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超人クラブ アナザー その290・

「どうしてですか?教師という立場だから?」

裕也は予想外の答えに焦った。

義之は首を横に振った。


「私は前世の因縁で、自分の力に制約をつけています」

「制約?」


「指輪をはめて能力を封じているのです」

「なぜ?、封じる必要があるのですか?」

「封印をとけば、力が暴走したとき誰も私を止められないからです」

ちがう、正しくは『私の殺戮を誰も止められない』からだ。


「暴走? でも、力を使ってるのは先生ですよね」

「そうですよ」

「先生は、能力を制御できないっていう事なんですか?」

「……」


 あの暗示さえなければ……超能力を好きなように使う事ができる。

 義之は説明しようとしてやめた。 裕也に事情を話しても詮無いことだ。


「……そうですか、ならば菊留先生。あの遊園地で出会った五人。高森 要と角田 護、佐藤 仁。それから女子が二人いましたね。

彼らに僕をサポートしてもらえるようにお願いしたいのですが」

裕也は本題を切り出した。


「なぜ、彼らなのですか?」

義之は怪訝な顔をして裕也をみた。


「だって、先生、あのメンバー全員、超能力者なのでしょう?」

「なぜ、そう思うのです」

「先生が仰ったじゃないですか。

 初めて会った時に『喫茶店のテラス戸を割ったのは君達でしょう』って」

「ああ、迂闊(うかつ)でしたね。……そうでした。なるほど」

「それから、先生の息子さん。『癒し手』だそうですね」


 義之は裕也の言葉に何の反応も示さなかった。

 その態度がかえって裕也には奇異に感じられた。


「……裕也君、私からクラブのメンバーに命令はできませんよ。事情を話して彼らが手伝う気になるかどうかです」

「……自分で説得しろと、そういう事ですか」

「……」

しばしの沈黙の後、答えが返ってきた。



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