第145話

とりあえず久しぶりの

自国、今の拠点　

西国帰らずの森、最奥。

最初はログハウスに

ヒノキの露天風呂

あとは獣人ワンと飼い犬だけだったのにずいぶん

賑やかになってた…。

まずは拠点に居候みたいなのが10人くらいいた。

自宅のログハウスから少し離れて周りに家が

建ってた。

そして、その外側には立派な門。

こんなとこに侵入者とかくるのかな?

まぁ、オレは侵入者に間違えられて襲撃されたが。

それと自宅ログハウス横の豪華な建物。

中はさっき使った謁見の間だった。

露天風呂も少し増えていて

身体を洗う仕切り、小さい露天風呂　

脱衣所、なども周りに作ってあった。

外では居候が訓練してたり

狩り、食べ物を取ってきたり、掃除したり

いろいろがんばってた。

あと食料庫や宝物庫もあった。

とりあえずオレの物ではないから

中身は見てないが…

火や水、お湯など、魔道具が使われてたから

魔道具とかが宝物庫にあるんだろうなと

思う。

もうそれ、サバイバル生活じゃないよね?

ただ森の中で快適に過ごしてるだけだよ…。

まぁ、いいけど…好きにしたら?

なんか拠点乗っ取られた気分だよ…。

結局みんな何をやってるのか、

聞けずじまい…

仲間外れな気分だ…。

まぁいいか、人に言いたくないことくらいは

みんなあるだろう。みんなから嫌われてる感じは

なかったのでひとまず良しとした。

そして

飼い主の務め、お散歩を飼い犬とする。

ご機嫌になった飼い犬！

犬は散歩大好きだからな。

ん?

川に釣り竿が固定されてる

構成員の誰かのかな?

と思ってたから…

飼い犬が走っていき竿を両手?

いや両前足で掴み持ち上げた。

魚が掛かってた。美味そうだ…。

って違う違う！！

お前本当に犬か??!

しかも釣り竿には飼い犬様専用って書かれてる…

お前、釣りするんか?

犬が釣りするってはじめて聞いた…

いや、知らないのはオレだけでわりと

メジャーなのか?

しかもその魚オレにくれるらしい…

優しいな。

「美味しく頂こうじゃないか」

とお礼らしくないお礼をオレは言う。

自宅のログハウスで焼くか！

新鮮で美味いだろうなあ…

「そろそろ帰るぞ。」と言うと

エサを付けて川に投げ、釣り竿を固定してる

飼い犬。

「ワン！」と返事をし

こちらに走ってきた。

「飼い犬、お前釣りするんか?」

「ワン！」首を縦に振った。

最近の犬は釣りするらしい…

はじめて知ったわ…。

まあいいか

人、犬、趣味は様々だしな。

好きにしたらいいさ。

ここの拠点には差別や偏見はない。

あったらオレがそもそも許さないしな。

だが出番はなさそうだった。いらん心配だった。

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