第155話
ふう…
なんとか、じいやとメイド長を退かせれた。
家族だから怪我とかさせたくないしな。
もちろんオレがやられる可能性もある。
戦争か…
家族を手にかけてまで、戦いたいと
言われたら否だ。
だが、今までずっと築きあげた
低賃金の獣人亜人奴隷制度を壊そうと
すれば国と戦争になり
おびただしい数の血が流れるだろう…。
だが獣人な亜人を虐げる奴は許せない
結局答えは出せないまま…か…
「す、すごかったニャん!
まるで、ミーが戦ってる気分だったニャん!」
オレは猫人を抱えながら戦っていたからだ。
「大丈夫か?具合は悪くないか?」
猫人を漆黒のモヤで防御してはいた。
もちろん怪我はさせてないし、余波も通らない。
鎧さんもとい、漆黒の仮面がだけど。
「大丈夫ニャん!お前さん、強いニャん!」
「いや、オレは弱いよ…いまもずっと迷ってる…
オレには一体なにが出来るのかって…」
「そ、そうかニャん…、あ、あいつら
仲間じゃないのかニャん?助けないでいいニャん?」
「あ、そうだな!はやくしないと!」
オレはエリクサーを獣人ワン、
鬼人オニ、エルフミミにかけた。
「ありがとうございます!ノーネーム様」
「ありがとうございますッ!ノーネーム様」
「ありがとうです!ノーネーム様」
「いや、無事でなによりだ」
日々のセクハラになにか御詫びをとが、
当初の目的だった。
「あと、この子の保護を頼む…
オレはもう行く…ではな…」
オレは血塗られた愛刀を取り出し
腰にさす。
クロノとして日本へ転移した。
そう丸投げだ!
死にたがっていた囚われの
猫人に1日だけ生きてくれと懇願し、
自分勝手にエリクサーで治した。
ひょっとしたら明日には約束通り自害してるかも
知れない。
虐げた人種のオレがいるよりかは
オレがいない拠点で余生を過ごさせよう…
と、丸投げがオレの出した答えだった。
たが生きていてくれたら嬉しい…。
懇願しか頼る術がないオレは本当に無力だ…
無力がこんなにも罪だとは…
そう思いながら
日本へ転移した。
「さ、帰りましょうか!」
獣人ワン
「了解っス!いやー、やっぱりノーネーム様
強すぎっス!」鬼人オニ
「治療もしてくれた、苦しかったから嬉しい。」
メイド長の投擲による毒にやられてたエルフミミ
「ミーはどうしたら?」猫人
「あ、怯えなくて大丈夫!ウチたちはみんな
名を持たない元奴隷よ、ウチは犬の獣人。」
「よろしくッス!鬼人ッス!」
「…エルフ」
「ミーは猫人ニャん!よろしくニャん」
「助かってよかったかはウチにはわからない…
みんな死にたいっていつも思いながら生きてる
のは知ってるわ!だからこそ拠点に来て頂戴!」
「みんな仲間っスよ!だれもいじめないっス!」
「みんな人種に虐げられた獣人か亜人しか
いない…」
「そうだったかニャん、あの黒い仮面の人
に1日は生きるよう言われたニャん!」
「そう…けどノーネーム様って呼ばないとダメよ」
「ノーネーム様はやばいッスよ、強くて
カッコ良くて、優しいっス!」
「全てが神々しい御方…ノーネーム様!
わたしが漏らしちゃうくらい…」
エルフミミは謁見の間でノーネームの
覇気に当てたれ漏らしたことがある。
「わかったニャん!ノーネーム様ニャん!」
「さ!みんなで拠点に帰還するわよ!」
「了解っス!」
「了」
「ニャん」
獣人ワン
鬼人オニ
エルフミミ
猫人
は西国、帰らずの森
最奥拠点へと、
転移し帰還したのだった。
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