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【完結】夜遊び大好きショタ皇子は転生者。乙女ゲームでの出番はまだまだ先なのでレベル上げに精を出します  作者: ma-no
十六章 来客が多くても夜遊び

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399 ルイーゼのお誘い


 平民がお祭り騒ぎをしている理由が薬屋だと聞いたフィリップは、やることはしこたまやったのでそろそろ帰ろうとしたら、キャロリーナに呼び止められた。


「ちょっと待ってぇ。皇太子殿下からぁ、キンさんに言伝があったのぉ」

「お兄様から? まさかキンさんが夜の帝王だとバレたの?」

「それはよくわからなかったわぁ」


 フィリップはもうこの偽名は使えないかと覚悟したが、フレドリクからは金払いのいい顧客の1人として扱われていたから、キャロリーナも本当にバレたかどうかはわからないらしい。


「泳がしてる最中ってところか……」

「かもしれないわねぇ」

「ま、今回は人を使って処理したから大丈夫かな?」

「なんのことぉ?」

「こ、こっちの話……」


 フィリップの考えていたことは、義賊の話。夜の帝王は義賊と疑われていたから、フィリップは神殿関係者やヒエロニムス侯爵を自分の手で裁かずに、周りの手を借りて罰を与えたのだ。

 そのことが口から漏れてしまったが、キャロリーナはいい女なのでフィリップがごまかすと聞かなかったことにしてくれた。


「それでぇ。皇太子殿下の御言葉なんだけどぉ……資金に余裕があるならぁ、大口の寄付をしてくれないかのお願いだったわぁ」

「あ、それだけか。それならいくらでも出すよ。お兄様に恩を売っておくのは悪くないからね」

「助かるわぁ。これで早くに薬屋は表に出られるわよぉ」

「とりあえず、白金貨100枚も出したらいいかな?」

「……は??」


 上機嫌だったキャロリーナ、フィリップの出そうとした額に笑顔が引き攣る。


「だから、白金貨100枚までなら出せるって言ってるの。何か問題??」

「問題だらけよぉ~~~!!」

「えぇ~。どこが~??」

「額よ! 白金貨100枚もあったら、大きな組合が完成する額よ! 1人で出してどうするのよ!!」

「あ……寄付で平民が力を合わせるって狙いもあるのか……」


 フィリップ、お金持ち過ぎて出し過ぎ。キャロリーナに怒鳴られて反省だ。


「じゃあ、10ま……」

「多い」

「きゅ……」

「変わらない」


 でも、新たに提示した額はまだ多いので、キャロリーナは被せ気味に拒否だ。


「さ、3枚は?」

「難しいところねぇ……」

「こうしよう。1人じゃなくて、共同名義ってことにしよう」

「それなら問題ないわぁ」

「じゃあ名前は~……キンさんと避妊薬を早く完成してもらいたい仲間たちで」

「どうして問題を起こそうとするのよぉ~~~??」

「えぇ~。何も問題起こしてないよ~」


 フィリップの欲望だらけの名義、キャロリーナは断固却下。こんな名前で提出するのが恥ずかしいんだって。

 というわけで、共同名義の名前は変更。キンさんと愉快な仲間たちが、寄付額の断トツ1位に君臨したのであった。



 ルイーゼのおかげで夜の街が華やかになっているからか、フィリップは毎晩夜遊び。娼館よりも酒場に多く足を運んで、好景気の空気を楽しんでいるみたいだ。

 必ず女性をナンパして行き付けの宿屋に持ち帰ってるけど……


 お昼間はもちろんフィリップは仮病で外にも出られないから、初めてルイーゼからの誘いが来たのに動けない。カイサとオーセも断れないから、フィリップなしで馬車に揺られて皇太子邸へ。

 帰って来たら、2人はベッドで寝ているフィリップにボディープレスだ。フィリップは息が止まって驚いていたよ。


「急にどうしたの~?」

「今日、ルイーゼ様とお茶会するって言ったよね?」

「プーくんはついて来てくれないどころか寝てるし~」

「あ、怒ってるのか。ゴメンゴメン。なんか欲しい物ある? お金でもいいよ??」

「「お金で解決しようとしてるでしょ?」」


 こんな謝り方はダメらしいので、今日話した内容を聞いて怒りを逸らす。しかし2人の話を真面目に聞いていたフィリップだが、平民の何気ない会話ばかりなので面白味に欠けるみたいだ。


「どうでもいいけど、侍女さんとかは同席してるの?」

「ううん。私たちがお茶とかも用意してるよ」

「それはちょっと良くないかもな~」

「どういうこと?」

「侍女さんの仕事を奪ってるじゃない? プライド傷付いてるかも?」

「「ああ~……」」


 フィリップの注意に2人は納得。今日の帰りに専属侍女が見送りに来たけど、めちゃくちゃ睨まれていたんだって。


「今度会う時は、屋敷で働く人の話をそれとなく振って、褒められた部分を侍女さんに教えてあげな。たぶんそれで気分良くなってくれるから」

「そうね。密室で何を喋っているか気になるものね」

「私も悪口言われてたらと思ったらゾッとするな~」

「悪口が出たら注意点と変換して教えてやりな。その人の仕事に活かせるよ」

「「うん!」」


 ちょっとしたアドバイスに2人はいい返事。フィリップは最後に大事なアドバイスもしておく。


「聖女ちゃんや侍女さんと仲良くなっても、絶対に踏み込んだこと聞いちゃダメだからね? 僕も耳に入れたくない。このこと絶対に忘れないで。マジで何が起こるかわからないから」

「それはボエルさんにも言われたからわかってるわよ」

「わかってるけど、たまにカイ様たちの話題が出るから気になるんだけどな~」

「そうなのよね。乙女の顔してるのよね~」

「それ! 言ってるそばからリークしないで! 他の人にも絶対言っちゃダメだからね!!」


 フィリップはなんとなくわかっているけど、その答えは聞きたくない。ルイーゼなら口を滑らせ兼ねないので、カイサとオーセが皇太子邸に呼び出されるのが怖くなるフィリップであった……


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