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【完結】夜遊び大好きショタ皇子は転生者。乙女ゲームでの出番はまだまだ先なのでレベル上げに精を出します  作者: ma-no
十六章 来客が多くても夜遊び

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400 体の変化


 フィリップが帝都学院を卒業してから早8ヶ月。季節は冬となり、毎年年末に行われる式典が近付いているから貴族は続々と登城し、帝都は人が増えつつあった。


 地方貴族が帝都に入って初めて聞く話題は、ヒエロニムス侯爵の話。フィリップの命を狙ったのだから当主は縛り首となり、家族全員の爵位も剥奪されたのだから残った家族は親類を頼って散り散りになったそうだ。

 その話を聞いた貴族は、怖いと思うより「馬鹿なヤツだ」と笑っている人が多いこと。侯爵が1人減ったのだから自分にチャンスが来るのではないかと思っているからだ。


 次に聞く話題は神殿の話。こちらもフィリップを襲ったことになっているからか「あの馬鹿、どんだけ嫌われてるんだ」と笑いが止まらないんだとか。

 事件に関与した法王はその身分を剥奪され、金品は全て没収。神殿からも追い出されているのに、フィリップの話題ばかりだ。


 ただ、モンスが異例の出世をして、神官長に就任したことは気になるらしい。神殿でいうところのナンバー3の地位になったからには誹謗中傷も多いが、中には子供を使って近付こうと(たくら)んでいる貴族もいるそうだ。

 ちなみにルイーゼを襲った実行犯は、フレドリクの裁量で極刑になったらしい。フィリップはルイーゼに関わった人の最後は悲惨だなと怖がってたよ。


 フィリップを襲った実行犯たちは、調査担当の者はムチ打ちの刑のみ。その指示役のリュディガー子爵はヒエロニムス侯爵に逆らえない立場であったため、爵位の降格となった。

 暗殺を担当した6人組はリーダーがほとんどの罪を被って縛り首となり、その他は鉱山に送られて2年の刑期を過ごすらしい。


 フィリップがこの話を聞いた時には一族郎党皆殺しにならなくてよかったとは思ったが、皇帝は罰を重くすると言っていたのに思ったより軽かったから腑に落ちない。

 なのでカイサたちに情報を集めさせたら、フレドリクが皇帝を止めたそうだ。したがってルイーゼが何か吹き込んだという答えに行き着き、考えることをやめた。関り合いたくないもん。


 たった1人の本職の暗殺者ヤルマルは、仲間を売ったおかげで死罪は免除。フレドリク率いるイケメン4と騎士が討伐に当たったら10人も暗殺者がいたから、その功績らしい。

 2人ほど逃がしたらしいがリーダー格は全員死んだから、もう帝都では活動できないだろうと放置。リークしたヤルマルには褒美で、暗部に入ることが決定した。フィリップはその報告を聞いたら「僕も欲し~い!」と交渉しに行ったらしい。


 本人しだいで引き抜きは許可されたけど、「せっかく生き残ったのに飼い殺しされるんだ~」とヤルマルを笑ったから「こいつだけは絶対にイヤだ~!!」と拒否されたんだって。

 ちなみにヤルマルはフィリップの化け物っぷりを皆に言いふらしたけど、誰にも信じてもらえず「嘘つきヤルマル」という不名誉な二つ名がついたんだとか。この点もフィリップが嫌いな理由らしい……



