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超人クラブ 幕間 その2

「仕方ないですね。じゃ、とりあえず角田君からどうぞ」

先生は生真面目にメールを取り上げ本題を論じる方向に持って行った。

「えっ、なんでいきなり僕なんですか?困るんですけど」

「角田君は動物に詳しいでしょう?ネタを投下してください」

「えっ、ああっ、そうですね。じゃぁ、愛がテーマって事で」

コホンと咳払いしてから護は言葉を続けた。テレが入るのか少々顔が赤い。


「例えば、カマキリや、クモは性交した後にオスがメスに

 食べられたりするんですが、こういうの究極の愛だと思います」

「へぇ、自然って怖いなぁー」

「それって、愛って言うより、手っ取り早い栄養補給じゃないの?」

「俺もそう思います」

「うーん、擬人化すると怖い話ですよね」


「じゃ、こういうのは?アンコウのオスはメスと出会った瞬間

 メスの体にくっついて同化してしまうという事実」

角田先輩は着物の襟を正しながらすごい話を披露してくれた。

「同化って?」

「文字どおり同化、噛みついて離れない。しかも栄養はメスからもらう」


同化したオスは、自我を失い細胞レベルでメスと融合。栄養はメスから供給され、

体は形骸化し、精巣のみが残る。

「これぞ、究極の愛でしょう?愛する女性と同化なんて……」

微妙だ……。俺だったら願い下げだ。いくら愛していても同化なんて

でも、佐藤先輩のツボにははまったらしい。

「そうだな。そういうの在りかな。究極だよな」

と変に納得している。

ときどき、俺はこの先輩の考えについていけなくて悩む。

「ふーん、なかなか興味深い話ですね」

先生はそう言った後でパタリと六法全書を閉じてにやりと笑った。

「もういいですよ。角田君」

「はい、先生」

スッと静かに立ち上がる佐藤先輩と俺。

菊留先生の合図で今、まさにファミレスを出て行こうとする

人物を取り囲んだ。


「どこに行くんですか?紫雀しじゃく先生」

「えっ、あはははっ、嫌だな~、先生だなんて、

 先生と呼ばれるほどの馬鹿はなしって言うじゃありませんか」

抜き足、差し足で店を出て行こうしていた人物は

狼狽うろたえまくってそんな事を言う。


「だから、どこ行くんですって聞いてるんですよ」

「いやぁー、おうち帰りたいなぁと思って……。

 ちょっとぉ、佐藤君、壁ドン怖いんだけど」


「酷いなぁ。俺たちに場持たせをさせて

 自分はトンズラとか。マジ引くんだけど」


「あーっ、ごめんね。大丈夫、これから話の続き書くから

 エタるつもりないから、未完の名作より、完結した駄作って

 言うしね」


「駄作って……自覚あるんだ」


「申しわけありません。こんな作者ですが

 見捨てず続きをまって下さい。以上超人クラブでした。」

紫雀の代わりに謝る角田先輩。

こういう所は流石だと思う。


「ところでこの作品、誰が主人公?」

「俺でしょう?高森要」

「えーっと、今は菊留先生だと思うんだけど」

と紫雀が言う。

「今、どこまで行ったんだっけ。」

「確か、先生の実力その4かな」

「俺の出番全くないんだけど、俺ほんとに主人公なの?」

「うーん、悩むところだよね。まあ、大丈夫、大丈夫

 君の出番はきっとある。信じて待つがよい」


一度、マジで死んでください。

ノー天気な作者を見て俺は思った。


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