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超人クラブ アナザー その271


重い体を引きずって。

桜井響のアパートに帰ってきた葛城裕也はカバンからキーホルダーを取り出した。

手元が乱れ鍵をさしこむのに時間がかかる。

中に入るとふらつく足取りで居間の隣にある寝室のベッドに倒れこんだ。


熱がある。ここ数日続いていた症状だ。


高森要の前でテンション高めに振舞ったのはカラ元気にすぎない。

今日彼の隣のクラスにいて。部活の間、要の隣でずっと生命エネルギーを浴びていた。

だからだいぶ体調がよくなった。なのにわかれた途端この体たらくだ。


身の内に人外の妖を飼っていると自然に生命エネルギーを削られていく。

通常、陰陽師は一体としか守護の契約を結ばない。

それはエネルギー供給してくれる相方の力があってこそ成り立つ誓約だ。

サポートがないまま二体もその身に抱えた裕也は。

傍からみてもはっきりわかるくらい体力を消耗していた。


ガチャッと扉の開く音がして、裕也は緩慢にベッドから身を起こした。

「裕也。帰ってるのか?」

玄関の方から心配そうな響の声がする。

「あ、お帰り。響。ごめん。スーパー行ってない」

裕也は響に頼まれていた買い物が出来なかったことを素直に詫びた。

キッチンを通り抜けた響は寝室までやってくるとベッドの端に腰を下ろした。


「そんな事どうでもいい。熱があるのに学校に行ったりするから……起きてるのも辛いんじゃないのか」

「……うん」


「あんまり心配させるなよ」

「……ありがとう。でも今日、要にあったからだいぶ調子いいんだ」


「そうか。会ったんだ。で、彼はなんと?」

「……響の嘘つき」


裕也はうつ伏せてベッドに寝転び、側にあったハート型のクッションをぎゅっと抱きしめた。


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