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【完結】夜遊び大好きショタ皇子は転生者。乙女ゲームでの出番はまだまだ先なのでレベル上げに精を出します  作者: ma-no
十五章 新生活を始めても夜遊び

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373 御学友


 夜の帝王の件はオーセたちが興味津々で聞いて来るので、フィリップは嘘八百。いや、自分の遊び方を発表していたので、名前だけが嘘だ。2人はドン引きしてるけど……


「そんなに詳しいなら、フレドリク殿下に教えてあげたらいいのに……」

「プーくんが協力してあげたら? プーくんも嫌いなんでしょ??」

「やれるものならやってるよ。城を抜け出してるって言わなきゃいけないんだもの」

「「ああ~……」」


 フィリップの外出も機密事項。誰の首が飛ぶかわからないと察したカイサとオーセは、これ以降フィリップに協力しろとは言わなくなったのであったとさ。



 フィリップが夜の街に出なくなって10日。娼館に行きたいのかずっとムラムラしているので、カイサとオーセは大変そう。

 今日も朝からマッサージをしていたら、昼過ぎに部屋にノックの音が響いたので、休憩中だったカイサがドア越しに用件を聞いて戻って来た。


「ヘディーン子爵家のリネーア様と、ハネス子爵家のコニー様と仰る方が来てるらしいわ。帝都学院の御学友って話だけど……プーちゃん友達いたの??」

「ううん。いない」

「そこ認めるんだ……」

「リネーア嬢は僕の取り巻きだったから、友達とはちょっと違うんだよね~」

「あ、皇子ならそういうこともあるのね」

「コニー様って人は??」

「そいつは知らない……いや、リネーア嬢と一緒にいるってことは……モブ君のことかも?」

「「また忘れてるんじゃない??」」


 ラーシュを忘れてる事件があったので、2人は正解を引き当てる。しかしフィリップは「そんなことないって~」と言いながら各種指示。

 男がいるならここには案内したくないので、会う場所は1階の庭が見えるエントランス。そのことを護衛騎士に伝えに走らせて、フィリップたちはダラダラお着替え。10分以上待たせてリネーアたちと面会だ。


「やあやあ。お待たせ~」

「「お久し振りでございます」」


 フィリップが顔を見せると、リネーアとコニーは綺麗なお辞儀。そんなの気にしないと、フィリップは2人を席に着かせた。


「今日はどったの? とうとう結婚のご挨拶??」

「いえ。職場が落ち着きましたので、ご挨拶に来たしだいです。というか、卒業前に夏頃から城で働くと言いましたよね? 忘れていたのですか??」

「あっ! 覚えてる覚えてる。あの部隊でしょ? 後衛部隊みたいなの。輜重(しちょう)部隊だったかな??」

「ほとんど忘れてましたね……」

「「「うんうん……」」」


 いくらフィリップが覚えてると言っても、その言い方では全員冷たい目。モブ君のことも覚えてると言っても、名前を聞かれて言えなかったから、全員の目が死んだ。コニーは涙目だ。


「えっと……これって言ったっけ? モブ君と結婚するなら、リネーア嬢が働く必要ないって……」

「はい。私がコニーさんに寄り添うだけじゃなく共に支え合いたいと答えたら、殿下は働く女性の見本になるからと応援してくれましたよね?」

「くっ……僕、めっちゃいいこと言ってるのに、なんで忘れてるんだ……」

「「「適当に言ったのでは??」」」

「その時は本気だったの~~~」


 残念なフィリップ。その時リネーアは感動していたのに、忘れたせいで感動は無かったことになってしまった。

 それからリネーアは愚痴っていたけど、フィリップがプルプル震えていたので、ちょっとかわいそうになって話題を変える。フィリップは貧乏揺すりしてただけなのに……


「それにしても牢獄送りになったと聞きましたが、いいところですね」

「なんでみんな、僕の家を牢獄って言うんだよ~」

「え? 違うのですか? コニーさんから聞いたから、確実な情報だと思っていたのですが……」

「お前のせいか……」


 根城が牢獄と言われたフィリップは、リネーアは怒れないからコニーをギロッと睨んだ。


「ボ、ボクもボエルさんから聞いたんです! ボエルさん、殿下が仕事もしないから牢獄送りになったと笑って言ってましたよ!?」

「笑ってたなら、冗談じゃない? 詳しく聞かなかったの??」

「真実だと思ったので……」

「酷いっ!?」

「「「アハハハハハ」」」


 コニーにまでナメられていたので、リネーアたち女性陣は大笑い。なのでフィリップは、コニーを睨みながら「こ・ろ・す」と口パクで言うのであったとさ。



 なんだかんだでお互いの近況を話していたら、楽しいお茶会に。コニーだけは青い顔をして何も喋らないけど。

 ちなみにリネーアパーティはダンジョン実習で優秀だったから、残りの2人も騎士団に入ったとのこと。コニー経由でナータンが近衛騎士になれたら、ヘルバリ男爵家のデシレアと結婚する約束してるんだって。


 フィリップにもできれば手助けしてほしいとリネーアからお願いされたので「勝手に名前使っていい」と優しく言っていた。

 コニーには「ボエルを殴れ」と無茶振りしてた。本当にやって、倍返しされたんだとか……


 そんな感じで話し込んでいたら、リネーアはフィリップの根城の話に変わった。


「このお庭も素敵ですね~。きっと中も素敵なのでしょうね」

「まぁ……父上もお兄様も褒めてくれたから、そこそこのできじゃないかな~? 見てみる?」

「はいっ!」


 フィリップが立ち上がるとリネーアたちも立ち上がったが、フィリップは少し歩いたところで止まった。


「あっ! 僕の部屋、家族以外は男は立ち入り禁止なんだよね~……モブ君は外にいる騎士と遊んでな」

「「ええぇぇ~……」」


 理由はそういうこと。コニーも一緒だと思っていたので、リネーアまでガッカリするのであったとさ。


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