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超人クラブ 先生のフィアンセ その14

「どうしました?仁。何か気になる事でも」

「いや、別に。

 あのさぁ、ちょっと離れて歩いてくれると嬉しいんだけど」

「どうしてですか」

「どうしてって」

「ああ」


彼はぐるりと周りを見渡し鷹揚に笑った。

「別にいいじゃありませんか。気にしなければいいんです」

彼も精神感応者だ。仁と同じ感じ方をしているはずだ。

だが、その彼は仁とは違って強靭な精神力を身に付けているらしい。


学校に来る途中、同じ方向に歩く生徒に

「ハロー」とか「モーニン」とか気さくに声をかけている。


あー、はい、はい。俺ってメンタル弱すぎだよね。

気にしなければいいんだ。気にしなければ。


仁は仁でそれなりに目立つ存在ではある。

それを自覚してない彼にも相応の責任はあった。


だが切れ長な目元に一片の憂いを滲ませて

禁欲的ストイックで仄暗い魅力を周りにまき散らしながら

歩いている事を彼自身は欠片も感じていなかった。


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