第147話
自国 王執務室
コンコン
「入れ」パパン王
この異世界を武力で支配してる王
主人公の父親
「失礼致します。」メイド長
元エリートアサシン
「してバカ息子はどうだった?」
「いまだ、見つからず…」
「そうか…」
東国との戦争回避のため
東国の姫に討たれたとなってる元王子。
遺体が入った棺が東国より送られてきた
が中に人の気配はない。
だから身内は元王子が生きているのを
確信し、こっそり捜索していたのだ。
「ふぉっふぉっいつか帰ってくるじゃろうて。
可愛い子には旅をと言うじゃろ!」
幼少のときの教育係 じいや
「ま、まあ…そうだが…」
「心配です…坊ちゃま…お腹を空かせて
泣いていないか…」
「ふぉっふぉっ犬じゃ、あるまいて。
そうと東国の姫からもずっと密書が
来てるらしいのう?」
「ああ、会わせてほいしいとな
東国の姫も息子が生きてるのを確信しておる。」
「な、なんと!愛ですね。」
「ふぉっふぉっただお互いに表向きには
捜索出来んでなー。」
「ああ、せっかく戦争を回避した意味がなく
なるでな」
「もう坊ちゃまは引きこもって
素直にずっとお世話されたら
よろしいのに…」
「ふぉっふぉっ
それが嫌じゃなから、旅に出たんだろうに」
「元から自由な奴だからなあ…
まあ元気にしておればよいか。
いずれ見つかろう。」
「はい、メイド隊に引き続き秘密裏に
捜索させます。
あ、ただ一つご報告がございます…。」
「聞こう!!」パパン王
「西国より 強盗の被害が
多発…ただ義賊のような。
不確かではありますが…」
「ふぉっふぉっ悪人ばかりが狙われとるかのう?」
「はい…最近は被害エリアが広がり
こちらにも、いずれやってくるかとは」メイド長
「うむ、対処せねばあるまい
義賊も賊だ!許されん!
ただ西国か…あそは大昔、神狼フェンリルが
いたとな。だが今では見限られ廃れた国か…」
「そうでしたか…
はい。西国からみて東へと徐々に
なので中央、ここでいう
自国の侯爵家に先にぶつかるかとは…」
「ふぉっふぉっ、悪人ばかり狙うなら
ここは素通りにはならんのかのう?」
「いや、こちらから潰しに行こう!
不安な目は早めに摘まねば!
勢力が拡大されたら面倒だ!」
「かしこまりました。」
「ふぉっふぉっ確かにのう。
出る杭は打たねばいかんのう」
「王命だ!!」パパン王が
覇気をだす ビリビリっと振動した。
「「はっ!」」
膝をつくメイド長とじいや
「自国侯爵領にて賊を滅せよ!!
メイド長とじいや!」
「「はっ!」」
と、言い姿を消したメイド長、じいや
「これで一先ずは安心か…
はやく帰って来いバカ息子よ…
ママンも娘も、お前を待って寂しがっておるぞ…
もちろん我もだ…」
と独り言…
パパン王
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