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【完結】夜遊び大好きショタ皇子は転生者。乙女ゲームでの出番はまだまだ先なのでレベル上げに精を出します  作者: ma-no
十六章 来客が多くても夜遊び

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383 情報集め


 フィリップが皇帝に興味がないと聞けた護衛騎士は安堵の万歳をしていたら、フィリップは不機嫌な顔で立ち去ろうとした。

 だが、まだ聞きたいことがあったので再び呼び止めたら、フィリップはめちゃくちゃ嫌そうな顔してた。


「あ、あの……首謀者と名前の挙がったリュディガー子爵については、どう対応したらよろしいでしょうか?」

「んなの無視無視。警備だけ気を付けてくれたらいいよ」

「しかし、放っておくと殿下に危険が……せめて陛下に報告すべきです」

「あのね~……」


 フィリップはさらに不機嫌な顔になった。


「子爵が黒幕なワケないじゃん。トカゲの尻尾のまだ真ん中。本体の名前を聞かない限り、この襲撃は止まらないの。なんでわからないかな~?」

「うっ……そ、そうですよね。子爵程度ではこんな大それたことしませんよね。考えが足りず、申し訳ありませんでした」

「謝るぐらいなら情報集めて来い。レンネンガンプ侯爵の派閥があっただろ? その当時のナンバー2か3辺りが怪しい。分裂したあとの行動とかも聞いて来い。くれぐれも相手に悟られるなよ?」

「はっ!」


 珍しくフィリップが普通の指示をしただけで、護衛騎士も背筋を正して走り去る。もう1人は防御が弱くならないように居残りなので、「ちゃんとした仕事、いいな~」と思いながら持ち場に戻るのであった。



 フィリップは自室に戻ると、カイサとオーセが頭を下げて出迎えてくれたけど、抱き締めてダメ出し。新婚夫婦風の出迎えがよかったらしい。


「そんなことより、侵入者のこと教えてくれない?」

「どうなったの? 拷問したとか??」


 でも、2人は無視。毎日暇してるので、話のネタに飢えてるっぽい。仕方がないのでフィリップはソファーに飛び込んでから教えてあげる。


「拷問なんてしてないよ。ちょっとしたゲームをしたら、なんかペラペラ喋ってくれたし」

「へ~。犯人とかって、もっと口が堅いモノだと思ってた」

「ホントに。ちなみにどんなゲームしたの?」

「そのスプーン貸してみて。こんなゲームなんだけど……」


 フィリップは手の指を大きく開いてスプーンを逆に持つと、指の間をコンコンと突きながら往復する。


「わ~。プーちゃん器用ね~」

「私もやってみる……いたっ!?」

「あらら~。そんなに急いでやるからだよ~。大丈夫?」

「うん……2回目はやりたくないかも」


 オーセが指を突いていたのでフィリップは撫で撫でしてあげていたら、それを見ていたカイサは何かを閃いた。


「それって、誰が、何を使って、誰にやったの?」

「そりゃ僕がナイフを使って侵入者にだよ」

「拷問じゃない!?」

「こわっ……」


 そう。ゲームと聞いた物は刃物を持つだけで危険な拷問に変わると気付いたのだ。


「僕は傷付けてないよ? ちょっと傷付けたのは騎士の…ムニャムニャ君だよ? だから僕は拷問してない」

「責任転嫁するなら、せめて名前を覚えなさい」

「ムニャムニャさん、かわいそう……」


 2人は怖がっていたので言い訳したけど、それは失敗。しかし、護衛騎士の名前を言えなかったから、そのことが気になって拷問のことは恐怖が薄くなるカイサとオーセであった。



 侵入者の話題はさほど面白くもないので、フィリップがマッサージかゴルフを提案したら、今日はマッサージ。

 そんなことをしていたら3時頃に護衛騎士が戻って来たので、フィリップだけで下の階のエントランスで報告を聞く。カイサたちには酷だと思ってフィリップは教えたくないみたいだ。


「ディートハルト侯爵とヒエロニムス侯爵ね~……」

「まだどちらが指示したか決定付けられる情報は得られませんでした」

「リュディガー子爵の所属しているほうは?」

「情報源が下級貴族の信頼できる者からなので、情報が少なく……」

「そりゃそうか。明日はメイド長に聞きに行って。僕からの指示と言えばなんでも教えてくれるはずだから。いや、いちおう一筆書くから持って行って」

「は、はっ!」


 たいした情報を集められなかったから護衛騎士は怒られるのを覚悟していたが、新しい指示だけなので「意外といい人?」と思いながら下がって行く。

 フィリップも考え事をしながら自室に向かっていたら、馬車が勝手に入って来たからため息が出た。


「殿下~。あ~そびましょ~」


 ペトロネラだ。フィリップはフリーパスのチケットを渡していないのに、門番はよく泊まって行くからって素通りさせるのだ。


「ネラさ~ん。僕、取り込んでるから帰って欲しいんだけど~」

「ええ。神殿のことですよね? いい情報持って来ましたよ」

「本当に~? たいした情報じゃなかったら追い出すよ??」

「大丈夫です! 明日の昼、迎えに来なさい!!」

「馬車は帰るな~~~!!」


 まだ答えが出ていないのに、馬車が帰ってしまっては泊まり確定。フィリップはすでに疲れた顔で自室に戻るのであった。



「んで……神殿の情報って?」


 フィリップがペトロネラを連れて帰って来たので、カイサとオーセはワクワク。フィリップは真面目な質問をしているのに、どんな話が出るのか聞き耳を立ててるよ。


「いま、モンス君が神官を大量に味方に引き込んで、法王の派閥と人数だけは同規模になったらしいです。それで毎日バチバチやってるらしいんですよ~」

「うん……それのどこがいい情報なの?」

「え? 殿下、こういう下世話な話、好きですよね??」

「それはいい情報じゃなくて面白い情報!?」


 ペトロネラが持って来たのは、ただのゴシップネタ。現在フィリップが欲しい情報は、神殿がルイーゼを襲った証拠と侵入者の黒幕。

 やっぱりペトロネラは根城に入れる前に追い返すべきだったと後悔したフィリップであったとさ。


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