第151話
時は少しさかのぼり
獣人ワンたちが任務でいなくなり
暇になったオレ…。
よし!後をつけよう!
そしてタイミングを見計らって
なにかプレゼントでもあげて
今までのセクハラをなかったことにしよう!
と思ったオレ。
拠点に久しぶり帰ってきて
獣人ワンにモフモフしたり
胸やおしり、尻尾など触りまくってた。
だってかわいいし甲斐甲斐しく世話されてて
つい…
任務とか言って出ていっちゃた。
やはりさみしい…。
まあ自業自得だが…
嫌がってるとは思ってなかったからつい…。
気配を消しかなり後ろから、
獣人ワン達の後をつけた。
西国からみて東方面、
中央侯爵領だ。
自国パパン王のギリギリ領地内
自国と西国の国境あたりだ。
ここの悪党侯爵は嫌いだ。
王子のときに面識がある…。
魔力0のオレを下げすんだ目で
見てきてた。
そして妹の姫殿下に取り入ろうとする
いけ好かないやつだ!
三人
獣人ワン、鬼人オニ、エルフミミが
侯爵城内に入っていった。
なんか用事か?
終わって出てきたらプレゼント何が
良いか聞くか。
と思っていたら…いけ好かない悪党侯爵が
いそいそと出てきて地下へ行った。
怪しいな…なんか悪さしてるな?
イタズラか秘密を握り暴露でもしてやるか!
と軽い気持ちで後をつけ
オレも地下へ
すると
手足が片方ずつない
幼い猫人が鎖に繋がれていた…
なんだこれは…
なんなんだ…
目にはボロボロの包帯
明らかに膿んでるし暴行の跡もある…
すると
「いま巷の噂の賊共め!
おかげで獣人売買に足がつくといけないから
急いで売って間に合ったが、
このおもちゃは殺さないといけなくなった!
はやく処分しないと、王直属部隊の二人が
今日には来る…
調べられてバレたらまずいからな!
まぁ、こいつは売れなかったからいいか!
穢らわしい獣人め!」
バキっ!と奴隷を蹴り飛ばす悪党侯爵
オレは一体なにを見てるんだろう…
確かに獣人や亜人は奴隷は当たり前の
異世界だ…だがパパン王は手厚く保護と
法律で決められてる。
みんなが守っているものと思ってた。
この小さい幼い猫人が一体なぜ?
なぜこのような仕打ちを…?
「もう…殺して…ニャん…」
奴隷の猫人
もう泣く気力すらない
「ああ、仕方ない…このおもちゃにも
飽きたしな。お前は売れなかったからな!
今から殺す!!」
悪党侯爵
オレは奴隷を助けるべく姿を現す。
全身に漆黒のオーラを纏いながら
「貴様!ここで何をしている?
答えよ?」覇気を出し
悪党侯爵だけを地面へ無理やり押し付けた。
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