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【完結】夜遊び大好きショタ皇子は転生者。乙女ゲームでの出番はまだまだ先なのでレベル上げに精を出します  作者: ma-no
二章 学校で夜遊び

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038 首都観光2


 首都観光が始まると、子供らしいラーシュよりフィリップを野放しにしたほうが危険と感じたダグマーは、フィリップを抱っこ。後ろから抱きかかえて、お祭りのようになっている広場で各種出し物を見ている。


「殿下、子供みたいにはしゃいだからそんなことになっているのですか?」

「ラーシュにだけは言われたくないんだけど……」


 それに気付いたラーシュがニヤニヤしてるのでフィリップは反論したら、ダグマーに奪い取られた。


「殿下は女性の尻ばかり追い回すので、安全のために確保しております」

「ナンパ男みたいにはしゃいだのですね!」

「ラーシュ君……テンション上がりすぎて、不敬なこと言ってるの気付いてる??」

「あっ! なんかデッカイ動物がいる~!!」


 話の途中でゾウを発見したラーシュがまた走って行ったので、フィリップは上を見ながらダグマーに尋ねる。


「僕、間違ったこと言ってないよね?」

「まぁ……ラーシュ様も間違ったことを言ってませんが」

「どっちの味方なんだよ~」

「殿下です」


 あんなことをしている仲なので、ダグマーもフィリップの扱いが雑になってる。ブーブー言っても、どうしてもダグマーが味方に聞こえないフィリップであった。



 広場の出し物を見ながらフィリップの買い食いは止められていたら、お昼の時間になったので近くの高級料理店に入った一同。元より予約を取っていたらしく、広場が見渡せるバルコニーにて昼食を始めた。


「う~ん……ここってなんか変じゃない?」


 お腹がある程度膨らんだフィリップが皆に質問すると、ラーシュが笑顔で答える。


「変じゃなくて、楽しいの間違いでは?」

「ラーシュはそれでいいや。ダグマーは変だと思ったよね?」

「はい。なんだか誘導されているような動きでしたね。広場から出ないように……」

「ね~? 子供向けのお店しかないんじゃ楽しめないよね~??」

「殿下……私の話を聞いていましたか?」


 言いたいことをダグマーが代弁してくれたので、フィリップはわざとボケて賢さを隠している。と、思われる。


「つまり、どういうことですか?」

「子供は子供どうし遊んでろってことじゃない?」

「違います。そうまでして見せたくない物があるということです」

「それそれ~。どんな大人のお店があるんだろ~?」

「殿下は黙っていてください!」


 ラーシュはフィリップの答えを却下して、ここからはちゃんとした答えを言ってくれたダグマーと喋る。


「こんなに平和で楽しい町なのに、そこまでして隠したいことってなんだろう?」

「それはわかりかねます」

「予想だけでも」

「そうですね……この場所と反対のことを考えてみてはどうでしょうか?」


 ダグマーは全てを語らずにラーシュに正解を言わそうとしている。


「楽しくない場所……そういえば、ここはあまりにも綺麗すぎる……スラムがあるとか?」

「可能性は高いです。この内壁を隔てた中と外では格差があるのかもしれません」

「なるほど……それは見せられないわけだ。他国の王族や貴族が集まるのだから、綺麗な一面しか見せない作戦なのだな!」

「仰る通りでございます」


 自分でこの答えに行き着いたと思っているラーシュはドヤ顔。ダグマーは特に何も言わず拍手して、その他のメンバーも拍手しているが、フィリップは冷めた目で見てる。


(おっそ……んなの、一目見たらわかんじゃん。早く外を見に行こうって言えよ。俺が見たいのは外なんだよ)


 馬鹿を演じていても、フィリップは腐っても転生者。ラーシュなんて目じゃないぐらい賢いので、皆を操るためにこの話題を出したみたいだ。



 それからなんとかラーシュも外を見に行く発言をしてくれたので、昼食を終えたらさっそく馬車に乗り込んで町の西側に向かったが、少し進んだところで衛兵に止められた。


「勉強のために外を見たいのだが」

「申し訳ありません。ここにかなりの数の衛兵を集結していますので、皇子殿下方に外に出られますると警備が間に合わないのです」

「帝国、ファーンクヴィスト公爵家のこの私が言ってもか?」

「はい。例え皇子殿下の命令でも通すことはできません。これは各国の取り決めでもあり、もしものことになればカールスタード王が責任を負うことになりますので、どうかご容赦ください」


 ここまで言われるとラーシュも反論できないのか、フィリップを見た。


「え? 僕!? 僕、外を見たいなんて一度も言ってないんだけど~??」

「いや、その……反対されませんでしたし……」

「もういいや。なんか無理言ってゴメンね。もう外に出ようとしないから、持ち場に戻っていいよ」

「はっ! 寛大な処置、有り難う御座います」

「「「「「はは~」」」」」


 フィリップが謝罪することで、この揉め事は早々に収束するのであった。



「殿下に謝罪させるなんて、申し訳ありませんでした……」


 帰り道では、さすがにラーシュも悪いことをしたと思ってしゅんとしてる。


「そんなのいいって。出れないってわかっただけで充分な成果っしょ」

「あ……はい。ですね……でも、殿下でも話がわかっていたのですね」

「ラーシュ君。そういうところだよ? 最近、僕のことナメてない??」

「申し訳ありませ~~~ん」


 フィリップはいい情報が手に入ったのでけっこう感謝していたから助けてあげたのに、ラーシュがいらんこと言うのでちょっとイラッとするのであったとさ。


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