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案外慕われている

砦に到着したパトリックは、砦の指揮官であるフリトレー少将と面会する。


「此度はご迷惑をおかけし、お詫び申し上げますスネークス中将殿」

部下から報告を聞いたのだろう、深々と頭を下げた。


「いえいえ、タイミングが悪かったようで、さすがに500人抜けたところで20匹を超えるワイバーンでは、撃ち漏らしも出てくるでしょう」

と、パトリックはフリトレー少将を労う。


「そう言って頂けると助かります」

と、話は和やかに進む。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


砦までのランニングに脱落した東方面軍に続いてコルトンも砦に到着し、途中、王都に戻る馬車隊とすれ違った時にワイバーンの話を聞いていたのだろう、8軍の仲間と話し込んでいると、


「東方面軍の馬車にワイバーンの素材が積んであるから移し替えといてくれ」

とウェインに言われて直ちに作業に向かう馬車隊のホンタス隊長。

コルトンは、

「サイモン中佐、スネークス中将のご様子は?」

と聞くと、

「いつも通りには見えるが、今回は死者が多かったしなぁ」


「中将は味方の被害に心を痛める事が多いお方ですから、少し心配です」


「ああ、それとなく様子を見ておくよ」


「お願いします、では私も荷物の積み込みの手伝いに行きます」

と、敬礼して去っていく。


その頃パトリックはというと、初めて来た東の砦を見学中である。

ズラリと並んだバリスタは壮観である。

「トドメは何で?」

と聞くと、

「移動用バリスタです」

と答えられた。


「移動用バリスタの台車が入れないような場所に落ちた場合は?」


「ひたすら弓矢で」


「槍で突き刺さないので?」


「近づくと暴れて危険なので」


「ものすごっく長い槍を作ればいけるのでは?」


「長い槍とは?」


「紙とペンありますか?」



「こう、めちゃくちゃ長い槍を作って、組み立て式にすれば、森の中にワイバーンが落ちても現地で簡単に繋げて充分な間合いでトドメをさせます」

と、図で説明したパトリックに、少将は、


「これは凄い! この繋ぎ目! クルクル回して繋げる訳ですな! コレはいけます!」

と興奮している。


この世界で初のボルトとナットの原型の誕生であった。


そして、砦で一晩過ごして休養した2軍と8軍は、王都に戻る為に砦を出発した。


フリトレー少将には長槍の試作品を作って送ると約束したので、帰ったら早速鍛冶屋と相談だろう。


来るときに魔物は殲滅しているので、帰りは特に問題も無く、早々に王都に戻ったのだ。


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― 新着の感想 ―
[一言] ファーストネームはドリトスですかね それともチートスですかね、フリトレー少将 配下の者に心配されていますが 893的お弔いで乗り越えていただきたい
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