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超人クラブ 先生のフィアンセ その17

「アレンには来ていいと言いましたが

 何で君達までここに入り浸ってるんですか」


放課後、菊留先生はカウンセリングルームのテーブルに突っ伏してだれている

佐藤仁と向かい合った席でスケッチブックに落書きしている大山智花に声をかけた。


「何でって先生、僕、心がこわれちゃったんです」


深刻な顔して突っ伏したまま、眼鏡越しにちらりと横目で先生を見て仁が言う。


「はぁっ?」


「今朝、クラス中で笑いものにされて、僕の心は傷つきました。

 先生のカウンセリングが必要なんです」


「う……。」


いつもなら先生に対して僕と言う言葉を使わない仁は

今日に限って、あえて嫌味たらしくこの言葉を使っていた。


「私も昨日、先生と佐藤君の心配のしすぎで夜も眠れなかったんです。

 先生のカウンセリングが必要なんです」


智花は祈るように手を前に組んで殊勝に目を閉じ心配そうな顔をして見せる。

先生はジッと彼女を見つめた。

眼の下にクマがあるわけでもない。

健康優良児そのものの智花をみて言った。


「嘘つきなさい。たっぷり寝ましたって顔してますよ。智花さん」

「えへへっ、バレた」


智花はぺろりと舌を出して「あははっ」と笑った。


「はあっ、全くもう、君は早く漫研部に行きなさい」

「だって、先生この部屋いごごちいいんだもーん」


先生は学生時代、大学に通いながら通信でカウンセラーの資格を取った。

この資格のおかげで彼は部活の顧問を免除された代わりに、

生徒たちの心のケアをするように、この部屋カウンセリングルームの管理を任されたのだ。


当然、自分好みに部屋はカスタマイズされていた。

窓際の書棚の上に観葉植物があり、自分専用の食器棚の中にテイーセットがある。

カウンセリングに必要だという事で私物持ち込みは許されている。




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