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【完結】夜遊び大好きショタ皇子は転生者。乙女ゲームでの出番はまだまだ先なのでレベル上げに精を出します  作者: ma-no
十二章 最終学年になっても夜遊び

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318 スカウト


 カフェのマスターに銀貨10枚で売られたロングヘアーの少女は、昼食はまだだったのか、ふて腐れた顔でトレーを運んで来てフィリップの目の前に座った。

 その顔のままムシャムシャ食べ出したので、フィリップもサンドウィッチにかぶりつきながら喋る。


「君ってみんなにかわいがられていたけど、いくつなの?」

「言いたくない。どうせあなたも私のこと嘘つき扱いするもの」

「そんなのしないよ~。僕も似たようなこと毎回言われてるもん。ちなみに僕、ハタチ~」

「20歳??」


 少女はフィリップの見た目が20歳に見えないから驚いた顔をしているが、そこには深く言及しない。


「ふ~ん……事実だとしたら大変でしょうね」

「事実事実。君は~……17歳ぐらいと見た!」

「へ? なんでわかったの??」

「勘~……見た目をめちゃくちゃからかわれてたから、見た目よりかなり歳上だと思って。あと、女性はあまり上を言うと怒るから、大人でも若い部類を言ってみました」

「プッ……本当に同じ境遇みたいね。私はカイサ。年齢はもういいわね」

「僕はライアン。よろしくね~」


 フィリップは嘘ばっかり言っているけど、カイサの警戒は解けたのでお互い座ったまま笑顔で握手。

 しばらくは背の低いことの共通点で話を合わせ、食事が終わったところでフィリップは切り出す。


「そういえば、身長っていくつなの?」

「わからないけど……ひょっとしてライアン君っていいとこの子? そんなの調べるのお金持ちだけだよね?」

「そうだよ。成金成金。じゃあ、ちょっと立ってくれる? 僕と背比べしよう」

「はあ……」


 お金持ちと知ってカイサはまた警戒してしまったが、フィリップのことが貴族の可能性が出て来たので渋々だが立ち上がる。


「クッ……負けた……」

「プッ……キャハハハハ」

「「「「「わははははは」」」」」


 でも、フィリップが崩れ落ちて床に手を突いたので、カイサも笑顔。周りもカイサより低い大人を初めて見たので大爆笑だ。

 ちなみにフィリップの身長は、現在137センチ。カイサは145センチだから、余裕で完敗。目で見てわかる違い。それなのにフィリップがギリギリ負けたようなことをするから、誰もが笑ってしまったのだ。



 フィリップが「笑うな~!」と怒っていたけど、子供が怒っているように見えてなかなか収まらず。でも、「奢ってあげようと思ってたのにな~」と言ったらピタリと止まった。現金なヤツらだ。


「ねえ? ライアン君って貴族か何かじゃないよね?」


 フィリップがお金をバラまいているのだから、何度も確認するカイサ。


「それは~……近いとだけ言っておくね。僕、気を遣われることが好きじゃないの。だから態度は変えないでほしいな~?」

「それでいいなら……あんなに悔しがるところを見たら、偉そうなことしたくないとはわかったし」


 しかし、貴族っぽくない振る舞いが多いので、フィリップの言い分は通じた。


「それでなんだけど~……僕の家で働かない? 給金も弾むよ?」

「私に何をさせたいの?」

「ほら、僕、こんなんじゃない? 大きなメイドじゃ見栄えが悪くてね~」

「メイドか~……それって、偉い人とかと関わらないといけないのよね? 平民の私には向かない気がするわ」

「そこはちゃんとした先生を用意するから大丈夫。考えてくれない? ね?」


 カイサはやりたくなさそうだったけど、フィリップが押しまくると考えるだけはしてくれると言質(げんち)は取れた。


「こんだけ言っておいてアレなんだけど、ちょっとした適性テストだけ受けてほしいんだ」

「テスト……まぁそれで適性ないってわかってくれるなら受けてもいいかも?」

「本当? じゃあ、いまから受けて。マスター! 彼女抜けていいよね? 金貨1枚置いてくから!!」

「持ってけ泥棒!!」

「マスタ~~~!!」


 またしても身売りされたカイサ。常連客の代金もフィリップは多目に払うと言うから、関係ない常連客にまで「どうぞどうぞ」とカイサは追い出されてしまうのであったとさ。



 店を出てフィリップがスキップでカイサを連れて来た場所は……


「なんで宿屋? テストだよね??」

「ちょちょちょ。ちょっとだけだから。そこで諸々の手当てとか説明するだけだよ~?」

「その言い方、ナンパ男がよくする言い方だから!」

「大丈夫大丈夫。テストに落ちても金貨1枚は払うから。はい、先払い~」

「金貨!?」


 金の力は絶大。金貨を握らされたからには、カイサもどうなってもいいと宿屋に連れ込まれてしまった。


「本当に20歳なの? ツルツルじゃない??」

「そっちも……けっこういい物持ってるね。これはいい買い物かも? 金貨もう1枚プラス~」

「最低だけど逆らえない~~~!!」


 ボーナスまで貰っては、カイサも従順にマッサージ。フィリップも頑張った結果……


「えっと……凄かった……メイド、やってもいいかも?」


 フィリップのテクニックで、カイサは条件も聞かずに陥落だ。


「やっぱり身長が近いと抱き心地もいいよね~?」

「うん……こんなにしっくり来たの初めて……」

「アハハ。カイサも相手で苦労してたんだね。ちなみに給金は月に金貨3枚だけど、それで問題ない?」

「それさ~……先に言ってくれないかな~? そんな給金だったらなんでもしたわよ~」


 でも、条件を聞いたら、絶対に逃したくない仕事だったので、今までの茶番はなんだったのかと怒るカイサであったとさ。


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