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超人クラブ 先生のフィアンセ その13

次の日、交換留学生のアレン・ホワイトと一緒に

登校していた佐藤仁は妙に落ち着きがなかった。


家から学校に近くなるにつれ、だんだんと

皆の視線が痛いと感じるようになってしまったのだ。

超能力を抑えるために使用していた眼鏡。

入学以来彼は一度たりとも、その眼鏡をはずして登校したことはなかった。


最初は単に顏を隠すためにかけていた。

最近では超能力を使わないようにするための

リミッターとして使用するようになった。

そして、その眼鏡は今、手元にはない。

聴覚も敏感になり周りのギャラリーの声と思考は

手に取るようにわかってしまう。


『留学生の横に立ってるのは誰なの?』

『一年の佐藤仁じゃない?ほらっ、あのバスケット部に所属してる子』

『ええっ?佐藤君?眼鏡かけてないね。コンタクトかな』

『でも、なんかかわいいね。目立つしね。』

うわああああっ、俺、なんか可愛いとか言われてるし。


『あいつ、誰だよ。アレンの横にいる奴』

『一年坊じゃね

 昨日、廊下でアレンの手を振り払ったアイツ』

『あいつかぁ、あいつ生意気な奴だったよなぁ~』

『一年のくせに留学生独占すんじゃねーよ。ばぁか』

『生意気だよな。一回焼き入れてやった方がよくね』

『だよな~』

わああああ~っ、そう言えばそんな事がありました。

焼き入れるとか言っちゃってるし、

嫉妬か?羨望か?

アレンの横に立つくらいの権利いくらでも譲るんですけど。


目立つちゃぁ、目立つよな。

アレンは昨日転校してきたばっかだし、

改めて傍らに立つアレンを見る。


菫色の双眸と繊細そうなプラチナブロンドの髪、

俺より少し高い172センチで着替えがなかったので、

背丈が同じオヤジの背広を着せて見るとこれが結構よく似合った。

アレンはこの学校に3月ほどしかいない。

自由な服装で登校していいことになっている。


アレンの教科書もノートも敵陣に置いてきたから今日一日

誰かに本を見せて貰う事にして、腹をくくって登校してみると

のっけからこれが間違いである事に気が付いた。


教室で起こった一連の出来事が学園中に知れ渡り

二人の関係を取りざたするやり取りが駅のホームや電車の中

登校中の歩道で繰り広げられていたのだ。


いっその事、二人仲良く学校をさぼればよかったとつくづく仁は後悔した。


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