第1話:テンプレという名の転生
内容を大分書き換えました。
最早完全に別のお話しになっていますが、お付き合い頂ければ幸いです。
目が覚めたら、そこは見た事もない真っ白な空間だった。
「最近こんなんばっかだな。どうせ俺が死んだから転生とかっていうオチなんだろ?」
そう呟くと、目の前の何もない空間が裂け、そこから一人の幼女が出てきた。
「お主、そんな身も蓋もない事を言うでない」
ふむ。
どうやらこの幼女が今回の転生でいう所の神らしいな。
「うるさいな・・・。で、俺はどんな世界に行くんだ?」
面倒だったので俺は早く話しを進める為に幼女にそう切り出す。
「うるさいて・・・。儂これでも神じゃぞ?」
「いいからさっさと言え」
「うぐっ・・・。魔物や魔法が存在するファンタジー世界じゃ。お主はそこで貴族の次男として転生して貰う」
貴族の次男ねえ。
まあ長男でないだけマシか。次男ならそんなしがらみの強くないだろう。
「よし。ではさっそく行かせて貰おう」
「ちょい待つのじゃ。今のまま行っても色々と不便であろう。故にお主に色々と力を授けるのじゃ」
チカラ・・・。
正直それはありがたい。仮に転生しても無事でいられる保証はどこにもないからな。それなら少しでも生存率を上げておくべきだろう。
「了解した。で?どんなチカラをくれるんだ?」
「お主に与える力は3つ。“銃神”と“剣帝”じゃ」
「“銃神”と“剣帝”?一体どんな能力なんだ?」
「それは転生したらお主の頭の中に刻まれておる」
便利だなー。
と、そこで俺はある重大な事に気が付いた。
「おい幼女。もしかして生まれた段階で俺の意識というものははっきりしているのか?」
そう俺は尋ねる。
もしこれで「そうじゃ」とか言われたらどうしよう。
あらゆる転生者が通ると言われる「幼児プレイ」を俺は断固拒否する。
「問題ないわい。お主の記憶が戻るのは、転生したお主が五歳になってからにしてやるからの」
「それはありがたい」
「よし。話しもまとまった事じゃしさっさと行って来い」
そう幼女が言った瞬間、足元の大きな穴が開き、俺はその中に落ちて行った。
こういう所もテンプレなんだな。




