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【完結】夜遊び大好きショタ皇子は転生者。乙女ゲームでの出番はまだまだ先なのでレベル上げに精を出します  作者: ma-no
二十章 最後まで夜遊び!!

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477 真面目な報告


 メイドのツンデレ接客にドハマりしたステファンは、質問の嵐。フィリップが答えようとしているのに次の質問をするので、ついに手が出た。

 フィリップが軽くビンタしたら、ステファンは恍惚(こうこつ)の表情をしていたから「こいつ、そっちの趣味か?」と引いてます。


「ここでの僕の立場は、演技指導者だから覚えておいてね」

「はい? さっき作ったって……」

「ここは貴族とお忍びで会う場所にしようと作ったの。だから、僕の痕跡は極力消してるんだよ。ちなみに裏金から出してるからバレないけどね」

「はあ……」


 貴族は裏金で大勢裁かれているのに、フィリップは堂々と裏金を使っているから呆気に取られるステファン。


「てか、いい加減、真面目な話しよっか?」

「あっ! すっかり忘れてました!!」


 メイドカフェのせいで、本題を忘れるステファン。ここからは真面目に各種報告をするステファンであったとさ。



「ふ~ん……お前んとこのオヤジさん、復活したんだ」

「はい。これもそれもライアン君のお力のおかげです。ありがとうございました」


 ステファンは父親の爵位が戻ったから仕事が減って動きやすくなったそうだ。


「帝都の貴族で戻ったのは……少ないね」

「ライアン君から教えてもらった策を信じた者も少なかったので……私の力不足です」

「誰がやっても一緒でしょ。ちょっとでも戻せたんだからお手柄だよ」

「いえいえ。ライアン君の言葉が陛下に刺さったからですよ」

「おべっかはいらないっつってんだろ」

「は、はっ!」


 帝都の状況の次は各領地の報告。フィリップは眉をひそめて聞いている。


「お取り潰しに反乱ってか」

「殿下の予想通り、酷い惨状になっております」

「でも、思っていたよりは少ないかな? 他国と近いところは罰も軽いし。お兄様もビビッたってところか」

「可能性は高いですね。私が手紙を送った貴族の当主も、半数近くは生き残っていますし」

「それでもダメージはデカイな~……」


 フィリップは頭の後ろに手を組んで天井を見詰めて考える。ステファンは少し間をおいてフィリップの考えを聞く。


「何をお考えで?」

「税収。今年はもう後半だからいいとして、来年はかなり下がりそうだね」

「確かに。正確に取り立てることのできる者が減っているのですから、税収に響きそうですね。陛下が何か手を打ってくれたらいいのですが……」

「いや、何もしてくれないほうがいいんじゃね? 下手したらとんでもない物を緊縮するよ」


 フィリップは答えを言わなかったが、ステファンにも伝わった。


「まさか、軍事費……」

「手っ取り早いでしょ?」

「はい。しかし、そうなっては、かなりの反発があります。その混乱に乗じて他国が攻め込む可能性も……」

「ま、最悪を想像しただけだ。そうならないように祈るしかないね」

「はい……」


 フィリップはすでに未来を言い当てていたので、ステファンに不安が()し掛かる。そんなステファンにフィリップはメイドをあてがい、耳打ちして踏んだり蹴ったりしてもらうのであった……



 メイドカフェを出た一同は、フィリップ以外は満足した表情。特にステファンは恍惚な表情になっているから気持ち悪い。フィリップは逃げるように馬車を発車させた。

 そのまま急いで根城に帰れば、オーセとカイサの取り調べだ。


「あそこはなに!?」

「プーちゃんの隠れ家じゃないよね!?」


 メイドがいっぱい居てフィリップのことをご主人様と呼んだのだから、自分たちの領分が侵されたと感じたらしい。


「2人もお嬢様って呼ばれてたじゃん。そういうお店だよ」

「「どういうお店!?」」


 世界初のメイドカフェなのだから、説明は必要。フィリップはメイドの接客を平民に楽しんでもらうアクティビティと説明していた。


「ま、普通に接客しても面白くないから、ちょっと誇張してるけどね。かわいさに振ったり、特殊な性癖の人にも対応してるの」

「う~ん……確かに楽しかったけど……」

「あのお店、プーちゃんが作ったの?」

「ううん。知り合いのお金持ち。僕はコンセプトとか演技指導してただけ。プロデューサーみたいなモノだね」


 フィリップのことだから裏金でも使って作らせたのだと思っていた2人は、お金の出所は違うと聞いて少し安心する。全ては信じてない顔をしてるけど……


「演技指導って、プーくんがしたって言った?」

「うん。かわいかったでしょ?」

「プーちゃんがモエモエ言ってたんだ~。見たいな~?」

「イヤだよ。恥ずかしい」

「私も見たいな~。やってやって~?」

「カイサたちがやってよ~~~」


 人を呪わば穴ふたつ。メイドカフェのスタッフに恥ずかしいことをさせたのはフィリップなのだから、見事に返って来たのであった。


「モエモエキュンキュン、美味しくな~れ!」

「「モエモエキュンキュン、美味しくな~れ!」」

「「「……」」」

「「恥ずかしいね……」」

「だから言ったでしょ~~~」


 それはカイサとオーセにも言えること。フィリップに道連れにされて、恥を掻かされたのであった……



「なあなあ? 今日、殿下が連れて行ってくれた店、めちゃくちゃ楽しかったな~」

「ああ。うち、メイドなんて雇えなかったから、夢が叶ったみたいだ」

「「「いいな~~~」」」


 護衛騎士の中で入れたのは3人だけ。その話を聞いた護衛騎士は、「今度、非番の時に行こうぜ~」と大盛り上がりになるのであったとさ。


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