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【完結】夜遊び大好きショタ皇子は転生者。乙女ゲームでの出番はまだまだ先なのでレベル上げに精を出します  作者: ma-no
十五章 新生活を始めても夜遊び

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369 皇帝と皇太子


 フレドリクから新婚旅行等の話を小一時間聞いていたフィリップは、皇帝から「外していいぞ」と言われたので、キリキリ歩いてドアの前で礼をして出て行った。

 ドアを閉めた瞬間に、声には出さなかったが飛び跳ねて喜んでいたら、フレドリクたちの付き人やあとから出て来たルイーゼにも見られたので、さすがのフィリップも恥ずかしそうにしていた。


 カイサとオーセは「バカだな~」と思っているけど、フィリップを慰めながら庭園に向かうのであった。


 ところ変わって執務室。フレドリクはまだ皇帝に話があるのか、ルイーゼを先に外に出して喋っていた。


「実際問題、フィリップはどうだったのですか?」


 議題はフィリップ。ラーシュの密告は、フレドリクは話半分だったみたいだ。


「普通の文官程度には使える。それで少しは助けられたぞ」

「そうですか。父上はご多忙なのですから、助けになったなら幸いです」


 フィリップの有能さは、フレドリクにも隠す選択をする皇帝。嘘でも皇帝の言葉だから、フレドリクも信じたみたいだ。


「出発前に溜まっていた仕事はどうなりましたか? 明日から取り掛かりますので、全て私に回してください」

「フッ。そう気張らなくても問題ない。ほとんど仕事なんてないぞ」

「え……父上と宰相だけで捌き切ったということでしょうか?」

「ああ。計算器の閃きが無かったら、いまも書類の山と戦っていただろうな」

「さすがは父上です。益々尊敬の念が堪えません」


 仕事が少なくなっていたと聞いたフレドリクは喜んだが、まだ心配なことがある。


「それならば、掛かり付けの神官も呼べますね。忙しいからと言い訳はもう聞きませんよ?」

「似た者兄弟だな。フィリップにも同じことを言われたぞ」

「でしたら」

「もう見てもらったから心配するな。神官も疲れが出ただけだと。最近は週に1日は休みが取れるようになっているからな。俺は大丈夫だ」


 皇帝が神官の診察を受けていたのは、フレドリクも意外だったのか表情が少し暗くなった。


「フィリップが言ったらすぐに言うことを聞くのですね……」


 どうやら弟にちょっと嫉妬心が出たみたいだ。


「たまたまだ。たまたまフレドリクがいないタイミングだっただけだ。それにしても、フィリップにまで心配されるほど俺は弱って見えていたのか?」

「はい。お痩せになっていたので心配で……まだまだ父上にはお元気でいてもらわないと困りますからね」

「フッ……まだ俺を扱き使うか」

「いえいえ。子供が父親を想うことは当たり前のことです。フィリップも同じ想いだったのでしょう」

「できた息子を持って俺は幸せ者だ……フィリップは少し違うか?」

「ククッ……気持ちだけは受け取ってやってください。はははは」

「だな。わはははは」


 フレドリクの愛を受け取った皇帝、照れて冗談を言う。その冗談にフレドリクも笑い、釣られて皇帝も笑うのであった……



 それから皇族団欒の食事をした翌日……フィリップが起きたのは夕方。いちおうカイサたちが何度も起こそうとしたけど、何をしても起きなかったらしい。


「ふぁ~……寝過ぎたな~」


 寝室からフィリップが出て来ると、3人の目が一斉に向けられた。


「いつまで寝てんだよ」

「ん~? ボエルがなんでこんなところにいるの??」


 そう。ボエルが昼過ぎに遊びに来たから、カイサとオーセは起こそうと頑張っていたのだ。でも起きなかったから、愚痴をめっちゃ言ってました。


「たまには顔を見せに来いと言ってただろ。それなのに寝てるって……」

「タイミングが悪すぎるよ~。僕も毎日働いていたのから解放されたばっかりなんだよ?」

「それなんだけど、本当に仕事してたのか? 2人も執務室に眠りに行っていたと言ってたぞ??」

「失礼だな~。仕事が終わってから寝てただけでしょ。最後のほうは、寝息がうるさいって宰相に追い出されてただけだよ」

「間違ってないじゃん!?」


 フィリップがぶっちゃけると、ボエルのナイスツッコミ。久し振りにいいツッコミが来たから「それそれ~」とフィリップも上機嫌でカイサとオーセの間に座った。


「てか、近衛騎士はどうなったの?」

「ああ。それを言いに来たんだった」


 どうやら今のボエルの立場は、フレドリクの近衛騎士に仮入隊とのこと。今回の新婚旅行にもついて行き、女性がいるとどんな問題が起こるかの検証をして来たみたいだ。


「へ~……たいした問題は起きなかったんだ」

「ああ。殿下の手紙を読んだ皇太子殿下が対応してくださったからな。これならやって行けると、今年の式典前に近衛騎士になることになった」

「あれ? まだ騎士爵もらってなかったんだ」

「なんで知らねぇんだよ。皇帝陛下から騎士爵をいただくのは、毎年年末にやってんだろ。コニーも……モブ君もその時期だっただろうが」

「僕、爵位とか関係ないも~ん」

「そういうヤツだったな……」


 フィリップが年末年始に仕事をしているのは、ここ3年だけなのを思い出したボエルも呆れ果てるよ。カイサとオーセもジト目をしていたけど、それよりも年末の仕事が心配になってボエルに質問しまくるのであった。


「そういえば、彼女と会えてる?」

「あっ! また一筆書いてくれ!?」

「ひょっとして僕に会いに来たの、それが目的??」

「し、仕事の報告です……」

「お兄様に書いてもらいな」

「皇太子殿下には言い難いんだよ~~~」


 やっぱりボエルがフィリップに会いに来たのは、帝都学院までの通行証が欲しかったみたい。休みが少ないのに古い物を出して止められたら(たま)らないので、念のため新しい通行証を発行してもらおうと来たんだってさ。


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