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【完結】夜遊び大好きショタ皇子は転生者。乙女ゲームでの出番はまだまだ先なのでレベル上げに精を出します  作者: ma-no
十四章 新居に移っても夜遊び

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332 ネタバラし


「おい……これ、大丈夫か? お前たち、少女を誘拐して来たんじゃないよな!?」


 フィリップを尊大な感じで紹介したボエル、カイサとオーセが腰を抜かしてしまったので大慌て。

 フィリップが腹を抱えて笑っているから護衛騎士を怒鳴り付けたけど、護衛騎士も何も聞いてないから「俺たちは言われたことをやっただけだ!」と言い訳してる。

 ちなにボエルは、「お客が来るからカツラを投げたら偉そうな感じで紹介して」と言われていただけらしい。


「殿下! 笑ってないでなんとか言えよ!!」


 ここでボエルはフィリップを標的に。胸ぐらを掴まれそうになったので、ここは右手を前に出してボエルを止めた。


「あぁ~……笑った。まずは、カイサとオーセ。ゴメンね~。僕、ライアンって名前じゃなくて、フィリップっていうの。第二皇子様だよ~? 貴族っぽいとか、立場が微妙って言ってた理由はそういうことね。驚かせて、本当にゴメンなさい」


 フィリップは頭を下げたけど、2人は放心状態なので言葉が頭に入って来ないみたいだ。


「んで、みんなに言っておくけど、この2人、僕より歳上だからね? 身長がちょうどいいから、メイドにスカウトして来ました~」

「「「「「歳上~~~??」」」」」


 皆はメイドにすると言うことよりも、年齢に引っ掛かった。カイサとオーセは子供に見えるもん。あと、フィリップも子供に見えるから、年齢がサッパリ思い浮かばないみたい。

 なのでフィリップが2人の代わりに自己紹介。ここで平民ってのにボエルが食い付いた。


「平民なんて連れ込んだのか!? それ、陛下もご存知なのか!?」

「ご存知ご存知。ちゃんと許可取ったもん。お兄様も知ってるよ」

「それなら……いいのかな~?」

「とりあえずここじゃなんだから、ボエルはオーセを運んであげて。僕はカイサを連れてく。お前は荷物運んでね。残りは訓練するなり自由にして。あ、夜は歓迎会するからご馳走だ~」


 フィリップが簡潔に言っても、全員ポカン。そんな中、フィリップはカイサを抱きかかえて屋敷に入って行った。

 遅れてボエルがオーセを抱え、護衛騎士は各々動く。ただ、いま起こった事態に混乱しているのか、護衛騎士は膝を突き合わせてゴニョゴニョやってるけどね。


 フィリップが2階に上るとボエルも追い付いて来たので指示を出す。


「まずは2人を洗ってくれる?」

「いいけどよ~……マジで大人なのか?」

「マジでマジで。カイサはけっこう巨乳だよ~? だからって手を出さないでね? 手を出したら彼女にチクる」

「誰が出すか! 巨乳なのか……」

「出そうとしてない??」


 ボエルがカイサの胸に目をやっているので、フィリップも心配。しかし、ここは信用してお風呂に送り込むのであった。



「あ、あの……」

「ん?」


 ボエルがお風呂で2人をゴシゴシ洗っていたら、カイサから復活した。


「あの方は、本当に第二皇子様なのでしょうか……」

「あぁ~……見えないよな? はちゃめちゃな悪ガキにしか見えないけど、正真正銘、第二皇子だ。あ、オレは殿下専属のメイドな。ボエルって言うんだ」

「オレ? メイド? 執事だったような……」

「すまん。混乱するよな? その件はあとで説明する。とりあえず、殿下はけっこういいヤツだから、それだけは信じてやってくれ」

「はあ……」


 カイサを混乱させる原因はボエルが多数。女で執事もそうだが、第二皇子に対して失礼なことばっかり言ってるもん。


「もういいんじゃな~い? こんなに気持ちいいお風呂、初めてだし~。きっとここは天国なんだよ」


 そんな中、湯舟に浸かっていたオーセは現実逃避。


「いや……平民からしたら地獄かもしれない」

「「……へ?」」

「オレも貴族としては最底辺なんだけどな。貴族の女、めちゃくちゃ陰湿で陰険なんだ。もう、最初の頃はぶっ殺してやろうと毎日思ってた」


 ボエルとしては現実に引き戻そうと地獄というワードを使ったみたいだけど、例題に2人は興味津々。貴族の常識を初めて聞いたから面白いらしい。

 そのおかげで、ボエルに対しては緊張は消えた。ずっと口が悪いし、イジメにあっていたのは好感が持てたみたいだ。



 お風呂から上がった3人は、体にタオルを巻いてリビングへ。そこのソファーにフィリップが横になっていたけど、3人はフローリングに並べられた10着の服に目が行った。


「あ、綺麗になったね~。2人とも、好きな服を着て。僕はガン見してるからね~?」

「せめて見るなよ」

「あっ! そりゃそうか。アハハハハ」


 ボエルに冷たくツッコまれたフィリップは、笑いながらうつ伏せになって見てないアピール。カイサとオーセは、家臣に酷い言葉遣いで言われても第二皇子が笑っているから微妙な顔。

 しかし第二皇子に服を着ろと言われたので、急いで選ぶ。その間にボエルも執事服を急いで着て、途中だけどフィリップに近付いた。


「こんないっぱいの服、どうしたんだ?」

「察しが悪いな~。アクセーン男爵令嬢に何度も手紙渡してたでしょ?」

「アレか!? あの袋!?」

「そそ。身長の低い人のお古を集めてもらったんだよ。城では平民の服では歩かせられないからね~」


 この服は、ボエル経緯で何度か手紙のやり取りをして、男爵家でも集められるように下級貴族のいらなくなった物だ。アクセーン男爵令嬢は今年入学だから、10歳児。小さい御学友がいっぱい居るから選ばれたのだ。

 報酬は言い値。だが、第二皇子からの依頼だから、そんなに取っていいのかと悩んだ結果、皆から値段の候補を出させて、一律で真ん中の価格設定にしたらしい。


 それを感じ取ったフィリップは、細かいお金を払うのは面倒だから倍以上の金貨2枚を全員に握らせた。だからあの場にいる全員は喜んでいたのだ。

 フィリップは第二皇子と握手できて喜んでいると勘違いしてたけどね。


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