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【完結】夜遊び大好きショタ皇子は転生者。乙女ゲームでの出番はまだまだ先なのでレベル上げに精を出します  作者: ma-no
十五章 新生活を始めても夜遊び

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365 仕事をしてからの噂


 フィリップが仕事をちょっと手伝うと言い出してから1週間。コンラード宰相からけっこうな仕事量を回されていたけど、ブーブー言いながらも毎日フィリップは頑張っている。


「また寝てますね……」


 いや、昼過ぎには終わってグウスカ寝てるから、コンラード宰相は気になって仕方がないらしい。


「まぁ仕事はこなしているのだからよいではないか。俺たちも楽になっただろ」

「それはそうですが……何度か文官が報告をしているのにイビキを立てていたじゃないですか? アレ、噂になっていますよ?」

「それもいまさらだ。フィリップも馬鹿のままでいたいのだから、好きにさせておけ」

「それが正しいとは思うのですがね~……」


 コンラード宰相とは違い皇帝は甘々。どうしてもコンラード宰相はフィリップの生活態度が許せないみたい。ただ、皇帝が許可しているのだからそれを呑み込み、仕事に戻る。

 そうして夕方前に今日の仕事も終わったので、コンラード宰相はフィリップを起こして小言だ。


「例の件、いつになったら進展するのですか?」

「ふぁ~……例の件って?」

「計算器の件ですよ。忘れているのですか?」

「あぁ~……そろそろいい頃合いかな? 帰りに寄って、明日の朝に報告するよ。ふぁ~……今日も疲れたな~」

「ほとんど寝ていたでしょう……」


 でも、フィリップは聞きゃしない。あくびをしながら出て行ったので、コンラード宰相は皇帝に愚痴りまくるのであった……



 次の日、フィリップは予定通り朝からソロバン製作の報告だ。


「んじゃ、説明するね。僕が時間を掛けていた理由は……」


 設計図と原価だけならすぐに提出できたが、フィリップは作業工程まで考えていたからこんなに時間が掛かったと説明している。


「ふむ……なるほどな。1人で全てをやるより、作業を分けたほうが早くできると言うワケか」


 それは、工場制手工業の走り。1人でやる場合と分業した場合の生産量を結果と共に報告したから、皇帝もすんなりと納得してくれた。


「この報告書ではそうなっていますが、最初に作ったみっつは早かったですよね? それはどういうことですか??」


 しかしコンラード宰相には疑問が残るらしい。


「アレは僕が早く欲しかったから、うちの騎士にやらせたからだよ。早く作るならお勧めだけど、人件費が跳ね上がるからお勧めしないね」

「騎士にそんな仕事をやらせたのですか……」

「だって~。玉の部分はめちゃくちゃ時間掛かるんだよ~? レベルでなんとかしないと短縮できないよ~」

「まったく殿下は……本当に常識がありませんね」

「僕だってわかってやってるんだからね!」


 フィリップとコンラード宰相は水と油。言い争いに発展したが、皇帝が割って入る。


「分業でいこう。これなら女子供(おんなこども)も手伝える。近々領主の使いを集めて会議を行おう」

「「はっ」」


 皇帝が決定を告げると、フィリップもコンラード宰相もケンカをやめて同じ返事。全ての案が通ったフィリップは勝ち誇った顔で見るので、コンラード宰相はイラッとしてるけど……



 ソロバン製作はフィリップの手を離れたから、もうお役御免。フィリップの仕事は昼過ぎには終わるので、コンラード宰相は「家で寝ろ」と追い出す毎日。

 ちなみに2人の仕事も早く終わるようになったので、残業ゼロで週に半日の休みは取れるようになったよ。フィリップは皇帝に撫で回される時間が増えたらしいけど……


 カイサとオーセからは「やっぱり仕事してなかったんだ」と言われてた。


「してるよ~? 毎日扱き使われてるもん」

「執務室を訪ねた人は、殿下が寝てると言ってましたよ?」

「皇帝になりたいからって、仕事してるアピールがエグイとも言われてますよ?」

「あんなに忙しい皇帝なんかやりたくないよ~~~」

「「否定するのそこなんだ……」」


 2人は寝ないで仕事をしてると言ってほしかったみたい。しかしフィリップは皇位だけ拒否したので「どんだけやる気がないんだ」と呆れる2人であった。



 この頃にはフィリップもお昼寝時間が確保されたので、短時間だけ娼館に足を運んでいる。今日はご機嫌取りで、キャロリーナとマッサージだ。


「最近~、どこでも帰りが早いらしいわねぇ。城で何かあったのぉ?」

「特にはないかな?」

「じゃあぁ、あの噂はガセなのねぇ。殿下が皇太子殿下が居ぬ間にぃ皇位を狙っているってのぉ」

「その噂、こっちまで流れてるんだ~。僕がちょっと仕事をしただけで、なんでそうなるんだろうね~」

「えっ!?」


 質問に答えただけなのにキャロリーナは驚愕の表情で固まったので、フィリップは首を傾げる。


「なんか変なこと言った?」

「殿下が、仕事を……??」

「うん。父上が大変そうだったから……なに? 僕が仕事したら、そんなに驚くことなの??」

「いえ……仕事をしているって噂はあったけどぉ、それだけは絶対ないと思っていたからぁ」

「否定されてないどころか強調されてるから!?」


 どうやら毎日のように夜遊びしているフィリップが仕事をしていることが、キャロリーナには信じられなかったみたい。

 なのでフィリップは真面目に仕事をしていると怒っていたけど、キャロリーナが献身的にマッサージしたら上機嫌で帰って行くのであった。


「やっぱり仕事をしてるフリだけしてそうねぇ……」


 すぐに機嫌が直っていたから、キャロリーナは各種情報から一番正解だと思う答えに行き着いたらしいけど……


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