79/316
北へ
カストロール・アンドレッティ大将からの、命令書により、8軍は翌日に出発した。
北に向かって。
ただ、パトリック直属の小隊だけは、別行動をとっていた。
街道に出る盗賊程度、今の8軍にとっては、格下で楽勝と思ったからだ。
それだけ鍛えた自信がある。
さらに出発前に、
「いいか! 誰一人死ぬことは許さん! 全員生きて帰ってこい! 誰か一人でも死んだら、訓練倍にするからな! 今までの訓練を思い出せ! あれだけやったのに負けるはずが無い‼︎ 一人が危なそうなら、皆でフォローしろ! いいな‼︎」
と、発破をかけた。
倍と聞いて、兵たちは真っ青にはなっていたが。
パトリック達は、8軍の少し後ろ、平原でギリギリ目視出来る距離で、8軍の動きをチェックしていた。
「お、出たな盗賊」
「やはり商隊に偽装するのは、有効ですね」
「盗賊って、バカばかりだなぁ」
「お、戦闘が始まったな」
「てか、盗賊弱過ぎません? もうほぼ終わりそうですよ?」
「まさか、ばらけてた商隊が、全部仲間で、総攻撃されるとは思わなかったのかな?」
「適度に距離も開いてたし、別の商隊なら、襲われた商隊を無視して、逃げるのが定番ですからなぁ」
「あ、終わった」
「10分かかってないな」
「上出来!」
哀れな盗賊は、数人の捕虜以外は、殲滅させられていた。




