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【完結】夜遊び大好きショタ皇子は転生者。乙女ゲームでの出番はまだまだ先なのでレベル上げに精を出します  作者: ma-no
十九章 おめでたい話があっても夜遊び

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464 ボエルの加勢


「どこ行きやがった!?」


 カイに追い回されていたフィリップが訓練中の騎士の集団に突撃したあとに、見失ったカイ。カイはその辺にいると思って捜したが、一向に見付からないのでオーセたちも加えて大捜索をしようとした。


「あの~……殿下、たぶん屋敷に帰ってるんじゃないかな~?」


 そこにそろりと手を挙げたボエル。カイはそんなことあるのかと詰め寄った。


「オレ、殿下のメイドしてたんで……帝都学院時代の殿下は、よく隠れて寮に戻っていたんです」

「ボエルが見失ったということか?」

「あまり声を大きくして言いたくないのですけど……そういうことです。殿下が本気を出したら、まず見付かりません。そして気付いたら部屋に戻っています。あ、これ、ご内密に」


 第二皇子を見失って放置していたのだから、本当にボエルの声は小さい。怒られたくないもん。


「ひとまず訓練していろ。俺たちはフィリップの屋敷を見てくる」


 当てもなく捜すよりは、ボエルの言葉を信じたほうが確立が高い。カイはオーセたちが乗って来た馬車に乗り込み、根城に向かうのであった。


「来たぞ! 撃て撃て撃て撃て~~~!!」

「「「うおおぉぉ~~~!!」」」


 ボエルの言った通りだったけど、フィリップは夜勤も叩き起こして、護衛騎士と一緒に攻撃する気満々で待ち構えていたのであったとさ。



 カイが見えた瞬間に集中砲火を指示したフィリップであったが、後ろにボエルが見えたから撃ち方やめ。ボエルはいいけど、オーセたちに当たったら一大事だもん。

 不意討ちの集中砲火を浴びたカイは、けっこう喰らったのでオコ。ボエルが飛び付いて「殿下をまた見失う~!」と、なんとか説得していた。


 カイが「怒ってないよ~?」と呼んだら、ノコノコ下りて来たフィリップ。まだ警戒しているので、カイは芝生にアグラで座って敵意ないアピールだ。


「いまだ! 撃て~~~!!」

「それはもういいだろ!!」


 カイが1人になったところを狙撃させようとするフィリップ。護衛騎士もそんな汚いことはしたくないから、誰も投げてくれませんでした。


「てか、ボエルがチクったの~?」

「まぁ……殿下ならここにいると思って」

「やるな~。金貨あげる」

「なんでだよ!」


 ご褒美であげたのに、ボエルは投げ返して来たのでフィリップはよけた。めっちゃ速かったもん。壁に突き刺さったからオーセたちはビックリしてます。


「で……カイはなんの用?」

「連れ戻しに来たんだが……」

「だが? あ、僕に負けたもんね~? そりゃ連れ戻せないよね~??」

「負けてはいない。今日はやる気が失せただけだ。また明日迎えに来るからな」

「えぇ~。潔くないな~。あっ、明日の朝、ボエル借りていい?」

「勝手にしろ。フフッ……」


 こうしてカイは、フィリップに背を向けたまま片手を軽く振って帰って行くのであった。


「なあ? 明日の朝って、なんのことだ?」


 ボエルが質問すると、フィリップは右拳を突き上げる。


「力強い味方を手に入れたぞ! 明日こそ、にっくきカイの息の根を止めるぞ~~~!!」

「「「「「おお~!!」」」」」

「はあ? なに言ってんだお前たちまで……どゆこと??」


 フィリップたちは士気が爆上げ中なので、ボエルはオーセとカイサから聞き取りして「なんで巻き込むんだよ!」と怒るのであったとさ。



「さあ! 今日の僕たちはひと味違うぞ!!」


 次の日もカイが1人でやって来たので、フィリップは最初からバルコニーから姿を見せて挑発だ。


「ククク……フィリップがボエルをどう使うか楽しみだ……わははははは」


 カイも受けて立とうと大笑い。大剣を振り回した。


「武器なんて汚いぞ~!!」

「どの口で言ってんだ! ボエルも剣を装備してるだろ!!」

「うちは刃を潰したヤツですぅぅ」

「そう来ると思って俺もだ。わははははは」


 口喧嘩は、微妙にカイが押し気味。


「こわっ。めっちゃ笑ってる……」

「ボエルみたいだな……」

「はあ!?」


 しかし庭に配置されたボエルと護衛騎士2人は、恐怖に震える。クマ女まで怒らせた護衛騎士だけが……


「先手必勝! 撃て~~~!!」

「「はっ!」」


 フィリップの合図で屋上から石のボールが飛び交い、戦闘のスタート。カイが華麗によける中、ボエルがヒットアンドアウェイ。危険な時には盾役が防御に回る。

 息の合った攻撃になかなか攻勢に回れなかったカイであったが、繰り返せば慣れはやって来る。ややボエルたちが押され出した。


「ボエル~! 頑張れ~~~!!」

「おお!!」


 その時、フィリップは声を張り上げ、ボエルも大声で応えた。


「ぐあっ!?」

「……へ??」


 次の瞬間、カイは前のめりに倒れそうになって踏ん張る。ボエルも芝生をめくって急に現れた護衛騎士の2人が石を投げたのが目に入ったから動きが止まった。


「いまだ! 集中砲火! ボエルは合わせて!!」

「騙したな~~~!!」


 そう。フィリップは伏兵をカイの後ろに隠して、ボエルへの応援の言葉を合図に石のボールを投げさせたのだ。

 騙されたボエルだが、戦闘中なのだから気は抜かない。ボールの合間に、カイを二度斬り付ける。そして三度目……


「ナメるな~~~!!」

「ぐっううぅぅ……わっ」


 カイはボエルの剣を大剣で受けて、力業(ちからわざ)で押し返した。


「ああ~……ダメだこりゃ。負け負け。みんな~! 逃げて~~~!!」


 そこからはカイの動きが鋭さを増したので、フィリップは白旗を上げるのであった。下にいるメンバーは逃げ切れずに全員カイに斬られたけどね。


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