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【完結】夜遊び大好きショタ皇子は転生者。乙女ゲームでの出番はまだまだ先なのでレベル上げに精を出します  作者: ma-no
十章 物語が終わっても夜遊び

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241 モブ君の訓練


「あの……どこに行くのですか? ボク、訓練中なんですけど……」


 騎士団に入ったコニーをフィリップが連れ回すので、コニーは申し訳なさそうに質問した。


「武器庫に……そういえば、僕、武器庫の場所なんて知らないや。案内して」

「「えぇ~……」」


 いまさら無駄に歩かされていたと知ったボエルとコニーは大きく落胆。でも、コニーが前を歩いて案内したら、すぐに武器庫に辿り着いた。

 これは、コニーのファインプレー。フィリップは夜中に忍び込んだことがあるから真っ直ぐ向かっていたので、途中で声を掛けられたから嘘をついてやり過ごしたのだ。


「僕的には、モブ君は重騎士が合ってると思うんだよね~。ボエルはどう思う?」

「重騎士? 重騎士か……うん。いいんじゃないか? 剣はそこまで上手くないから、防御を固めて崩すか疲れるのを待つスタイルは、オレも合ってると思う」

「だよね~? とりあえず大盾持って練習してみようよ。ボエル、相手してあげて」

「おう!」


 フィリップの案は即採用。大盾の貸し出し許可を得て、近くの空き地でボエルとコニーは模擬戦をやってみる。でも、ボエルは容赦なくコニーをボコボコにしてるので、レフェリーストップだ。


「ボエル~、もうちょっと手加減してあげて。あと、隙も見せてあげないと練習にならないでしょ」

「いや~。あまりにも硬いから、オレも楽しくなっちゃった。盾は初めて持つんだよな?」

「いえ、何度か持ったことはあります。ダンジョンのモンスターは怖かったので」

「それでか~。必死に守るワケだ。ま、攻撃できないことには決闘には勝てないからな。オレの攻撃に合わせて押すか引くかして、バランスを崩す練習してみよっか」

「はい!」


 フィリップの苦情から、ボエルも真面目に先生。コニーもわかりやすく教えてもらえているので、着実に盾の使い方が上手くなっている。

 ただし、これはフィリップの狙い通り。ダンジョンではコニーが大盾で自分の命を守っているところを見ていたから、使えることを知っていたのだ。その時は、フレドリクたちの誰かが助けていたから、フィリップもホッとしたんだって。


 しかし、ひとつだけフィリップの狙いが(はず)れていることがある。


「ボエルって、教えるの上手いね」

「ん? そうか?」

「勉強は下手なのに、剣は段違いだよ」


 そう。ボエルは人に物を教えるのは苦手だと思っていたのだ。


「そりゃこっちのほうが得意だから……へ? 殿下の点数が上がらないの、もしかしてオレのせい??」

「それはどうだろう……僕もやる気ないし」

「やっぱり殿下のせいじゃねぇか! これでも勉強もトップクラスだったんだよ!!」

「アレで? マジで? 調べても大丈夫? マジで調べるからね??」

「なんで噓つかなくちゃならねぇんだよ!!」

「ちなみにどうやって勉強してたの??」

「普通だよ! 先生の話を真面目に聞いてたらわかんだろ! あとは山勘だ!!」

「やっぱり……」


 山勘と聞けて、フィリップも納得。しかし、その幸運が連続して続いたのは納得がいかないから、これも強制力のせいだったのではないかと結論付けたのであった。



 フィリップのせいで訓練の後半はボエルの剣は荒くなっていたけど、夕方前にはある程度コニーの戦法は整った。


「う~ん……ぶっちゃけこれって、モブ君が瞬殺しちゃうんじゃね?」

「まぁ……あの程度の相手なら、一撃かも……」

「だよね~?」


 コニーの潜在能力はフィリップとボエルの思った以上。これでは決闘は面白味に欠ける。


「上官の人ともやってもらおっか? 保険でボエルとやると言っておいて正解だったな~」

「いや、アイツはそこそこやるぞ? オレが相手じゃないと、さすがに無理だって」

「そこそこならなんとかなるでしょ。譲ってあげてよ」

「なんだと! オレも久し振りに戦いたいんだ! これだけは譲れねぇ!!」

「だからクマ女とか言われるんだよ……」


 コニーは仕上がったのに、コニーそっちのけで揉めるフィリップとボエルであったとさ。



 翌日、時間通りにフィリップとボエルは部屋を出たけどちょっと寄り道。とある人物を探して、審判役にスカウトする。


「カイ~。暇? 暇だよね?」

「なんだ藪から棒に……見てわかるだろ? 訓練中だから忙しいぞ」


 とある人物とは、フレドリクの親友カイ・リンドホルム。フィリップが暇と決め付けてスカウトしているけど、カイはこう見えて騎士見習いの立場だから遊んでいる場合ではないのだ。


「上司の人、借りていいよね? 第二皇子に逆らうの?」

「「脅すなよ」」


 カイとボエルのツッコミは重なっていたけど、上司は第二皇子に逆らえないので「少しですよ」と簡単に了承。カイには理由を告げずに、昨日、ニークヴィスト侯爵家のシーグルドたちがいた場所に引っ張って行った。


「やあやあ。お待たせ。てか、人数多くない?」


 そこには、コニーとシーグルドと上官のウルリク以外にも10人の騎士が立っていた。フィリップの問いに答えるのはウルリクだ。


「決闘ですから、見届け人と審判を御用意させていただきました」

「なるほどね~。負ける気満々だから、不正要員だ」

「め、めっそうもございません」

「じゃあ、審判はカイでも問題ないよね?」

「はい……」


 フィリップがさっそくウルリクの策を潰したら、カイも呼ばれた理由がわかった。


「決闘するから、俺に仕切らせるってことか?」

「そそ。公平にやってね」

「当たり前だ。俺が仕切るからには、後腐れなく終わらせる。もしも不服があるのならば、この俺が相手だ!!」

「お前もそっち側だったな……」


 フィリップとしては正しい人選をしたつもりだったけど、カイも脳筋だったのを忘れていたので、不安が残るのであった……


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