 そのフィリップはというと、今回の式典は仮病を使うと決めているから体調不良のフリをして夜遊び。

 でも、衣装は準備しないと出席する気がないのがバレてしまうので、皇族専用デザイナーのところに顔を出したけど、採寸で事件が。フィリップは急に膝から崩れ落ちたのだ。


「くっ……大台まであと1センチ足りない……クソ~~~!!」


 理由は、身長が139センチだったから。あとほんのちょっとだから、フィリップは心底悔しがってるよ。


「「フッ……140センチのどこが大台……フフフフフフフ」」

「そこ! クスクス笑わない!!」

「「「「「あははははははは」」」」」

「増えた!?」


 その姿を見たカイサとオーセが笑っていたのでツッコンだら、この場にいる全員に飛び火した。どう考えても、140センチは成人男性にしては低すぎるもん。

 この日のフィリップは終始不機嫌。カイサとオーセがニマニマした顔で見て来るから(たまら)らないんだとか。


「その顔できるのいまだけだからね? 僕、もうすぐ16歳。普通ハタチまで背は伸びるから、このまま行けば必ず2人を追い越すんだよ!」

「それなら私たちもまだ伸びるんじゃない?」

「カイサは2年。あたしは3年あるから、追い越せるかな~?」

「女子は成長が早い分、止まるのも早いから余裕だね。あ、そうだ。前に2人も身長調べたよね? 夏から伸びてるのかな~??」

「いい物食べてるから伸びてる気がする!」

「あたしも制服が少しキツくなってるから伸びてるはず!」


 身長は3人の共通するコンプレックスなので、フィリップの売り言葉にカイサたちも買い言葉。3人でメイドの制服を仕立てている場所に乗り込んだ。


「ウ、ウソよ。こんなのウソよ……」

「なんで1ミリも伸びてないの~」

「ほら見たことか! アハハハハ」


 その結果、カイサとオーセの身長は前回の145センチと144センチをキープ。自信満々だった2人は床に手をつき項垂(うなだ)れ、フィリップの勝利宣言だ。


「あの~……こんなこと言うのなんだけど、体重とお腹周りを調べておかない?」

「「ま、まさか……ゲフッ……」」

「カイサ! オーセ! 戻って来~~~い」


 そこに採寸担当がトドメ。制服がキツくなっていたのは、ただ単に美味しい物を食べ過ぎて太っただけ。

 その現実を突き付けられたカイサとオーセは、フィリップの腕の中で安らかに眠るのであったとさ。



 身長が止まっただけでもショックだったのに、横に大きくなっていたと知ったカイサとオーセは放心状態。根城に戻っても立ち直れないらしく、フィリップのズボンを涙で濡らしてる。


「太った気がしないんだけどな~……」

「プーちゃん。無理して慰めてくれなくていいんだよ?」

「完全に食べ過ぎだよ~。それに馬車移動で部屋でもダラダラし過ぎた~」

「まぁ昔よりは運動してないか……ちょっと2人とも、服脱いでそこに立って」

「「プーちゃん(プーくん)(はずかし)める……」」

「違うって~~~」


 フィリップがだらしない体を見せろと言うから、2人はまた涙。ダイエットするならフィリップが付き合うことで、なんとか2人は指示通り全裸になってくれた。


「「そのスケベな顔、やめてくれない?」」

「アレ? なんでだろう……まぁいいや。やっぱり2人とも、細い部類だよ?」

「「……え?」」

「前が痩せ過ぎてたんだよ。平民が食べる物って味は薄いし、栄養がある物は高いからついつい控えてたんじゃない? たぶん、いまが適性体重だと思う。うん。美しい体だ」


 フィリップがベタ褒めしても2人は信じられないのか、鏡の前に立ったりお互いの体を見せ合ったりお肉を摘まんでみたりしていた。


「本当ね。別にだらしなくないわね。なんなら、すっごく魅力的になったかも?」

「うん……私もちょっと胸が大きくなったかも? カイサも大きくなったんじゃない? やらかっモチモチっ。いいな~」

「ちょっ……揉まないでよ~」


 なんだかカイサとオーセは百合プレイを始めたので、フィリップはますます鼻の下が伸びてる。


「もう我慢できない! ガルルゥゥ!!」

「「ア~レ~~」」


 そんな百合プレイを見せられたフィリップは、オオカミさんに。いつもやっているのに、この日のフィリップは興奮して、いつもよりハードなマッサージをしたのであったとさ。


スピンオフのつもりで書き始めて、ついに400話……なんかすいません!


ま、まあ、ようやく終わりは見えて来ましたので、あと100話ぐらいで終わるんじゃないですかね?w

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