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超人クラブ アナザー その291

「裕也君、一つ聞きたい」

義之はいつになく厳しい声音で裕也に問うた。

「はい。なんでしょう? 菊留先生」


「君は相方制度をなくしたいと言いましたね」

「……はい」


「なら、なぜ高森君を自分の相方にしようとしているのですか?」

先生は痛い所をついてきた。


「言動が一致しない。おかしいではありませんか?」

裕也は黙って目を閉じた。


「君は」

「先生、彼の力を借りるのはほんの一時です。」

裕也は目を見開いて畳みかけるように言った。


「相方制度を廃止したらすぐにでも、高森 要との関係を解消します」

「それでは皆が納得しないでしょう。第一、関係を解消すれば君は一ノ宮としての力を示せなくなる」


裕也は沈黙した。義之の言葉は真実をついている。


「君は一ノ宮として命を下すつもりかもしれませんが、下した所でどうなります?

 やみくもに禁止するのでは行動は地下に潜りますよ」

裕也の顔は陰った。


「内緒で『相方』を持つものが出てくると?そうおっしゃってるのですか?」

「その通りです。代替案が示せなければ禁を犯す者は履いて捨てる程出てくることでしょう」


「じゃぁ、一体どうすれば相方制度をなくせるのでしょう?」

「代替案を示す、その為にはまず、君が変わらなければならない」


「僕は……具体的にはどうすれば」

「私に考えがある。君には修業を課すことになりますが、それでよければ明日、超人クラブのメンバーにひきあわせましょう」

「超人クラブ……クラブ活動なのですか?」


「まぁ、そのようなものです。君は私達のグループを宗教か何かだと思ってるようですが。超人クラブは組織ではありません」

クラブとは名ばかりだ。実態はクラブ活動ではない。だが経緯を話せば長くなる。


「では、僕が直に説得します。メンバーに会わせていただけますか」


「いいでしょう。明日の放課後、カウンセリング室に来てください、皆に紹介します」

「ありがとうございます」


素直に頭をさげ礼を述べる裕也に、義之は複雑そうな顔をした。

彼がこの事態を歓迎してないのは明らかだった。


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