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【完結】夜遊び大好きショタ皇子は転生者。乙女ゲームでの出番はまだまだ先なのでレベル上げに精を出します  作者: ma-no
十六章 来客が多くても夜遊び

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394 プレゼン資料の作成


 神殿と報復問題が解決して数日。フィリップの根城は通常運転に戻り、護衛騎士は基本的に暇な人は訓練をして過ごす。

 カイサとオーセも外出できるようになったから、護衛騎士に馬車を出してもらって中央館に毎日通ってる。昔ならメイドとお喋りして、スキャンダル等を聞いて楽しんでいたが、いまは忙しいからちょっとだけらしい。


 この根城の主人はというと、夜遊び三昧。娼館や飲み屋に通い、欲望に身を任せている。その頃にはキャロリーナの下へ、フィリップ暗殺未遂事件の詳しい話が入っていたので「もっと緊張感を持ちなさい」と言われたんだとか。

 ペトロネラが訪ねて来た時は、「生きてる~!」と大変だったらしい。主にマッサージが。


 この間、フィリップはごはん、トイレ、お風呂の時しか寝室から出て来ないので、そのおかげでカイサとオーセもジックリと考え事ができるから助かっているが、ついに限界が来たのか2人とも頭から煙が上がっていた。


「ふぁ~。今日のディナーは何かな~? ……アレ?」


 そこにあくびをしながらフィリップが寝室から出て来たけど、2人はテーブルに突っ伏していて返事はナシ。

 なのでフィリップがお茶なんかを用意して2人を(ねぎら)っていた。


「なんかお疲れだけど、どうかしたの?」

「薬屋さんのこと考えてるの知ってるでしょ~」

「もうダメ……何も思い付かない」


 フィリップがわかりきったことを聞くと、慣れないことをしているカイサは怒りの表情で見て、オーセはグッタリだ。


「それ、聖女ちゃんに渡す資料?」

「ええ。書けば書くほどグチャグチャになって、全然まとまらないのよ」

「薬屋さんを集めたり、人件費や建物とかも考えないといけないから、あたしの頭じゃ無理だ~」

「どれどれ~?」


 2人ともお手上げ状態なので、フィリップはどこまでプレゼン資料ができているのか目を通してみる。


「う~ん……確かにダメダメだね。何が言いたいのか全然伝わらないや」

「プーちゃんに言われた!? 頑張ったのに~」

「プーくんに伝わらないんじゃ、どうしようもないよ~」

「まあまあ。そう落ち込まないで」


 馬鹿皇子にダメ出しされたから、2人は撃沈だ。特にカイサが……


「さっきオーセが言ってた部分……人とか建物とかお金とかは、一旦置いておこう。素人には無理だよ。いまは、聖女ちゃんが動いてくれるだけの情熱だけでいいんじゃない?」

「でも、ある程度まとめておかないと、読んでもくださらないんじゃない?」

「そうだよ。これを断られたら、もう一生チャンスは巡って来ないかもしれないんだよ?」

「2人とも考え過ぎ。相手は元平民だよ? 難しい資料を持って行ったほうが、読んでもらえないって」

「「確かに……」」


 2人に希望が生まれたところで、フィリップは追い足し。


「それに聖女ちゃんのバックには大天才がいるんだよ? 大まかなことだけ決めておけば、あとはいいようにやってくれるよ」

「そうよね。フレドリク殿下がいるんだから、私たちが考えるよりよっぽどいいようにしてくれるよね……」

「うん。でも、ほとんど丸投げ……これじゃあプーくんを馬鹿にできないよ~」

「本当に。こうしてプーちゃんは何もやらなくなったんだ。馬鹿にしてゴメンね」

「まだ馬鹿にしてたの?」


 せっかくいい感じで助言してあげたのに、2人が馬鹿にしていたのでフィリップは納得いかず。この日はフィリップが不機嫌になっていたのに、カイサとオーセは新しいプレゼン資料に取り掛かっていたので気付かないのであった。

 フィリップはキャロリーナに機嫌を取ってもらったらしいけどね。



 数日後……フィリップのおかげでプレゼン資料は完成したので、それを持ってお出掛け。3人とも馬車に乗って皇太子邸にやって来た。

 フィリップとしては今日はルイーゼの面会予約が取れたらいいと思って馬車から降りたら、ボエルが門番をしていたので半笑いだ。


「プププ。鎧着て働いてる」

「なんだよ。人のこと笑いに来たのか?」

「いや~。ボエルが騎士らしいことしてるから、おも…感慨深くて」

「いま面白いって言おうとしたよな? 用がねぇなら帰れ帰れ」


 フィリップがニヤケ顔を崩さないので、ボエルは門前払い。一緒に門番をしている相方からは「第二皇子になに言っとんねん!?」って顔をされてるよ。


「用はあるよ。お姉様いる?」

「いるっちゃいるけど……アポイントは?」

「遊びに来ただけだから、そんなのないよ。とりあえず、僕が来たと言って来て」

「んなこと言えるか。アポイント取れよ。後日、手紙を寄越す」

「ボエル! 少々お待ちください!!」


 ボエルの対応の仕方が怖くなって、相方は玄関に走る。だってフィリップは第二皇子だもん。

 そこでフィリップはボエルに「頭が固すぎる」と文句言いまくっていたら、カイサたちからも「それが普通なのでは?」とツッコまれてた。


 しかし相方が走って行ったので、報告待ち。久し振りに4人が揃ったので近況を話し込む。フィリップの根城の襲撃事件の話に変わると、ボエルも「オレも参加したかったな~」とか言っていた。


「聖女ちゃんが襲われた時は何してたの?」

「ちょうど非番だったんだ。あの時オレがいたら、ズバッと斬り裂いて守ってたのにな~」

「殺しちゃダメ。あのあと刺客が自殺して話が(こじ)れたの知らないの?」

「こ、言葉の綾だ……」

「やっぱりボエルはウチにいなくてよかったな……」


 ボエルがガサツなので、ボエルをスカウトしたカイに感謝してしまうフィリップであったとさ。


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