超人クラブ アナザー その256
「いや、葛城、違うんだ、今のは、その」
「要、あの遊園地にいたメンバー全員。超能力者なんだよね?」
「だから、違うって」
「隠さなくていいよ。菊留先生が遊園地に現れた時、君達は誰一人驚かなかった。普段からあの現象を見慣れてるからでしょ」
「……」
そう言えばそうだ。あんな風にいきなり空中から人が現れたら普通は驚くよな。
普通人を装うならもっと驚かなきゃいけなかったんだ。
「角田先輩。あなた達はいったい何者なんですか?」
「何者とはどういう意味だ」
角田先輩の声が一段と低くなった。
「どこの所属か聞いてるんです」
先輩が黙っていると裕也はさらにつづけた。
「超能力者は実はそんなに珍しいものじゃない。役小角。空海。
仏教や密教の高僧は多かれ少なかれ超能力を使っていたと言われますよね。
古代で言えば卑弥呼やイエスキリスト。陰陽師や魔法使い、下法師もそうだ。
結局は精神力で奇跡をおこしているのです。呪やその他の道具は単に方向付けにすぎない。貴方たちは菊留先生もいれて六名。こんなに超能力者が集まるのは珍しいですから」
「宗教とは関係ない」
ぴしゃりと先輩は言った。
「こわいな。先輩。オーラの量が跳ね上がってますよ。今度はどんな技を披露するつもりなんですか?」
「菊留先生がお前にしゃべってないのなら僕から言う事は何もない」
「そっかぁ。菊留先生に直接聞けばいいって事ですか?」
「好きにしろ。それより答えろ葛城。アイツラとは誰の事をさすんだ」
「それも言えません」
湖北一宮の内情までしゃべるわけにはいかない。
ーーーー裕也の思考は俺に駄々洩れだ。
「わからないな。君はどうしてこんなに高森にこだわるんだ」
「だって先輩、要って庇護欲そそるよね。そばにいて守ってあげたいって思うじゃないですか?」
かぁっと顔に血が上った。はぁ?今、なんと……。
「……そうだな。否定はしない」
先輩はあっさり肯定した。




