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【完結】夜遊び大好きショタ皇子は転生者。乙女ゲームでの出番はまだまだ先なのでレベル上げに精を出します  作者: ma-no
十二章 最終学年になっても夜遊び

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302 卒業パーティーの出し物


 卒業パーティーのパートナーが決まってからフィリップは夜遊びを減らしてダンスの練習をしていると、呪いの手紙を送った5人組も完全に緊張が解けた。

 これはフィリップの狙い通り。ボエルとリネーアに馬鹿にされても踊っていたのは、優しい姿を見せていたのだ。


 しかも、体を寄せ合っているのに胸やお尻とかには触れないので、5人組にも「紳士的」と、(かす)かな恋心が生まれる者がチラホラ。

 だがしかし、毎日のように全員に「今晩どう~?」とセクハラ発言があるので「あんな最低な男やめときなよ~」と、過半数が止めるので恋心はそれ以上育たない。


 この頃には、フィリップのダンスパートナーが決まったと帝都学院中に噂が広まり、求婚攻撃は止まっている。元々ほぼ全ての女子生徒を集めてその場で袖にしたから、行くに行けないってのもある。

 男子生徒の場合は、直接接触したり手紙を送ったら何をされるかわからない恐怖があるから就活も止まっている。手紙の件があるから、恥の上塗りをされると思っているらしい。


 フィリップのせいかおかげかどうかわからないけど、帝都学院は落ち着きを取り戻しているので、フィリップが廊下を歩いても静かなモノ。

 それよりも卒業パーティーの準備で忙しいのか、同学年の生徒は服やらアクセサリーの話題が多い。


 今日のフィリップも校舎の一室でダンスの練習をしていたけど、そろそろ飽きて来たので端に座ってボエルと駄弁(だべ)ってる。


「ねえ? ダンスの種類って、2種類だけなの??」


 そう。テンポの早いダンスかスローダンスしかないから、フィリップはもう覚えてしまってやることがないのだ。


「アレンジで、他の出席者の目を引くって先生が言ってただろ」

「そういうことじゃなくて、卒業パーティーの出し物の話をしてるんだよ。お兄様の時も、ビュッフェとダンスだけだったでしょ? ボエルの時も??」

「まぁ……同じ感じだったかな? フレドリク殿下の時よりは質素だったけど」

「それで楽しいの??」

「う~ん……だいたい生徒どうしで服を褒めたり(けな)したりしてたから、オレは場違い感が凄かった」

「そういえば、ボエルは何着て参加したの~? ドレス? ドレスだよね?」


 ボエルはダンジョン実習でけっこう稼げていたけど、仕立屋にツテがないので流行りを外したドレスしか買えなかったとのこと。

 それが位が高い者からしたらダサイデザインだったらしく、女子からは「お似合いですわね~」と嫌味を言われ、男子からは「クマがドレス着てる」と笑われ続けたらしい。


「プププ。そのドレス、まだ取ってある? 着てるところ見たい見た~い」

「み、見たくもないから燃やした……」

「うん。取ってありそうだな。思い出だもんね~? ボエルに命ずる!」


 フィリップがニヤケ顔だったからボエルは嘘をついたけどモロバレだ。


「命じられても着れねぇから! 母親が仕立て直して着てるんだよ!!」

「プッ! 黒歴史、毎日見せられたんだ! そりゃ燃やしたくなるよね~。アハハハハ」


 でも、母親が気に入って着ているならフィリップも鬼ではない。命令は取り消して笑い続けるのであったとさ。



 フィリップがバカ笑いしていたのでリネーアたちが寄って来て話に入ったけど、この笑いはリネーアたちには伝わらず。

 リネーアは子爵家なので「親が娘のお古を着るの?」とカルチャーショックを受け、平民のマーヤは「親孝行なのでは?」と考えているからだ。

 その顔がどうしても信じられないフィリップは2人を笑わそうとボエルの悪口を言っていたら、頭をグリグリされた。


「いた~い」

「オレの話はいいだろ! なんか言いたいことがあったんじゃねぇのか!?」

「そういえば……なんの話してたっけ?」


 フィリップはすっかり忘れていたので、ボエルは話題を変えるために思い出させた。


「結局のところ、卒業パーティーのやることって、舞踏会や晩餐会でやるようなことなんだね」

「まぁそんなもんじゃねぇか? 貴族ってのはキラキラした場や物が好きなんだから」

「ボエルさん……偏見が凄いです……」

「いや、これ、偏見か?」

「舞踏会や晩餐会等は、貴族どうしの情報交換の場なのですよ。婚姻等も、その場で決まったりして家どうしも繋がったりするのです」


 準貴族と子爵家との教育の格差は浮き彫りに。そもそもボエルは貴族子女が受ける教育を受けないで剣を振っていたんだから、知るわけないのだ。


「まぁまぁ。ボエルには何言っても響かないよ。それよりリネーア嬢は、社交界で面白い出し物を見たことないの?」

「特には……あまりいい思い出もありませんので……」


 リネーアもアードルフ侯爵家に酷いことをされていたので、あまり社交界が好きではなかった模様。なので5人組も集めて、面白い出し物を聞いてみたけど全滅だ。


「てことは~……自分でやらないと面白くならないんだ~」

「また悪いこと考えてる……一生に一度のパーティーなんだから、掻き乱すのはやめてやれって」

「殿下、そもそも卒業パーティーを取り仕切っているのは生徒会なんですから、迷惑になるからやめときましょ。ね?」


 フィリップが悪い顔をしているから、嫌な予感しかしないので止めるボエルとリネーア。しかし、リネーアはいらんこと言っちゃった。


「そっか~。生徒会をおど……味方に付けたらいいだけか~」

「脅そうとしてんじゃねぇか!」

「皆様、申し訳ありませ~~~ん!」


 というわけで、フィリップが生徒会を脅そうとするので必死に止めるボエルと、もう止めようがないとここにいない生徒会メンバーに謝罪するリネーアであったとさ。


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