呼ばれて
今日は王城に向かっている。呼び出されたからだ。
先ずは陛下にご挨拶。
「陛下、ご機嫌麗しく…で、御用とは?」
「パトリックよ、カイルの件、上手くいったようだな」
「はい、カイル殿にも、これで立件できると喜んで貰えました」
「うむ、今はカイル達が動き回っておる。そのうち結果がわかるだろう。で、今日呼んだのはだな、娘のソナの事でな」
ソナとはソーナリスの愛称である。
「ソーナリス殿下がどうかなさいましたか?」
「いやな、婚約したのに会えてないと文句言われてだなぁ。この後時間あるならば、会って行ってくれんか?」
「は、承りました。私もなんやかんやと忙しいので、これからは日にちを決めた方がよろしいのでしょうか?」
「そうだなぁ、軍務と領地の経営、それに今回は夜中まで働かせてしまったようだしな。だが、ソナの機嫌も取っておいてくれ。機嫌悪いとワシに当たりが強くてかなわん」
「承知致しました。では、早速むかいます」
「うむ、今回はご苦労だった、パトリック」
「ははっ!」
てな事で、王城の中庭にて、ソーナリス殿下を待つ事になった。
やがて侍女を伴ってソーナリスが現れる。
「おまたせしましたパトリック様!」
元気よく現れたソーナリス、今日は海軍の様な服を着ている。この国、海軍あったっけ?
「いえいえ、ソーナリス様。なかなか会える時が無く申し訳ございません」
「いえ、お仕事でお忙しいのでしょう?」
「はい、軍務と、領地を行ったり来たりなので、なかなか時間が取れず申し訳ございません」
「お仕事は大事です。領地の方はどんな所なのですか?」
こんな感じで話は進む。
で、おかしな事になってきたのは、趣味の話からである。
パトリックは、趣味らしい趣味が無い。
なので、ペットの世話だと話した。
ぴーちゃんである。
これに食いついた。
「蛇を飼ってらっしゃるの? 見たい!」
普通は蛇を怖がるものだが、興味を持ったようだ。
「かなり大きいですよ? 大丈夫ですか?」
「どのくらいの大きさなのです?」
小首を傾けて聞くソーナリスが可愛い。
「だいたい10メートルくらいでしょうか?」
また大きくなったようだ。
「まあ! そんなに大きな蛇が居るのですね! 是非見たいです!」
そんなこんなで、ソーナリス殿下がスネークスの屋敷に来る事になってしまった。




