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【完結】夜遊び大好きショタ皇子は転生者。乙女ゲームでの出番はまだまだ先なのでレベル上げに精を出します  作者: ma-no
十六章 来客が多くても夜遊び

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397 フレドリクの確認


 ルイーゼと別れて皇太子邸を出たら、門番をしているボエルが「全員顔が暗いけど何かあったのか?」と質問していたけど、フィリップが「面倒事に巻き込まれたい?」と返したら追い出された。ボエルもルイーゼの厄介さは知ってるもん。

 ゆっくりと走り出した馬車の中では、カイサとオーセはフィリップをポコポコ叩いてる。ぜんぜん助けてくれなかったもん。


「まぁ薬屋の件は、いい感じでお兄様に伝わりそうだから、よかったんじゃない?」

「そうだけど~。お茶会とかに誘われてたのよ~」

「プーくんもついて来てくれるんだよね?」

「僕は持病の発熱が……」

「「仮病でしょ~~~」」

「マジでマジで」


 2人もフィリップ抜きでルイーゼに会うなんてやりたくない。根城に着くまでフィリップに泣き付く。

 フィリップはのらりくらりとかわし、根城に入ると2人はソファーに倒れ込んでグデ~ン。ここ数日のプレゼン資料作成が(こた)えたみたいだ。


 なので夕食のデリバリーは護衛騎士が受け取って、フィリップの部屋に届けるように指示。護衛騎士はフィリップがドアを開けて受け取っていたから、「あの2人を怒らせたのかな?」と思いながら下がって行った。

 そうして食事を終えて3人でダラダラしていたら、来客があったのでシャキッとした態度で1階のエントランスで対応する。


「フィリップは何をしたいのかな~?」

「明日でいいじゃん……」


 来客とは、フレドリクたちイケメン4。カイサとオーセは怒られると感じて背筋を正し、フィリップは小声で文句だ。


「何をしたいも何も、お姉様から聞いてるでしょ?」

「ああ。薬屋の件だな。急にルイーゼから、練った方針を聞かされたから驚いたのだ。これはフィリップが考えたことなのか?」

「あ、そゆこと? 僕が考えたと勘違いしたんだ~」

「違うのか?」


 どうやら今日のフレドリク訪問は、ルイーゼに勝手に会ったことを怒りに来たわけではなく、ルイーゼが賢いプレゼンをしたからフィリップが関わっているのではないかと確認しに来たらしい。


「僕じゃないよ。というか本当は、薬屋は神殿にトドメを刺す武器にしようと思っていたんだけど、法王に仕返ししたし神殿も大混乱だからやる気が失せちゃって……だから自分で考えるの面倒だから、お姉様を頼っちゃった。ゴメンなさい」


 フィリップが神殿に濡れ衣を着せて追い込んだのに、トドメを刺そうとしていたので一同ドン引き。カイサとオーセもそんな話は聞いてなかったので、白目剥いて口をパクパクしてるよ。


「人任せにするなと言いたいところだが……ルイーゼがやりたがっているから、怒るに怒れないな。そうか……ルイーゼが頑張って考えてくれたのか」

「うん。まぁ……ウチの侍女も薬屋の事情に詳しいから助言していたよ。褒めてあげて欲しいな~?」

「ああ。2人とも感謝する」


 フレドリクからキラキラ笑顔を向けられたカイサとオーセは、今度は気絶しそうになって白目を剥いたけど、なんとか持ち直した。


「「い、いえ……平民なのに出過ぎたマネをして申し訳ありませんでした!」」

「身分など気にするな。そうだ。ルイーゼが2人といると、とても楽しいと言っていたのだ。時間がある時でいいから、ルイーゼとお茶会をしてやってくれ」

「「は、はい!」」


 天にも昇る気分、ルイーゼのせいで台無し。皇太子にまで目を付けられては、絶対に断れない案件となってしまったからだ。



「ところでなんだけど、薬屋の件はお姉様の案で進めるの?」


 カイサとオーセが緊張してしまったのでフィリップの助け船。というか、これだけは聞いておきたいみたい。


(おおむ)ね、この道筋で大丈夫なのだが……貴族や神殿の横槍が必ず入るだろうな」

「あ、そこが抜けてたんだ~。僕もなんか足りないと思っていたんだよね~」

「それを解決するには、貴族たちにも少しは関わらせたほうがいいのだが、そうなるとルイーゼの考えから外れる。悩みどころだ」

「そうなんだ~。まぁお兄様なら、落としどころはもうわかってるんでしょ? 大変だろうけど頑張ってね。応援してる」

「ああ。それじゃあ、我々は帰って考えるよ」


 フィリップの心配していたことは正にそれだったので、フレドリクが対策を考えていたと聞けて一安心。帰って行くフレドリクたちを笑顔で見送るフィリップであった。


「プーちゃ~ん? 神殿にトドメを刺すってどういうことかな~?」

「プーく~ん? プーくんはあたしたちに考えさせて楽してたのかな~?」


 そのあとは、カイサとオーセの説教。2人はこの嘘を信じているみたいだ。


「いや、アレは、ほら? 2人の発案なんて言えないじゃない? だから僕が罪を被っただけだよ~??」

「う~ん……確かに言えないけど……」

「それは助かったけど……」

「「本当なのかな~??」」

「ホントホント」


 怒ったカイサとオーセに詰め寄られたけど、なんとかやり込めるフィリップであった。


 ちなみにやり込めた言葉も嘘。薬屋の存在を知った時は、神殿と揉めてなかったもん。

 あの時フィリップが悪い顔をしていた理由は、薬屋を普及させたら避妊薬の開発ができるのではないかと真面目に考えていただけ。その副産物で、「神殿が大荒れしそうだな~」と笑みが漏れたんだってさ。


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