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超人クラブ 先生のフィアンセ その31 (画像有)

けちょ様から画像頂きました。^^

美咲のイメージはこんな感じなので服装違うけど貼らせてもらいました。^^

挿絵(By みてみん)




「えっ?………あらま。先生も知らないの?

 今時珍しい特別天然記念物なカップルね」

「いけませんか」


「ピュアすぎるでしょ」

「だって」

「美咲さん。そのくらいで」

マスターが会話に割って入った。

「あらっ、ごめんなさい。マスター」

「さぁっ、今日はもう看板なんです。お開きにしましょう」


マスターに言われて腕時計を見る。


「ああっ、そうですよね。もう、深夜の1時ですし」

「先生、ひかり、しっかりお持ち帰りしてね」

「美咲さん、真面目でピュアな人なんだから煽っちゃダメでしょ」

「はーい。マスター、解ってるわよ」


ひかりを背負ってショルダーバッグと手荷物を持ち

店の扉を開けて貰ってエレベーターホールに出た。


今日会ったばかりの二人は義之が超能力者だとは知らない。

目の前でいなくなるわけにはいかない。

義之は美咲が店に引っ込んで見えなくなってから

二つ指輪を引き抜きそのまま、ダイレクトでひかりのアパートに飛んだ。


レースのカーテンの隙間から指す月の光に照らされた

ワンルームに移動して床に荷物を降ろす。

右の壁際にシングルベッドが設置してある。

背負ったひかりをそっとベッドに降ろした。


無防備に寝入っている彼女がとても愛おしい。


『いっその事、一線を越えてしまえば?』


美咲の言葉を思い出した。高鳴る鼓動。

耳たぶが熱い。首を左右に振って呟く。


静まれ、静まれ、心臓……。


深呼吸をしてみるがいつまでも躰は熱を帯びたまま。

きっとさっき出されたカクテルのせい。

ブルドッグ。意味は『貴女を守りたい』だったか。


義之は背広のポケットをさぐり宝飾ケースを取り出した。

蓋を開けると石を三つ配したダイヤの指輪が

ほのかな月の光を拾って煌めいている。


眠っているひかりの左手の薬指にそっとはめた。

すんなり収まる。あつらえたのだから当たり前だ。


「お休み。ひかりさん。今日の所は帰ります」


ひかりの長く白い指先を五指でからめ取り、指輪に口づけてそっと頬に当てた。

温かい手がいっそう愛おしさを掻き立てる。

ずいぶん経ってから義之はひかりの手を離した。


そのまま自分のアパートに飛んで

台所で蛇口をひねりコップに水を入れ、一気に飲み下す。


再び、深呼吸した。


まだ静まらない。

耳朶に響く心音はいつまでも早い鼓動を刻んでいた。




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