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【完結】夜遊び大好きショタ皇子は転生者。乙女ゲームでの出番はまだまだ先なのでレベル上げに精を出します  作者: ma-no
二十章 最後まで夜遊び!!

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499 大スキャンダル


 根城の寝室に怒鳴りながら飛び込んだカイサとオーセであったが、フィリップがなかなか起きてくれなかったし、起きてからも変なことばかり言うので、喋りたい内容を完全に忘れた。

 なので朝起きたところから思い出している。


「お昼にいつもより高価なごはんを食べたよね?」

「うん。あのお肉は美味しかったな~……明日もプーくん抜きで頼んじゃう?」

「ねえ? いつもそんなことしてるの??」

「し、してないよ。ね?」

「うん! 月一の贅沢日だけだよ!!」

「「オーセ……」」


 オーセは焦って横領の罪を喋ってしまったので、フィリップたちはジト目。フィリップは週一にしたらいいのにとか言うから、また話はしばらく脱線してしまった。


「今日はルーちゃんのお茶会に行って……」

「それだ!」

「そうよ!」

「「大変なことを聞いたの!!」」

「えぇ~……僕、聞きたくな~い」

「「聞いてよ~~~」」


 ルイーゼの話はノーサンキュー。フィリップは手で耳を塞いだが、2人が噛み付こうとするので観念した。下手したら総入れ歯になるもん。


「「陛下の子供、陛下の子供じゃないんだって!!」」

「聞いちゃったか~~~……」


 原爆級の爆弾発言。しかしフィリップの反応はまったく予想外だったカイサとオーセは混乱だ。


「「え? え? ええ??」」

「プーちゃん知ってたの??」

「なんで教えてくれなかったの!?」

「ただの勘だよ。先に2人の話を聞かせて」


 ひとまずカイサたちに順を追って説明させるフィリップであった。



 カイサとオーセは、子供が生まれてからめっきりお呼びが掛からなかったルイーゼのお茶会がいきなり復活したからフィリップに相談したけど、役立たず。

 仕方がないから嫌々お茶会に出向き、適当に話を合わせてなんとか乗り切ったんだとか。


 その帰り、ルイーゼ専属侍女が玄関まで見送りに来てくれたが、ずっとため息を吐いていたから、これは面白い話を聞けるんじゃないかと「話を聞こうか?」と声を掛けた。

 専属侍女はどうしようか悩んではいたが、ポツリポツリと喋り、それは止まらなくなって全てを喋ってから青い顔をしたとのこと。そして「誰にも言わないで!」と走って逃げて行ったそうな。


 その内容は、ルイーゼの不貞。しかも、カイ、ヨーセフ、モンスの親友が父親候補となっているから、カイサとオーセは大興奮だ。


「誰の子供だと思う~?」

「凄いよね~? 3人だよ~?」

「ルーちゃん、毎日のように取っ換え引っ換えしてるんだって~」

「いいな~。あんなイケメン4人と取っ換え引っ換えだなんて~」

「羨ましいよね~? プーちゃんはどう思う??」

「誰の子供だと思う??」


 急に振られたフィリップは、真面目な顔で返す。


「楽しく喋ってるところアレなんだけど……」

「「ん~??」」

「この話、僕以外の人に喋ったら、間違いなく死ぬよ??」

「「……へ??」」

「第一皇子が皇家の血が入ってないんだよ!? ここからロズブローク家の血は途絶えるんだよ! これ、帝国の終わり!!」

「「うっ……うわああぁぁ~~~!!」」


 カイサとオーセ、現実に戻って来て大泣き。フィリップの言った帝国滅亡は規模が大き過ぎて想像はできないが、こんな大スキャンダルは首が飛ぶ姿は容易に想像できた様子。

 いまさらながら、ルイーゼ専属侍女に面白がって話し掛けたことを、死ぬほど後悔するカイサとオーセであった……



「あの侍女さん、こないだ来た時に何か言いたげだったの、このことだったんだね。まぁ侍女さんも死にたくないから喋らないって。2人も死にたくないでしょ? 喋らなければ大丈夫だよ」

「「はい。絶対に喋れません……」」


 フィリップが頑張って宥め続けたら、ようやく泣きやんだカイサとオーセ。涙が枯れた可能性は無きにしも(あら)ず。


「ちなみに侍女さんは、なんで気付いたか言ってた?」

「赤ちゃんが陛下に似てないとか言ってたよね?」

「うん。成長するにつれて、さらにとか言ってたよね?」

「ちょっと記憶飛んでる??」


 2人は自信なさげに質問し合うので、人間の防衛本能だとフィリップは受け取った。


「プーちゃんこそ、なんでわかったの?」

「僕は本当に勘。血がザワザワしたと言うか……あの子は受け入れられないと直感で感じてね」

「あっ! そういえば、初めて赤ちゃんを見た時、プーくん青い顔をしてたね!」

「うん! 2回目も気持ち悪そうにしてた!?」


 2人もフィリップの異変に気付いていたから話が早い。


「そもそも僕、聖女ちゃんの不貞を疑っていたからなおさらね」

「ウソ……どこで気付いたの?」

「2人は知らないかもしれないけど、城の右翼に立ち入り禁止の廊下があるの。そこにカイたちが住んでるんじゃないかと、なんとなくね」

「それ、侍女さんも言ってたよ。ルーちゃん、1人でそこに毎日向かってるって。気になって跡を付けて、ヨーセフ様と抱き合ってるところも見たって……」

「なんで付けるかな~? 僕なんて、知りたくないから調べるのやめたのに~」


 こんな命に関わる大スキャンダルなら、カイサとオーセも知ったことを大後悔していたのでフィリップの言い分に賛同だ。


「その侍女さん、ちょっと心配だね。よからぬことを考えないといいんだけど……明日でいいから、このこと伝えてくれない? 絶対に自殺はダメだって。お兄様の近くにいるの、怖くて気が狂いそうならウチで雇うと。もしも命の危機を感じたら僕が逃がしてあげる。知り合いの領地で(かくま)ってもいいってね」


 一番命の危機があるのはルイーゼ専属侍女。2人も心配なので、フィリップの言葉を胸にしっかりと刻むのであった……


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