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【完結】夜遊び大好きショタ皇子は転生者。乙女ゲームでの出番はまだまだ先なのでレベル上げに精を出します  作者: ma-no
十六章 来客が多くても夜遊び

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376 カイサとオーセの情報収集


 フィリップがナメられっぱなしなので解雇を口にしだけど、カイサとオーセは「はいはい」と言いながら軽くマッサージ。それでフィリップも機嫌が良くなって解雇はすぐに撤回されていた。

 いつも通りのフィリップを見たおかげで、暗い顔をしていたボエルにも笑顔が戻る。何も解決はしていないが、気分良く帰って行くのであった。


「これって、どっちの職場のほうがいいんだろ?」

「見た目はフレドリク殿下だけど、楽しいのはプーちゃんじゃない?」

「だよね? こっちでよかった~」

「そもそもプーちゃんじゃなかったら、お城で働けないけどね」


 オーセとカイサはフレドリク推しだったのに、少しだけフィリップ推しに傾いたのであったとさ。



 ボエルの話でフィリップは少しだけ心配になっていたけど、自分に被害がないならまぁいっかとダラダラ過ごしていたら、毎日の日課でメイド詰め所に顔を出していたカイサとオーセが血相変えて帰って来た。


「「殿下! 大変です!!」」

「ん~? 聖女ちゃん、何かやらかした??」

「違います! ヴォルフラム伯爵家に嫁いだ人の不倫がバレたらしいんです!?」

「相手はアーデルベルト伯爵家の当主で妻子がいるから、ドロッドロッの展開になってるんですって!」

「この世界でも不倫ネタは鉄板なんだな……」


 何事かと思ったら、ただのゴシップネタ。しかしなかなかの大物どうしで、伯爵家の夫婦がどちらもケンカ相手とダブル不倫をしていたから、メイドは大盛り上がりになってたんだって。


「プププ。それは確かに面白いな。もういっそ、奥さん交換したら丸く収まるのに」

「それが昔から競い合っているお家どうしだから難しいんだって」

「昔から女性も取り合ってたんだよ。なんで逆と結婚しなかったんだろうね~?」

「隣の芝生は青いってヤツだね。相手が狙ってるモノが欲しくて仕方なかったんだな」

「「これからどうなって行くんだろ~?」」


 ゴシップネタで、3人も大盛り上がり。そんな下世話な話もネタが尽きたら、フィリップはふと2人に頼んでいたことを思い出した。


「ねえ? 僕、聖女ちゃんの情報集めて来てって言わなかった??」

「「あ……あはは」」

「スキャンダルが面白すぎて忘れてたんだね……もう明日でいいよ」


 残念なカイサとオーセ。お城のスキャンダルに嵌まってしまっているから、面白い話に飛び付いてフィリップの仕事は忘れていたのであったとさ。



 翌日は、さすがに不倫ネタの続報が少なかったので、カイサとオーセもしっかり仕事をして根城に戻って来た。


「ルイーゼ様の情報は、話をしたがらない人が多かったわ」

「なんとか聞き出した情報も、あまり関わるなって声が多かったよ」

「そりゃそうか。お兄様に怒られちゃうもんね」

「そのフレドリク殿下の屋敷に神殿の人が近付いてるらしいけど……これはどうでもいい情報?」

「神殿か~……どんな内容??」

「んっとね。毎日のように訪ねて来るから、フレドリク殿下が怒ったって噂だったよ」

「ふ~ん……」


 フィリップは何があったのかと考えて、ある結論に至っても喋ろうとしないので、2人は問い質す。


「何か閃いた顔しなかった?」

「まぁ……たぶん聖女ちゃん絡みだと思う。神殿は聖女ちゃんが欲しいから、お兄様と交渉して(こじ)れたんじゃないかな~?」

「あっ! そういえばそうね。ルイーゼ様ってすっごい魔法が使えるって聞いたことある!」

「それでか~。神殿はボッタクリの悪の組織だから、ルイーゼ様には行ってほしくないな~」

「……神殿っていつも何してるの??」

「「なんで知らないのかな~??」」


 フィリップが素朴な疑問を口にすると、カイサとオーセは説教。どうやら神殿の業務内容は平民でも衆知の事実だから、皇子が知らないことがヤバイと怒ってらっしゃる。

 その業務内容は、冠婚葬祭を執り行っていることと病院の役割をしていること。フィリップもこれぐらいは知っていたけど、馬鹿皇子設定だからボケたのだ。しかしながら、料金は初耳らしい。


「なるほどね~。平民が魔法で治してもらうには、全財産の半分も持って行かれるんだ。それは酷いね」

「だからみんな、神殿に行かないのよ」

「闇でやってる薬屋に行くぐらいよね?」

「そうそ、う……オーセ!?」

「あ……」


 第二皇子の目の前で平民しか知らない闇医者の存在を喋ってしまったので、カイサとオーセは顔を青くした。その顔のままゆっくりとフィリップを見たら、フィリップはニッタ~と笑っていたのでめっちゃ怖い。


「「いまのは聞かなかったことにしてください! お願いします!!」」


 なので2人は必死の土下座だ。


「えっと……なんでそんなに必死になってんの? 僕、誰にも言わないよ~?」


 でも、何故かフィリップはついて行けていない。


「だって……すっごく悪い顔してたから……」

「今までで一番悪い顔してたから……」

「「何か酷いことしようとしてるんでしょ!?」」

「やだな~。ちょっと考え事してただけだよ~」

「「お願いしますぅぅ。平民が死んでしまうんですよぉぉ」」

「だから誰にも言わないって言ってるでしょ? 安心してくれていいから」

「「絶対にぃ~~~??」」


 この日のカイサとオーセは、フィリップの言葉が信じられないからって、フィリップの記憶が飛ぶほど激しいマッサージを繰り広げたんだとか……


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