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超人クラブ アナザー その253

裕也はサギを睨み据えたまま息をつくと苦渋に満ちた顔つきで言った。

「要、巻き込んでゴメン、こんなはずじゃなかった」


サギから俺たちの所まで一直線。

矢道に植えられた芝生の上に、十五㎝間隔で穴が開いていた。

それは、まるでゴルフ場にできたディボットのようだった。

先輩は部活を中断し、出来た穴ぼこを部員たちに直すように指示した後。

つかつかと歩み寄って、まだ床にへたり込んでいる俺の顏を覗き込み、心配そうに声をかけてきた。


「大丈夫か? 高森」

「はい……大丈夫です」


俺は胸に手をあて深呼吸した。

あんなに激しかった動悸が徐々におさまり呼吸も整ってきた。体もいう事をきく。

先輩は立ち上がった俺を背にして疑惑に満ちた眼を裕也に向けた。


「葛城、お前はまた高森に術をかけたのか」

「あ……違うんです。角田先輩。誤解だよ」

まだその場から飛び立とうとしないサギを睨んでいた裕也は我に返り、先輩の言葉をあわてて否定した。


「じゃあ、さっきの家鳴りと高森のこの症状はなんだ!」

「それは、あの」


言いながら裕也はうつむいた。

しばらくして彼は毅然として顏を上げ、すがるような眼差しで俺をみた。


「今のは僕じゃない」


裕也の一連の行動をみればそれはあきらかだ。

彼は攻撃してきた「何か」から俺を守ろうとしたんだ。


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