心させたいから
形だけ、振りでいいから会ってほしいと
前に言われて了承してた。
オレと違い親孝行だなあ…。
「ありがとうございます。
魔石特大✕10入金致しました。
ではご案内致します」
氏名 姓クロノ 名キシ
技能レベルや、功績 経験歴
最短昇格中級者 ベテラン中級者(上級申請中)
最短昇格上級者(予定) 剣(刀)の達人
三段突き 九頭竜突き
秘剣焔(魔法少女との複合技)
抜刀術
パーティー在籍中 現在2名
最高到達階層 41 達成歴代パーティー1番目
現最高到達記録保持者
残金3億3409万8000円
ギルドラランク 39位
懐かしいな。
確か黒騎士のときに来たか…
ギルドマスター代理 応接室
チンピラパーティーみたいな山賊に絡まれたから
皆殺しにしたんだっけな!
ギルドマスターはその責任をとるため
ギルドマスター代理に降格したが
総理とずぶずぶな関係だから、結局
新たなギルドマスターを決めることはせず
名前だけ代理が付き権力はそのままだった。
コンコン
「どうぞ」ギルドマスター代理
「失礼します。クロノ様を
お連れしました。」専属受付嬢
「…」黙って入室するオレ
「はじめまして。クロノ殿
今はギルドマスター代理だが
まぁ、ギルドマスターで構わない。
そしてクロノ殿の専属受付嬢の父親だ!」
「まじで?!」
オレはびっくりした
こんなハゲが?
美人なお姉さんと親子とは…
いや似てないから母親似か…
ちなみにギルドマスターが禿げたのは
黒騎士からのストレスと
黒騎士のチンピラパーティーを殺戮するのを目の前で見たからだった。
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